若者向け動画配信プラットフォームの「bilibili(ビリビリ動画)」はオフラインでも存在感、自社媒体「纳尼Video」は日本のオリジナル一次情報でファンをつかむ!

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こんにちは、クロスシー編集部です。

前回は動画配信サイトの「bilibili(ビリビリ動画)」のユーザー構成や、95年生まれ以降の「Z世代」について解説しました。

今回も引き続き「bilibili(ビリビリ動画)」に焦点を当て、カテゴリやコンテンツ視聴画面といったサイトの基本構造と、日本関連情報を発信する「自社媒体」の事例を紹介します。

今、中国インバウンドで必ず抑えておくべき動画メディア「bilibili(ビリビリ動画)」とは?その向こうにいるユーザー「Z世代」の特徴と、訪

こんにちは、クロスシー編集部です。 本日は中国の動画メディアについてとりあげます。前半はJETROのレポートから全体像をご紹介し、後半ではその中でもインバウンド市場において重要となる動画プラットフォームの「bilibili(ビリビリ動画 中国語:哔哩哔哩)」について詳しく見ていきます。 [cta_toc_upper_banner] 目次 JETRO「中国の動画配信市場調査」レポートからユーザー動向をさぐる bilibili(ビリビリ動画)の特徴 ~「二次元」愛するZ世代が圧倒的多数!~...


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「bilibili(ビリビリ動画)」の基本構造 ~再生画面、動画のカテゴリ、コンテンツの種類とコメント機能~

すでにご存じの方も多いとは思いますが、「bilibili(ビリビリ動画)」は日本の「ニコニコ動画」と同様アップしたコンテンツに視聴者がコメントを流すことのできる機能(弾幕)を備えています。

以下は「bilibili(ビリビリ動画)」のとあるコンテンツの動画視聴画面です。上部にコメント(弾幕)が流れて行く様子が確認できます。

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視聴画面上の各基本情報

左上のタイトルの下に、アップされた日時に加え、視聴中のコンテンツがこれまでに再生された回数、弾幕の数、投げ銭された回数、お気に入りされた回数が表示されています。またコンテンツの下にはWeiboなど他のSNSでシェアされた回数が確認できます。

またアカウントの情報として、「フォローしている数」「フォローされている数」「総視聴数」「総閲覧数」が表示されています。アカウントへのメッセージ送信機能、送金機能(「充電」と呼ばれます)がついています。

動画カテゴリ

トップページにもコンテンツ視聴画面にも、上部にはカテゴリが表示され、それぞれの収録本数が確認できます。以下のキャプチャのように、アニメ(动画)」「音楽」「ゲーム」「科学技術」「生活」「娯楽」「映画」が特に多くなっています。(2018年7月現在)

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トップページで画面をスクロールすると、それぞれのカテゴリごとに動画コンテンツが並びますが、その右側にはカテゴリごとの「ランキング(すべて、オリジナル作品のみ)」も表示されています。ちなみに「広告」はbiilbiliにおける広告配信のためのカテゴリというわけではなく、ユーザーが気に入った広告作品のコラージュや海外の映像広告がアップされています。

▲「広告」のカテゴリ、右側が「ランキング」

▲「広告」のカテゴリ、右側が「ランキング」

動画&ブログの「bilibili(ビリビリ動画)」、コメント欄も活発

bilibili(ビリビリ動画)」に投稿できるのは動画だけではありません。テキストと写真によるブログ形式のコンテンツも投稿でき、数千PV以上の人気コンテンツも存在します。

各コンテンツの下部にはもちろんコメント欄があり、弾幕とは別でメッセージが固定で表示されています。ユーザー同士で返信をつけることも可能です。

▲とある動画コンテンツでの視聴者のコメントやりとり

▲とある動画コンテンツでの視聴者のコメントやりとり

「bilibili(ビリビリ動画)」はSNS、ウォールと「話題のハッシュタグ」が活用されている!

