皆さんこんにちは。 ライフペッパーの都所です。今日は台湾でのSEO対策についてのお話をしたいと思います。こちらの記事は前回の「台湾SEO完全攻略 絶対に獲得したい検索キーワード『東京旅遊(東京旅行)』を事例に台湾の検索事情を徹底解説!(分析編)」の続編となっております。
台湾SEO完全攻略 絶対に獲得したい検索キーワード『東京旅遊(東京旅行)』を事例に台湾の検索事情を徹底解説!
皆さんこんにちは。 ライフペッパーの都所です。今日は 台湾でのSEO対策 についてのお話をしたいと思います。昨今インバウンド業界でのプロモーションを実施したという企業様も増え、台湾向けにも自社でSEOをしたいという声を多く頂くようになってまいりました。SEOはご存知の通り、一度上位に記事を表示させてしまえば、費用がかからず継続的に集客をできるという魅力的なプロモーション手法 です。台湾でもその特性は基本的には変わりません。ただ2点ほど抑えなくてはいけないポイントがあるため、今回はインバウン...
前回の記事では、「東京旅遊(東京旅行)」 といったキーワードを事例に台湾SEOの文化を紹介しました。記事内容は、日本とは大きく異なり個人のブロガーの記事が上位に表示されやすい という結果のご紹介となっています。
今回の記事では、検索エンジン上でも「企業より個人の発信が強い」という台湾でのSEO対策を、具体的にどのように戦略設計をすればいいのかを解説していきます。
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SEOの仕組み自体は、基本的に日本と同じ
台湾も日本も、最も利用されている検索エンジンはGoogleとなっており、基本的にはSEOの仕組みも同じです。
上位に表示されるコンテンツは、様々な評価軸によってGoogleが評価を行い順位を決めています。SEOには会社によって諸説分かれる部分がありますが、ライフペッパーでは、「記事のクリック率」「記事での滞在時間」「記事を読んだ後の回遊率」 の3つの指標が重要だと考えています。
台湾SEOの重要ポイントその①:記事のクリック率
クリック率が高い記事は、検索されたキーワードのニーズに適切に応えていると言える ため、検索順位が上がります。
台湾SEOの重要ポイントその②:記事での滞在時間
クリックされた後にそのページでの滞在時間が長い記事は、しっかりと読み込まれている=良質な記事と判断できる ため、検索順位が上がります。
台湾SEOの重要ポイントその③:記事を読んだ後の回遊率
記事が読み終わった後に同じサイト内に回遊が発生する記事は、読み手がその記事の内容を受け、さらに情報収集を行いたいという行動を表している=良質な記事と言える ため、検索順位が上がります。
上記のような大きなSEOの特徴は、台湾SEOでも同じです。では、何が「台湾ではブロガーの記事が上位表示されやすいという検索結果の違い」を生んでいるのでしょうか?
台湾人の検索習慣の違いが、上位表示されるコンテンツの違いとして現れている
台湾では旅行をする時、レストランを探す時、買い物する場所を決める時、デート場所を決める時、様々な検索エンジンを利用するシーンで ブログを探すという検索習慣 があります。これは、台湾最大手のPixnetと呼ばれるブログサービスが始まってから、多くのブロガーが生まれ、高品質な記事を更新するようになったためです。
台湾ブロガーがブログを書く際には、自前の一眼レフを片手に自分で写真を撮り、フォトショップで写真の加工をし、15〜20もの写真をブログに使用します。さらに文章も中国語でも1,500〜3,000文字程度書くことが一般的です。(ちなみに日本語換算すると、1.5倍の文字量になります。)
こういったブロガーがお互いに質を高めあって、現在のブログ文化が成り立っているため、一般のユーザーも、最も情報量が豊かで魅力的なブログを進んで読むという検索習慣が生まれました。
それゆえに、先ほど説明したSEOの仕組みでは、ブログが最も品質が高いため「クリック率」が高く、文字数も膨大にあるため「滞在時間」が長炒め、台湾SEOはブログが席巻していると言えます。
どのような台湾SEO戦略を取ればいいのか?
