日本人が訪日外国人に最も飲んでもらいたいお酒は「日本酒」場所は「居酒屋」

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多くの訪日外国人観光客にとって日本での食事は楽しみなものですが、外食をする際に食事とセットで考えられることが多い飲酒についてはどのように考えらえているのでしょうか?また、これから2019年にラクビーワールドカップ、2020年に東京オリンピック、パラリンピックが開催される中、どのようなお酒を訪日外国人観光客に薦めたいと日本人は考えているのでしょうか?

3,300億円の経済波及効果に期待:ラグビーワールドカップ

以前の訪日ラボの記事でもご紹介したように、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの前哨戦として、インバウンド市場にとって2019年のラグビーワールドカップは注目のイベントです。開催を2年後に控えたラグビーワールドカップですが、前回のイングランド大会はどの程度の経済効果があったものなのでしょうか。 アーンスト・アンド・ヤング(Ernst & Young、略称EY) による大会後のレポートの概要を確認してみましょう。インバウンド市場や各国の訪日外国人に関する調査やもっと詳しいイン...

東京五輪 経済効果は3兆円→30兆円にアップ? 東京都、2030年まで「レガシー効果」が続くと試算

約3年後に迫っている2020年東京オリンピック、パラリンピックは、国際的なスポーツイベントであるばかりか、日本の今後にも影響を及ぼす歴史的に大きな出来事です。以前、 東京2020オリンピック・パラリンピック招致委員会はその経済効果を約3兆円と試算 (2013~2020年までが対象)。しかし、東京都によれば、大会後の10年間に発生するレガシー効果などが大きく、 2030年までの経済効果は30兆円超にのぼる とのこと。大会自体よりも、実施準備のために行った大規模事業の経済効果のほうがはるかに大...

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訪日外国人観光客に楽しんでもらいたいお酒のナンバーワンは日本酒

株式会社酒文化研究所より

株式会社酒文化研究所より

株式会社酒文化研究所が同社のモニター会員にインターネット上で、訪日外国人に来日時にどのようなお酒を楽しんで欲しいか?と尋ねたところ、「日本酒(冷酒)」と回答した方が86%、「日本酒(熱燗)」と回答した方が64%となり、日本酒が圧倒的な1位となりました。日本酒は海外でも米のワインという言い方もされるほど、繊細で奥深いお酒として知られています。しかし、その味について、しっかりとした飲み口とキリッとした味わいが特徴の「辛口」、フルーティーで鼻腔に抜ける甘い香りが特徴の「甘口」があること、そしてこれらの日本酒について、冷酒、熱燗という2種類の楽しみ方があることまでを把握している訪日外国人は多くありません。こうした自分好みの日本酒を探す楽しみがあること、そしてそれを自分好みの飲み方で楽しめる事を含めて、日本酒をちゃんと訪日外国人に楽しんでもらいたいと考える日本人はやはり多いようです。

日本のビール、本格焼酎、ウイスキー、ワイン、クラフトビールといった回答も

日本酒に続いて人気となったのは「日本のビール(43%)」「本格焼酎(38%)」「日本の高級ウイスキー(37%)」「日本ワイン(35%)」「日本のクラフトビール(35%)」です。海外のビールと比較すると味が濃く、しっかりと麦芽、ホップの味を感じることが出来る日本のビールは、ビール好きの訪日外国人にはそもそもおいしいと評判ですが、確かにこういった日本のビールをビール好きの訪日外国人に飲んでもらいたいというのは頷けます。また、近年体験型の「コト消費」が人気となっていますが、日本のビール会社の中でも「アサヒビール」「キリンビール」「サッポロビール」「サントリー」「オリオンビール」など各社が工場見学を実施しており、こうした訪日外国人向けのコンテンツとして考えた場合にも、日本のビール工場を訪れる体験型のおもてなしは人気が出ていくでしょう。

また、日本の本格焼酎は歴史も古く、米、麦、芋、そばなどから作られた焼酎の他に、しそ焼酎、きび焼酎、かぼちゃ焼酎などの変わった焼酎も存在します。こうした焼酎もまた、ストレート、水割り、ソーダ割り、お湯割りなど、様々な方法で楽しむ事が出来ます。こうした様々な焼酎があることを知らせる、もしくは体験してもらう、飲み比べなどの体験型のイベントなども面白いかもしれません。

オススメの理由は「日本独自でおいしいもの」だから

株式会社酒文化研究所より

株式会社酒文化研究所より

こうした日本のお酒を訪日外国人に楽しんで欲しいと考える理由については、「日本独自のものだから」(69%)という回答が圧倒的に多く、「とてもおいしいから」(54%)、「高品質だから」(43%)、「日本の食事に合うから」(34%)、「外国にはないと思うから」(30%)という理由が続きました。確かに海外で飲む日本酒、ビールと比較すると、日本で飲む本物の日本酒、生ビールの美味しさは格別です。また料理とともに楽しむお酒であることを考えると、「日本の食事に合う」というのも大きな理由でしょう。

訪日外国人にお酒と料理を楽しんでほしいのは「居酒屋」

株式会社酒文化研究所より

株式会社酒文化研究所より

訪日外国人に薦める酒場としては「伝統的な有名居酒屋」(56%)「有名な大衆居酒屋」(55%)と居酒屋という回答が目立ちます。実はこの「居酒屋」ですが、訪日外国人には最近人気が高まっている観光スポットの1つでもあります。訪日外国人に人気が出るものというのは、外国には存在しないもの、外国人から見て面白いと感じるものですが、居酒屋というのはこうした魅力を備えています。海外でお酒を楽しむ場所として一般的なのはバー、もしくはレストランですが、様々な種類のお酒、高級なお酒が楽しめるバー、食事がメインであって提供されるお酒はワインやスパークリングワインが中心のレストランという住み分けとなっています。

これと比較すると、日本の居酒屋の場合は様々な料理も特徴ながら、ビール、日本酒、焼酎など様々なお酒が愉しめるのが一般的です。また、居酒屋によって魚がメイン、地方料理がメイン、有名な日本酒や焼酎が楽しめる高級店など、居酒屋というジャンルの中で様々な楽しみ方が可能です。また、色々な日本料理を楽しみたいと考える訪日外国人にとっては、刺身、揚げもの、煮物、サラダ、おつまみなど、色とりどりの日本料理を少量ずつ楽しめるのも嬉しいポイントです。

こうした楽しみ方が出来るお店は実は海外にはない事が多く、訪日外国人にとっては居酒屋で飲みニケーションをするサラリーマン、仲間内で楽しむ大学生、合コンをする若者など、海外では見る事が出来ない、等身大の日本を見る事が出来る事もあって、日本の居酒屋というのは人気のスポットになっているのです。実際に日本を訪れた訪日外国人を日本人が連れて行くのは居酒屋が多く、初めて日本を訪れた訪日外国人にとっても、リーズナブルに楽しめる日本の居酒屋は大変居心地が良いものです。

まとめ:訪日外国人にとって、日本の日常は非日常。身の回りにある日本の魅力を伝えたい

今回の調査でもそうですが、日本人にとって日本酒は冷酒と熱燗がある、焼酎は原料によって様々な焼酎が存在する、居酒屋はリーズナブルに食事とお酒を楽しめるということは、ほとんどの訪日外国人にとっては新しい情報で、なおかつ魅力的な体験となります。また、日本通の外国人で「もっと日本人のリアルな生活に近い体験がしたい」と考えている人にとっても、こうした体験は魅力的なものです。もっと訪日外国人を呼び込みたいと思っていて、何らかのコンテンツを探していても「灯台下暗し」にならぬ事が必要です。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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