「平成30年7月豪雨」を大きく報じる海外メディア:西日本を中心にインバウンド需要への影響も懸念

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2018年7月6日より記録的な大雨「平成30年7月豪雨」が西日本を中心に甚大な被害を出しました。

海外メディアもこれに敏感に反応し、この「平成30年7月豪雨」の洪水イメージは多くの国とメディアで大きく報じられました。インバウンド業界にも影響がないとは言い切れません。

100名を越す大きな人的被害を出したうえ、屋根を残し一面の泥水に浸ってしまった市街の映像はショッキングなニュースだったのは間違いありません。

この報道を見て海外からは「日本旅行に行く予定だが、大丈夫だろうか」といった声もネット上に聞こえます。甚大な被害を一部地域に出しているとはいえ、日本の他地域への数か月後の旅行をキャンセルするような誤解は避けたいものです。災害被害が広く出回った後の情報発信の仕方はどのようなものが望ましいのでしょうか?

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今回の西日本の大雨洪水被害を報じる各国大手メディアのTwitter

まずはどれほど世界が今回の「平成30年7月豪雨」大雨洪水被害に注目したか、見てみましょう。

ロイター通信の「平成30年7月豪雨」報道の模様 Twitterより

ロイター通信の「平成30年7月豪雨」報道の模様 Twitterより

ザ・テレグラフの「平成30年7月豪雨」報道の模様 Twitterより

ザ・テレグラフの「平成30年7月豪雨」報道の模様 Twitterより

AFP通信の「平成30年7月豪雨」報道の模様 Twitterより

AFP通信の「平成30年7月豪雨」報道の模様 Twitterより

アルジャジーラ・イングリッシュの「平成30年7月豪雨」報道の模様 Twitterより

アルジャジーラ・イングリッシュの「平成30年7月豪雨」報道の模様 Twitterより

CGTN(中国)の「平成30年7月豪雨」報道の模様 Twitterより

CGTN(中国)の「平成30年7月豪雨」報道の模様 Twitterより

ABC7シカゴの「平成30年7月豪雨」報道の模様 Twitterより

ABC7シカゴの「平成30年7月豪雨」報道の模様 Twitterより

ガーディアンの「平成30年7月豪雨」報道の模様 Twitterより

ガーディアンの「平成30年7月豪雨」報道の模様 Twitterより

FOXNewsの「平成30年7月豪雨」報道の模様 Twitterより

FOXNewsの「平成30年7月豪雨」報道の模様 Twitterより

世界から日本の災害被害への注目の高さが伝わる写真の数々ですが、ここまで広く報道されていると問題もありそうです。

訪日客の4人に1人 訪日中に地震などの災害に遭うことが判明:インバウンドと防災 東京五輪近づく今 考え始める必要が

1月25日の午前9時から東京都世田谷区、東京消防庁、警視庁などの協力のもと、駒沢オリンピック公園において外国人向けの防災訓練 が開催されました。これは都内在住の外国人に防災知識を身に着けてもらい、東京都において震災にあった際に役立ててもらおうというものです。2020年に訪日外国人4,000万人を目指す上では、いかに訪日外国人を迎えるかという視点だけはなく、日本を訪れた訪日外国人、また日本に居住している訪日外国人が震災にあった際にどういった対策をすれば良いのか? といった知識をつけてもらう事...

非常事態は急拡散するが、安全宣言は意識してもなかなか広がらない

こういった非常事態の報道によって引き起こされるのは、海外でごくまれに起きた日本の大洪水のイメージが増幅されてしまうことです。

じっさい、被害地域の損失は甚大なものの、これらの海外ニュースには日本のどの地域、どの街でこの災害が起こったかは詳述されません。ただ一面の洪水被害のイメージと”Japan floods”という単語だけが広がっていきます。

“Japan floods”には京都も大阪も奈良も兵庫といった西日本のみならず、東京を始めとした東日本も含まれるわけですから、かなり無責任といわざるえません。

ちなみに、今回の大雨洪水被害に関してみると日本の国営メディアのニュースも海外メディアの報道内容とほとんど変わりません。

NHKWorldの「平成30年7月豪雨」報道の模様 Twitterより

NHKWorldの「平成30年7月豪雨」報道の模様 Twitterより

NHKの災害情報等に特化した生活・防災チャンネルはかなり細かく逐次情報を伝えていますが、残念ながら英語版はありません。

NHK生活・防災チャンネルの「平成30年7月豪雨」報道の模様 Twitterより

NHKWorldの「平成30年7月豪雨」報道の模様 Twitterより

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インバウンドビジネスに取り組むうえで、災害が起こったときの対応策を用意しておくことは不可欠。直接的な利益にはつながりませんが、トラブルが発生すると悪評が発生する恐れがあります。たとえば、日本人にとって地震はありふれた災害のひとつで、よほど震度が大きくなければ、すぐに日常生活を取り戻すことができます。しかし、訪日外国人観光客の中には地震を経験したことがない人が数多くいます。そのうえ、言葉も通じない異国の地となれば、強い不安を感じるはずです。観光地の印象にまで悪影響を及ぼすかもしれません。では...

まとめ:日本の国営メディアの海外発信は意識して被災地の回復を伝えてほしい

センセーショナルなイメージが先行しがちな海外の自然被害報道は、その後の被災地の復興や回復を伝えることはほとんどありません。TwitterInstagramで正確な情報を伴わないイメージだけが断片的に拡散してしまうのはインバウンド業界にとって好ましいことではありません。

ニーズが顕在化していなくても、今回のような報道が世界的に駆け巡った後は回復を見守り伝える丁寧な報道フォローをすることで訪日外国人の不安を取り除いていく必要があるかもしれません。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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