こんにちは。株式会社Gear8です。日本では紅葉シーズン到来、あちこちで外国人観光客が写真を撮っている姿を見かけますね。SNSに写真や動画をアップすること、ライブ配信をすることが日常的なタイ人にとって、日本旅行中や普段より一層投稿が増えます。
東南アジアの中でも特に写真好きと言われるタイ人。今回はタイ人が日本旅行の際に撮影した写真の中を参考に、「タイ人が日本でどんな写真を撮りたいのか」 を探っていきます。来期のタイ人向けパンフレットやウェブ・サイトのビジュアル選定にも参考にもしてみてください。
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「絶景」と、「自分が素敵に映る絶景」のどちらも求めている
息を呑むような大自然、この瞬間にしか見ることのできない風景など、日本人でも感動する日本の風景に、同じように外国人も感動しています。その絶景の写真を撮影するのはもちろんのことですが、タイ人観光客のポイントとしては絶景だけでなく「自分も一緒に写って素敵かどうか」がSNSに投稿する上でポイントだとよく言われます。
訪日リピーターでなおかつカメラ女子のタイ人女性に「最近の日本旅行でお気に入りの写真・SNSでの反響が大きかった写真」を見せてもらいました。
1)
ひまわり畑のひまわりの素敵さも良いのですが、広大なひまわり畑を一望する写真より 「自分と比べてこんなに大きい!」という一言と共にこの写真を投稿したほうが、「こんなに大きなひまわりがあるのはどこ?」とフォロワーの反応も良かった とのこと。
2)
とてもタイ人観光客が好きそうな一枚です。日本らしい紅葉と自分、そして落ち葉を持っているのが観光している写真というよりナチュラルで真似したくなります。ポイントは、「画像検索をしても見ることの出来ない写真」 。写真好きなタイ人はそもそも写真撮影のスキルが高く、構図やポジション、そしてライティングにこだわります。彼らがSNSで投稿している写真をこまめにチェックしてみると、タイ向けのプロモーションビジュアルのヒントになります。
3)
観光パンフレットやSNSで広告配信をする時、つい’ファインダーの向こう側’に見える様子をメインビジュアルに使ってしまいがちですが、この写真のように 「撮影している瞬間」や「カメラを持っている写真」、「スマホの画面の様子」が定番化 していて人気なのもタイの特徴といえます。
タイ人観光客が日本旅行中にセルフィー(自撮り)をするタイミングは?
いつでもどこでもセルフィー(自撮り)をしているイメージのあるタイ人観光客。日本旅行中のタイミングを聞いてみると、
- 友人に報告するポイント(到着・ご飯を食べる時・買い物をする時など)
- ライティングが良い時(ライティングがドラマティックだったり、肌が綺麗に見えそうな明るいときなど)
という声が上がりました。フォロプロップスやインスタフレーム、顔ハメパネルが写真撮影とSNS投稿のきっかけには なっていない ということがわかります。ライティングというのも確かにセルフィー写真では顔の印象がメインなので、暗いところで撮影することより明るい方が撮影している様子をよく見かけます。
#タイ人訪日リピーターは次の日本旅行ではこういう写真を撮ってみたい!
タイ人観光客が写真を撮りたいと思うのはどんな風景なのでしょうか?訪日経験回数が違うと「日本で撮りたい写真」の種類も違うことが分かりました。
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訪日回数10回以上(留学経験あり):「祭りの人々」「ストリートミュージシャン」「日本らしい家屋」
- 非日常を撮りたいというより、日本の日常、日本人にとっては当たり前の風景に興味が高いと言えます。
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訪日回数3回以上(全て旅行):「雑踏の中の自分」「水族館のトンネルの中と自分」
- 日本人の中に溶け込んでいる自分を撮りたいという意見でした。スーツ姿のサラリーマンが多い駅なども該当するようです。
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訪日回数ゼロ (日本旅行未経験):「風景」「日本料理」
- 日本でセルフィーしたい、とにかく全部写真を撮りたい、日本にいる自分の写真をとりたいというイメージがあるようです。
訪日経験や日本への知識の差により、撮ってみたい写真にもかなり違いが出てきます。FIT(個人旅行客)の訪日リピータータイ人に対してプロモーションする場合は、単なる風景の写真だけではひびきにくいといえるのではないでしょうか?