上記のように、検索上位にはブログが掲載されやすい文化が生成されている台湾ですが、どのような戦略でSEO対策を行えばいいのでしょうか?ライフペッパーでは以下の手法をオススメしています。
台湾SEOの戦略Step1.ブロガーを戦略に加える
日本では通常、自社のWEBサイトでSEO対策を完結させることが一般的ですが、ブロガー文化が発達している台湾では、ブロガーをSEO戦略の一環として考えることが有効 です。
台湾SEOの戦略Step2.キーワード毎に自社サイトで対策するか、ブロガー起用するか決める
SEO対策を行う際には、SEO対策をしたいキーワード群を洗い出す ことが一般的です。具体的にはGoogle Adwordsのキーワードプランナーというツールを使って、キーワードを洗い出します。
台湾ブロガーをSEO対策で起用する際には、キーワード毎に検索意図を予測し、ブロガーに記事執筆を依頼するのか、自社WEBサイトでSEO対策を行うのかを判断する必要があります。
下の図では、具体的にどのようなキーワードをブロガーに記事執筆依頼すればいいのかを表示しています。
こちらの図は、左側の文字が検索語句、中間の数字が月間回数、右側は広告を出稿した際の競合性となっております。
赤い四角で囲ませて頂いたキーワードは、上から「東京ホテル2016」「旅行会社 日本 推薦」「東京 おすすめ」という3つのキーワードになります。
この中で 検索をする人が「ブロガーの記事を読みたい」と思っている確率が高いキーワードに関しては、自社サイトでSEO対策を行っても、なかなか上位表示を実現することはできません。 そのため、ブロガーに依頼をする事で効果的にプロモーションを進めることができます。
台湾SEOでブロガーを活用するのにお勧めのキーワード
では、台湾ブロガーにSEO対策を依頼すべきキーワードの例とはどのようなものなのでしょうか?
具体的には、
- 20XX年系キーワード
- 推薦=おすすめ系キーワード
の二つがブロガーに依頼すべきキーワードの例としてあげられます。
ブロガーを活用すべきキーワードその①:20XX年系キーワード
20XX年系キーワードは、「2018年 東京 レストラン」というような 最新情報を求めるコンテンツ で、通常のキーワードよりブログが上位に上がりやすい言葉が多くあります。
日本では「20XX年系キーワード」は、「2018年最新版!東京を訪れたら見逃せないレストラン8選」というような、まさにSEO対策を意識したメディア記事が上位に表示されることが多いですが、台湾ではまだその傾向は少なく、ブロガーの記事でも上位表示を取りやすいという状態です。
ブロガーを活用すべきキーワードその②:推薦=おすすめ系キーワード
推薦=おすすめ系キーワードは、まさにブロガーに依頼すべきキーワードで、「〇〇についてお勧めしている記事」を読みたいという意図で検索されているため、ブログを参考にする台湾では、ブロガーがお勧めしている記事が上位表示されやすいという特徴を存分に発揮するキーワードとなっています。
まとめ
前編後編と台湾のSEO対策について紹介させて頂きましたが、まとめると 「SEOの仕組みは同じだが、情報収集の文化の違いにより、ブロガーによるブログ記事が上位表示されやすい」 というのが台湾SEOの一番の特徴となります。
自社で台湾向けにSEO対策を行う際には、一般的に行われる自社サイト内での記事書きだけではなく、ブロガーに任せるべきキーワードを見極めてSEO戦略を考えることが重要です。
上記で説明したキーワードの他にも、ブログが上位にでやすいキーワードというものは存在しています。SEOを進める際には、「このキーワードを取りたいが、どんな記事が上位に表示されているのだろう?」という視点で、自社で記事を書いて上位を取りに行くのか、ブロガーに記事執筆を依頼するのか決めて行くのがお勧めの方法になります。
【7/9開催】消費額1.7兆円超!最新中国インバウンド市場の攻略ポイント
2024年、訪日外国人による旅行消費額は過去最高の約8兆1,257億円を記録。 そのうち中国は1.7兆円超(全体の約21%)と圧倒的な1位を占めており、宿泊日数や訪問者数でもトップクラスの存在感を示しています。
これだけ市場が大きく、経済インパクトのある中国インバウンド。 いま多くの企業が「中国向けに本格的な戦略を立てるべきではないか?」と検討を始めています。
しかし中国では、Googleをはじめとする多くのサービスに規制があり、中国現地のSNSや地図サービスを活用するなど、独自のカスタマイズされた対策が必要です。
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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