ユーザーがフォローしているアカウントの更新は、Weiboのようなウォールに情報が流れていく形式です。

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更新情報はハッシュタグを添えて、ユーザーが検索する際の利便性を高めることができます。画面右側には、ハッシュタグのうちトレンドとなっているものが表示されています。

またアカウントのフォローが自由にできる点からも、「bilibili(ビリビリ動画)」は動画を視聴するためのサイトではなく、Weiboと類似したオープンなSNSプラットフォームという性質も兼ね備えていると言えます。

多くのSNSと同じく、更新情報を「いいね」「転送」できるため、ユーザー同士の交流や情報の拡散にも適しています。

自社媒体「纳尼Video」自らの足で調査した日本のオリジナル情報に約9万のファン!

大手メディアや伝統的な媒体社ではないものの、SNS上で情報発信を行うフォロワー数の多いアカウントを中国語で「自媒体」と呼びます。当社の運営する「纳尼Video(nani VIDEO)」もそのうちの一つです。

▲「纳尼Video(nani VIDEO)」https://space.「bilibili(ビリビリ動画)」.com/48967119/#/

▲「纳尼Video(nani VIDEO)」https://space.「bilibili(ビリビリ動画)」.com/48967119/#/

纳尼Video(nani VIDEO)では主に日本の街頭インタビューを作成し、ここでしか聞けないリアルな日本の情報を中国人ユーザーに届けています。

映像のクオリティはもちろんのこと、毎回弾幕で話題となるBGM、インタビューにより引き出される日本人の本音にファンがつき、「纳尼Video(nani VIDEO)」のコンテンツには数万~数十万PVを記録しているものもあります。フォロワー数は7月現在8.5万であり、日本の一次情報を発信するチャネルとして大きな存在感をはなっています。

まとめ:~オフラインイベントも成功、プラットフォームとしての価値に注目~

Z世代」に支持されている「bilibili(ビリビリ動画)」は動画配信のプラットフォームでありながら、今後はSNSとして成長していく可能性が見えてきました。「bilibili(ビリビリ動画)」は6月末にはオフラインでのイベントも開催しており、その様子を配信したコンテンツは1日で5.9万再生、コメント欄には637件の書き込みがつくなど注目を集めています。なお、自社媒体「纳尼Video(nani VIDEO)」のコンテンツには1件で60万再生を超えるものもあり、こういった話題のコンテンツと比べても遜色ありません。同アカウントに対するユーザーの期待、注目の視線がうかがえます。

bilibili(ビリビリ動画)」はオンラインのコンテンツ共有プラットフォームSNSとしての求心力だけでなく、オフラインでもユーザーのニーズを満たす場を作り出しコミュニティの結束を強めることに成功しています。価値観や生活スタイル、趣味嗜好において多様化のすすむZ世代にとって、他者からの承認や相互理解が得難いものであることは想像に難くありません。こういった欲求を満たす場としてZ世代のユーザーがさらに増加していくのであれば、今後ますます「bilibili(ビリビリ動画)」のプラットフォームとしての可能性は広がって行きそうです。

【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」

インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。

<本セミナーのポイント>

  • 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
  • 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
  • 旅ナカの接客品質を高め、顧客満足度向上に繋がる実践的な対応を学べる
  • 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける

詳しくはこちらをご覧ください。

宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】

【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生

「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる

【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

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詳しくはこちらをご覧ください。

「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】

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この記事の筆者

株式会社クロスシー

株式会社クロスシー

株式会社クロスシー編集部。中国語圏向けに日本情報の提供をするインターネットメディア運営・レップ事業を展開すると共に、訪日観光客向けのマーケティング・ソリューションを提供しています。日本の観光立国を実現すべく、メインターゲットとなる中華圏への観光情報、サービス、商品について、日中間の情報格差を埋め、観光客にとって最高の日本体験の提供を目指しています。

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