ちなみに、訪日経験に関係なく、大人気インフルエンサーpimthaの構図を真似たいタイ人も多数いるので、インフルエンサーの写真の特徴を見るのも勉強になります。
10月のタイ人はここでもセルフィー&インスタにアップ
10月は前回の記事でお伝えしたとおり前国王の葬儀で悲しみの中にあるタイですが、現在タイ人のInstagramに頻繁にアップされるのは お参りに行ったことを伝えるセルフィー です。
タイ前国王ラマ9世の国葬に伴い発表された広告ガイドラインとは?タイ人観光客をお迎えする企業のインバウンド集客において心がけたいこと
タイ前国王ラマ9世(プミポン国王)が崩御されてから1年が経過しました。深い悲しみに包まれたタイの人々の様子が連日報道されたのが印象にある方も多いと思います。当時は自粛モードとなったタイ、お祝い事や式典をはじめ、インバウンド関連のイベントも延期になりました。ラマ9世(プミポン前国王)がタイ国民にとっていかに大きな存在であったのかを痛感しました。今月10月26日の火葬に伴い、タイのメディアエージェンシー協会(MAAT)から、広告自粛のガイドライン が発表されました。タイ人観光客向けにタイ語でS...
この行動からも、タイ人にとってセルフィー&インスタにアップという一連の行動が日常的なもの であるかがわかると思います。誰かに報告する時に写真で伝える、というのが一般的と言えるかもしれません。
SNSで話題のタイ人観光客にとってアツい場所になるには?
立入禁止の場所に外国人観光客が入って写真を撮影することが問題になることがありますが、立入禁止スポットとして有名になってしまってはもったいないです。タイ人観光客が撮影したい写真はどんなものなのかを知った上でフォトスポットを設置したり、どこから撮る写真がおすすめかを教えてあげることが出来ます。
花畑の中でのショットも大人気です。このような写真を撮りたいと思って訪れた観光地で、NGばかりだと残念になってしまう気持ちは理解できますよね。もちろん危険な場所や入ってはいけない場所があるのは事実なので、注意喚起と別のフォトスポット提案をセットでしてみる のはいかがでしょうか?
また、「検索しても出こない写真」を撮りたい、と思っているのがリピーターのタイ人観光客の特徴 です。現地セールスや現地媒体への掲載時に、検索するとだれても見ることのできる画像を使ってプロモーションし続けるのはもったいない といえます。訪日に興味のあるタイ人に対し、ある程度の知名度が出来てきた場合は「検索しても出てこない写真」にこだわってパンフレットを作成するのもよいかもしれません。
【6/11開催】欧米豪インバウンドに刺さる!“地域にどっぷり浸かる”ローカルイマーシブ観光とは?
本ウェビナーでは、株式会社movと株式会社大阪メトロ アドエラの共催により、欧米豪向けインバウンドをターゲットとした「ローカルイマーシブ “地域にどっぷり浸かる没入体験”の提供」をテーマに最新情報をお届けします。
2025年大阪・関西万博の開催を契機に、欧米豪を中心とした訪日外国人観光客が関西を中心に日本全国に訪れる機会が急増しています。
一方で、地域の受け入れ側には「英語対応が難しい」「どう関わればいいかわからない」「コンテンツや訴求方法がわからない」「対応できる人材がいない」といった課題も多く、せっかく外国人観光客が訪れても、地元に経済的な波及効果が十分届いていないのが現状です。
本セミナーでは、大阪メトロ アドエラが展開する欧米豪向けインバウンド事業「Osaka JOINER」をもとに“まち全体でインバウンド受け入れるスキーム”を通じた、インバウンドに関わる人と経済のパイを増やすための可能性を紹介します。
観光施策、まちづくりに携わる方にとって、明日から活かせるヒントが満載です。
<本セミナーのポイント>
- 欧米豪インバウンドに刺さる「ローカルイマーシブ観光」の実践例がわかる!
- 多様な人材や事業者を巻き込む”まち全体”に経済効果を波及させる仕組みがわかる!
- 旅行者目線を徹底し、英語対応が難しくても、無理なくインバウンドを受け入れる方法が学べる!
- 旅行者満足度を獲得することで、マーケティング・プロモーションなど、広がる可能性がわかる!
詳しくはこちらをご覧ください。
→欧米豪インバウンドに刺さる!“地域にどっぷり浸かる”ローカルイマーシブ観光とは?【6/11開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
→「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる
【インバウンド情報まとめ 2025年5月後編】2025年の訪日客数「4,500万人」へ、観光庁長官の見解は? ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に5月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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詳しくはこちらをご覧ください。
→2025年の訪日客数「4,500万人」へ、観光庁長官の見解は? / 2025年訪米旅行者支出「125億ドルの損失」予想 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年5月後編】
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