中国人「国慶節はゆっくりしたいけど仕事休めないし、友達の楽しそうなSNS投稿が羨ましい…」/SNS分析してわかった、意外や「疲れている」中国消費者の様子

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こんにちは、トレンドExpress編集部です。

さぁ、中国観光シーズン、そして訪日観光シーズンの1つである国慶節」まで、あと1週間。今年は転載に見舞われ、日本における人気観光都市である大阪、北海道への影響が懸念されていますが、それでも間もなくやって来る10月1日からの国慶節。この中国独自の観光シーズン、中国の消費者はどのようなニーズを持っているのでしょうか? 

株式会社トレンドExpressでは、国慶節観光ニーズを知るためのクチコミ調査を実行。中国消費者の「2018年国慶節の予定」を分析しています。

今回はそのクチコミ調査から、あまり日本では紹介されない中国消費者の「国慶節の本当の希望」をご紹介。楽しいはずの国慶節に、なぜか浮かない顔の消費者…。その理由を、クチコミデータを見ながら探ってみましょう。

【調査概要】

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クチコミ調査で見る2018年国慶節の過ごし方:なんと「ゆっくり休みたい」が全体の29%

WEBメディア中国トレンドExpressの「クチコミ調査で見る2018年国慶節の過ごし方」では、今年の国慶節で「行きたい場所」や「旅行の予算」などについてクチコミを収集し、分析を行いました。そのなかで「何がしたいか?」という調査では、少し意外な結果となりましたが、そこからは中国消費者のニーズのもととなる社会の様子が透けて見えました。

では結果は「国慶節にしたいこと」調査の結果を見てみましょう。

【グラフ】2018年の国慶節に「〇〇したい」クチコミ調査

【グラフ】2018年の国慶節に「〇〇したい」クチコミ調査

なんと、「ゆっくり休みたい」が全体の29%、「何もしたくない」や「無計画」と合わせると35%以上を占めており、中国の消費者が「疲れている」ように見受けられました。

中国人は国慶節に「やすめない」とのつぶやきが圧倒的多数

さらに同時に行った「国慶節×悩み」の調査を見てみると、次のような結果が。

【グラフ】「国慶節×悩み」クチコミ調査の結果

【グラフ】「国慶節×悩み」クチコミ調査の結果

なんと「休めない」というつぶやきが圧倒的1位を占める結果となりました。次いで「お金がない」。

基本的に中国では10月1日~7日までは国定休日となるため、スタッフを出勤させることは原則として禁じられており、出勤させる場合は月給日割りの3倍にあたる休日出勤手当を支払わなければなりません。ただ業種、例えば公共アクセスや病院などは休むわけにはいきません。またレストランやホテルなどのサービス業も、休むどころか書き入れ時ですらあります。

しかしそれ以外でも「休日でも仕事」というケースが多くあるようです。その「仕事」も、働いている会社ではなく、いわば副業

普段は会社勤めをしているため、まとまった時間合取れる時に「自分の仕事」を片付けようという人も多くいる様子。楽しく遊ぶためにはお金が必要。そのお金を稼ぐために休み返上で働く。よりよい生活、より安定した未来のため、中国の消費者は日々努力しているのです。

長城が人で埋まる!国慶節国内観光の恐ろしさ

そして第3位に入ったのが「どこへ行っても人だらけ」

これに対して「日本のお盆シーズンも同じでしょ」と思われるかもしれませんが、まず規模が桁違いなのです。国慶節7日間で、日本の総人口の数倍の人が移動することになるのです。しかも日本同様、人気の観光地には人が集中します。

その結果、どのようなことになるか、想像してみてください。

今回の調査で「国慶節に行きたい」目的地No1だった北京では、ほぼ毎年あの万里の長城が「人で埋まる」光景が見られます。また風光明媚な観光地・浙江省杭州の有名なスポット、西湖断橋も、人の重さで名前通り橋が折れるかというほど。

中国SNS上でも、

  • 「観光地を見に来たのか人を見に来たのかわからん」
  • 「一番たくさん見たのは、人の頭だった…」
  • 「そもそも景色が見れない」

などなど、国慶節の国内旅行には苦痛の声が上がります。

中国では国内観光市場も拡大していますが、環境設備が人の増加に追い付かなかったり、オペレーションが未熟だったりといった理由から、こうしたトラブル・ニュースが絶えないのです。

これを見ていると「やはり家にいたほうが」と思うかもしれません。ただ、こうした国内の混雑を嫌って海外へと足を向ける消費者もいるようで、「ゆっくりと体を癒すための海外スポット」というものが今後人気を高めていくのかもしれません。

投稿に見える中国人消費者のSNS疲れ??

最後のキーワードとして挙がったのが「楽しそうな人がうらやましくなる」

思わず「大丈夫?」と聞いてしまいたくなりますが、WeChatのモーメンツに上げられる友人たちがそれぞれ楽しそうの過ごす姿を見ていると、「休めない」と悩んでいる人にとっては羨ましくもなってしまうのかもしれません。

SNSを多く見ていると幸福感が損なわれる」といった研究結果が以前ありましたが、特にSNS依存の高い中国、負のマインドにとらわれないように祈るのみです。ただ、ここから見えるのはやはり中国消費者の疲れ。実はストレスフルの中国社会では、想像以上に多くの悩みや疲労を抱えながら生活しているのです。

こうした中国消費者向けに「リフレッシュツアー」や「すべてを忘れられるツアー」などといった、日常を完全に離れるツアーが人気を集めるかもしれません。

【6/11開催】欧米豪インバウンドに刺さる!“地域にどっぷり浸かる”ローカルイマーシブ観光とは?


本ウェビナーでは、株式会社movと株式会社大阪メトロ アドエラの共催により、欧米豪向けインバウンドをターゲットとした「ローカルイマーシブ “地域にどっぷり浸かる没入体験”の提供」をテーマに最新情報をお届けします。

2025年大阪・関西万博の開催を契機に、欧米豪を中心とした訪日外国人観光客が関西を中心に日本全国に訪れる機会が急増しています。

一方で、地域の受け入れ側には「英語対応が難しい」「どう関わればいいかわからない」「コンテンツや訴求方法がわからない」「対応できる人材がいない」といった課題も多く、せっかく外国人観光客が訪れても、地元に経済的な波及効果が十分届いていないのが現状です。

本セミナーでは、大阪メトロ アドエラが展開する欧米豪向けインバウンド事業「Osaka JOINER」をもとに“まち全体でインバウンド受け入れるスキーム”を通じた、インバウンドに関わる人と経済のパイを増やすための可能性を紹介します。

観光施策、まちづくりに携わる方にとって、明日から活かせるヒントが満載です。

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欧米豪インバウンドに刺さる!“地域にどっぷり浸かる”ローカルイマーシブ観光とは?【6/11開催】

【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

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  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生

「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる

【インバウンド情報まとめ 2025年5月後編】2025年の訪日客数「4,500万人」へ、観光庁長官の見解は? ほか


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この記事では、主に5月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

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2025年の訪日客数「4,500万人」へ、観光庁長官の見解は? / 2025年訪米旅行者支出「125億ドルの損失」予想 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年5月後編】

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中国トレンドExpress編集部。Webメディア中国トレンドExpressでは中国向けマーケティングに役立つ様々な情報を発信中。サイトコンセプトは「あなたの中国マーケティングコンシェルジュ」。本コーナーでは主に中国Twitterの「新浪微博」の日本関連の書き込み件数ランキングについてとりあげ、実際の書き込みを紹介しながら訪日中国人の消費者心理にせまります。

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