観光庁が発表している訪日外国人消費動向調査の調査によると、訪日外国人が訪日前に最も期待していたこととして「日本食を食べること」がトップ となっています。実際にそういった訪日外国人がどのような飲食店で食事をしているのかといった調査を、オンラインでレストラン予約が出来るサービスを提供するOpenTableが実施しています。これはOpenTableに加盟している日本全国1,600位上のレストランを対象に、OpenTableのユーザーの予約数、予約比率を基準に「訪日外国人が予約した日本のレストラン トップ 20」を決めたものです。
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【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】
会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。
ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。
日本ならではの料理を提供する店が人気
ランキングを見ていくと、居酒屋、懐石料理、焼き鳥、寿司、天ぷらなどの「日本食」「日本料理」が多く見られます。これは観光庁の調査結果を裏付ける結果と言え、同じく観光庁の調査によると 「日本食を食べること」の満足度は91%、同様に「日本の酒を飲むこと」の満足度は87% となっています。また、神戸牛を提供する店、和食とのフュージョン料理を提供する店も人気であるなど、「日本でしか食べられない味」を提供する店が訪日外国人が行きたいと感じる店 であると言えそうです。
料理だけではく、料理を食べる過程も楽しめる店が人気
今回ランクインしたお店の中には「モノ消費」から「コト消費」にシフトする訪日外国人の 「アクティビティーを楽しみたい」というニーズに応えるお店もランクイン しています。例えば「ざうお新宿店」は店内に巨大な生け簀があり、この 生け簀で釣りが出来る のが大きな特徴です。自分で釣り上げた魚は刺し身、塩焼き、煮付けなどにしていただくことが出来るということで、訪日外国人に人気 となっています。
また、東京の天ぷらの名店として知られる「みかわ 是山居」では、天ぷらを揚げる様子が見られたり、ご主人の手書きのメニュー等が訪日外国人に人気 です。また日本人にとってはお馴染みの焼肉も、目の前で肉を焼くという楽しみがあるという意味で、食べる過程でも楽める 食べ物です。
英語などを使った接客、サービスを提供しているお店が人気
今回ランクインしたお店の1つの「開花屋」は魚介、海鮮料理の創作料理を提供していますが、特徴的なのが 料理提供前に訪日外国人が読んで楽しめる「KAIKAYA TIPS」(開花屋ティップス)と呼ばれる読みものコンテンツ。これは料理の調理法、おすすめの食べ方などをオーナーシェフ直筆のイラスト付きで紹介した英語の読み物で、ゲストに持ち帰ってもらい、さらなるお店の宣伝になればと始めたものです。
また、ハイアットリージェンシー京都内にあるTOUZANは、厳選された素材の炭火焼き料理を提供していますが、カウンター越しにシェフが訪日外国人と英語で会話をし、メニューの説明を行うなどして食事の満足度を高める工夫をしています。またサービススタッフの中には中国語を話せるスタッフも在籍しており、訪日外国人とコミュニケーションを取ることを重視しています。
訪日客の5人に1人は日本人と喋りたがっている:日本のインバウンド対応を訪日外国人はどのように評価しているのか?
2020年に訪日外国人観光客を4000万人にしようという政府の呼びかけとともに、各都道府県、宿泊施設、小売店、飲食店などが精力的にインバウンド対応を行っています。ところで、実際に日本を訪れた訪日外国人観光客はどのような行動をとり、訪日旅行でどのような感想を得ているのでしょうか?じゃらんリサーチセンターが、1年以内に日本を訪れた事がある訪日外国人観光客に実施した「インバウンド対応満足度調査」より見てみましょう。 目次どのような宿泊施設に宿泊しているのか?誰と訪日旅行をしているのか?旅行前に何...
日本人の70%弱が訪日客と英語で会話したいと思っている 英語力の向上よりも物おじせずに話す「勇気」が重要
講談社が純ジャパ(※留学、長期の海外生活経験がなく、日本の学校のみで英語を勉強した人)の20代~60代男女1,000人に行った調査の結果によると、純ジャパの7割が外国人とのコミュケーションをとりたいと思っており、中学生レベルの英語力で外国人とコミュニケーションがとれるのであれば、もう一度学びたいと望んでいる ことがわかりました。訪日外国人観光客が年間2,000万人を突破し、2020年の東京オリンピック開催、今後もMICEなどの国際会議の機会が増えて行くことを考えると、日本人のおもてなしにお...
その他にも故郷の味を再現したお店も人気
今回日本ならではの食事を提供するお店以外にランクインしたのは、スペイン料理、イタリア料理、アメリカ料理、フランス料理などを提供するお店です。日本人が海外旅行の最中にどうしても白米が食べたくなったり、日本食レストランに入りたくなってしまうように、訪日外国人にとっても旅行中に故郷の食べ慣れた食事をしたいと考える方は多く、こうした訪日外国人の胃袋を満たしてくれるお店も人気です。
ランクインした「Trattoria Sette」(トラットリア セッテ)は、石釜のオーブンで焼き上げたナポリスタイルのピッツァやパスタなど正統派のイタリアンを提供しており、日本においても本格的なイタリアンを食べたいという訪日外国人に人気となっています。
美味しいだけではないプラスαを提供出来るか?
今回OpenTableが発表した「訪日外国人が予約した日本のレストラン トップ 20」の中には、食事が美味しいだけではなく、「食事を食べる過程で楽しめるアクティビティーがある」、「英語でしっかりとした接客をしている」、「日本ならでは食事が楽しめる」、「故郷の味が楽しめる」 といった付加価値を提供しているお店が目立ちました。ファーストフードのレストランであっても海外と比べると美味しいと驚かれる事が多い日本ですが、今後益々増える訪日外国人に選ばれるお店になっていくには、「美味しいのは当然で、その更に先に価値を提供出来るか?」といった点が求められていくでしょう。
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<参考>
【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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詳しくはこちらをご覧ください。
→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
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