『欧米豪と一括りにするな』『ゴールデンルートなんて存在しない』/地方インバウンド誘致はどうすればいい?中部の広域DMO 英国人COO ハーヴィー氏からの提言

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広域連携DMO 中央日本総合観光機構(Go Central Japan)は、中部9県(富山県石川県福井県長野県岐阜県静岡県愛知県三重県滋賀県)と名古屋市浜松市静岡市3都市の観光事業を統括する中枢機関です。

昨年、中央日本総合観光機構(Go Central Japan)は、前VisitBritain (英国政府観光庁)日本・韓国代表のAshley John Harvey(アシュリー・ジョン・ハーヴィー)氏をCOOに迎えました。ハーヴィー氏に中部地区のインバウンドの現状、また展望についてお話を伺いました。

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中部9県と3都市の協力体制が重要に

一般社団法人 中央日本総合観光機構(Go Central Japan)は、中部9県(富山県石川県福井県長野県岐阜県静岡県愛知県三重県滋賀県)と名古屋市浜松市静岡市3都市といった広い地域を統括するDMOです。

担当するすべての地域が質の高い観光事業を行っていますが、中央日本総合観光機構は、地元からの声に耳を傾け、協力体制をしっかり構築しなければなりません。

また、世界に発信する観光コンテンツとして、サイクリングやハイキングもいいですし、歴史ある各地の見どころも忘れてはなりません。これらの地域が協力して、世界に向けてアピールすることがもっと必要です。

▲アシュリー・ジョン・ハーヴィー氏

▲アシュリー・ジョン・ハーヴィー氏

歴史あるセントラル・ジャパン(中部・北陸地区)。その魅力的とは。

中央日本総合観光機構が統括する地域は広く、それぞれの土地に特徴があります。ですが、私たちの仕事は、その違いを浮き彫りにすることではなく、お互いに協力体制を築くことです。

外国人にセントラル・ジャパンの話をすると、彼らはこの土地に魅せられます。戦国三大武将(信長・秀吉・家康)を生んだ土地柄で、天下分け目の合戦として有名な関ヶ原の戦いの古戦場もあり、日本の歴史を身近に感じることができます。

歴史遺産は、セントラル・ジャパン全体で見ることができます。例えば、松本や彦根の職人の文化もそのひとつです。職人たちの努力は、後にトヨタ、ミキモト、ノリタケといったブランドに引き継がれています。まさに「モノをつくる芸術」(ものづくり)です。

それに、地元の人々も「観光遺産」であると思います。ことばの難しさはありますが、人と触れ合うことで、日本人の優しさに触れることができるでしょう。

中山道と東海道。昔から続くアクセスのよさ。

この地域は、中山道と東海道といった、いにしえから続く街道があります。中山道は、生きた歴史ともいえる昔ながらの面影を残した街道です。また、東海道は、現在は最新鋭の新幹線が走る日本で最も重要な幹線路です。

セントラル・ジャパンは、日本の歴史と現代を理解する「エンジン」のようなものです。東京や京都にもアクセスがよいことも魅力のひとつです。

▲関ヶ原古戦場跡。中部地域には、多くの史跡がある。

▲関ヶ原古戦場跡。中部地域には、多くの史跡がある。

ターゲットは富裕層。近場からだけでなく、遠くから訪れる訪日外国人の受け入れを。

中央日本総合観光機構のターゲットは、米国イギリスオーストラリアフランス台湾およびタイのマーケットで、富裕層を狙います。

例えば、フランスでは、2016年には、人口の約33%が海外旅行にでているとのデータがあります。近場からばかりではなく、フランス人のような遠くからの訪日外国人を迎え、各地域にお金を落としてもらいたい。

ただし、日本では東京や京都以外では、富裕層向け市場はあまり整備されていないということを心に留めておかなければなりません。ですが、セントラル・ジャパンには、富裕層を受け入れることができる設備が点在しています。

『欧米豪』とひとくくりにするのではなく、それぞれの国民性を把握する必要が。

残念ながら、日本の観光関係者はヨーロッパ、アメリカ、オセアニア地域を欧米豪とひとくくりにしているきらいがあります。

例えば、英国人とフランス人は隣国人ではあるのですが、これらの国民性は異なっています。共通するところもありますが、興味の対象が異なる点が多々ありますので要注意です。

この続きから読める内容

  • 今後のPR戦略は、BtoBや対メディアも見据えて。
  • ゴールデン・ルートの中心に位置するものの、はたして?
  • なぜ、サミット後
  • なぜ飛騨高山に外国人観光客が殺到するのか?背景にはインバウンド黎明期からの地道な努力があった…高山市の観光担当者が語る高山の底力とは
  • 広域観光周遊ルート昇龍道とこれからのセントラル・ジャパン
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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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