【中国】2018年国慶節トレンド総まとめ!:旅行先ランキング日本が1位/売れる商品は『自家用車』/『子連れ旅行のしやすさ』がポイント

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10月1日は中国の建国記念日で、例年、この日から約1週間の大型連休となります。今年2018年は1日~7日までの7日間が休暇です。もちろん、前後に有給休暇をつなげて長期休暇を楽しむ人もいます。

9月20日に中国のCtripが発表したところによると、この期間の海外旅行(香港、マカオ、台湾を含む)で最も人気の行先に、なんと日本がランクイン。昨年の国慶節や今年も含め春節やゴールデンウィークの海外旅行人気ランキングでは、常にタイの後塵を拝し第二位に甘んじていた日本ですが、2018年の国慶節に初の首位を獲得しました。本編では海外旅行だけでない国慶節の今年のトレンドをチェックしてみます。

【中国】「国慶節」人気旅行先ランキング

国慶節についてはご存知でしょうか?国慶節とは中国の大型連休であり、その期間は10月1日から約1週間前後です。日本で例えるとゴールデンウィークのようなイメージでしょう。国慶節期間中における中国の方々は、家で家族とゆっくり過ごすか、海外や国内の旅行に行くことが多いとされています。近年、国慶節では、海外旅行がブームとなっており、中国最大級のオンライントラベルエージェンシーである、Ctripが国慶節期間における海外旅行先人気ランキングを発表しました。インバウンド最大の中国市場は「旅マエ」にアプロー...

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海外旅行ではついに日本が人気旅行先トップに!国内旅行は激混みでもやっぱり人気スポットに行きたい

Ctripの調査結果では、日本の人気について、日中関係の改善や、北海道地震や関西国際空港の被害が限定的なものだったことが理由だろうと分析しています。また、日本の観光資源は非常に豊富で、目的地が多数あることも影響しているといいます。そのほかにも、ビザ支給の条件が緩和されたことも人気を後押ししただろうとみています。

【中国インバウンド】地震でも北海道ファンの関心は「雪が降るのはいつごろ?」/台風より注目された「中国領事館のバス」問題とは?…北海道と大阪の

今月、台風21号と北海道地震という二つの大きな自然災害がありました。日本旅行、それも大阪や北海道が主要な観光地として人気を集めている中で、中国では日本に対する印象に何か変化は起きているのでしょうか。中国の報道から探ります。インバウンド最大の中国市場は「旅マエ」にアプローチするのが重要!おすすめのインバウンド対策を資料で詳しくみてみる「中国インフルエンサープロモーション」を資料で詳しくみてみる「中国向け広告運用」を資料で詳しくみてみる「Wechatを活用したプロモーション」を資料で詳しくみて...

国外の人気旅行先は第二位がタイ、第三位が香港、第四位が韓国、第五位がシンガポールとなりました。韓国は2017年の不調から回復を果たしたとみられています。そのほかヨーロッパ、中東、アフリカが長期旅行の目的地として選ばれています。

【中国】「国慶節」人気旅行先ランキング

国慶節についてはご存知でしょうか?国慶節とは中国の大型連休であり、その期間は10月1日から約1週間前後です。日本で例えるとゴールデンウィークのようなイメージでしょう。国慶節期間中における中国の方々は、家で家族とゆっくり過ごすか、海外や国内の旅行に行くことが多いとされています。近年、国慶節では、海外旅行がブームとなっており、中国最大級のオンライントラベルエージェンシーである、Ctripが国慶節期間における海外旅行先人気ランキングを発表しました。インバウンド最大の中国市場は「旅マエ」にアプロー...

今回Ctripの行った調査は、Ctripのユーザー3億人を対象としており、国慶節機関の海外旅行者数は新記録となる700万人を予測しています。20代と30代が主力であり、男女比では女性が多くなっています。

目的地が海外のユーザーの平均旅行消費額は約7300元(約12万4000円)となりました。夏休み同様、引き続き親子旅行も人気で、東京を子連れ旅行にお薦めの場所として紹介する声もあります。

子連れ旅行にお勧めは? 子供にやさしい、芸術とふれあえる、動物&テーマパーク&観覧車!

東京以外には、子連れ旅行の目的地としてローマがおすすめされています。イタリア人は非常に子供が好きなので、よく声をかけてもらえるだろうというのがその理由の一つです。またロンドンは、安全で快適な土地であるのを理由に、子連れでも大人が楽しめる場所という意見が見られます。博物館やギャラリー、演奏会の多さが評価されているようです。

子連れ旅行に人気のシンガポール

子連れ旅行に人気のシンガポール

またランキング第五位にランクインしているシンガポール子連れ旅行先としても人気で、ユニバーサルスタジオがあることと自然と現代化のバランスがとれていることが評価されているようです。

夜間サファリパークの「ナイトサファリ」子連れに最適なスポットであり、観覧車「シンガポール・フライヤー」も世界最大級ということで大きな動機づけとなっています。マリーナベイサンズとマーライオンという「ザ・シンガポール」の景色も、同国に来たという気分を高め、旅行者の満足度を高めているようです。

【その経済効果80兆円】インバウンドにおいて手付かずの成長市場である「ナイトタイムエコノミー関連市場」とは

未開拓の夜間市場の活用 を行うことが、大きな経済的インパクトを発生させるということで、日本でもナイトタイムエコノミーが大きな注目を集めています。 日本政策投資銀行、日本政策投資銀行がアジア8地域、欧米豪4地域の訪日外国人観光客旅行者を対象に行なった調査によると、「日本旅行で不満だった点は何ですか?」という質問に対して、「ナイトライフ(バーやクラブ・ナイトマーケット等)体験」という回答が7番目に多い回答となっています。日本の観光活性化策は昼間にどこを観光してもらうかという視点が中心であり、夕...

国内旅行は「芋洗い状態で1キロ進むのに数時間」それでも人気旅行地への人出は衰えず

また国内では九寨溝(四川省)、エジン旗(内蒙古自治区)、麗江(雲南省)、瀘沽湖(雲南省)、三亜(海南省)、張家界(重慶市)、故宮(北京市)、コロンス島(福建省)、稲城亜丁(四川省)、峨眉山(四川省)に旅行者が集中しているといいます。

旅行記サイトのMafengwoでは「これらの地域は避ける方が良し!」というまとめ記事が公開されており、お薦めの旅行地だからこそ旅行者に諦めさせるという不思議な内容になっています。

どの目的地も非常に風光明媚ですが、驚くほど旅行者が多いのは事実です。そして芋洗い状態、航空券が驚くほど高額、宿泊先がみつからないという状況ですが、それでも長期休暇でここぞとばかりに人々がおしかけることが予想されています。

この数年、中国国内では、自分で車を運転しての国内旅行が流行となっていますが、こういった事情を背景に、宿泊先が見つからない場合は寒い車中で夜を過ごすことになるので注意…といったアドバイスも見かけます。

国慶節、実は「車」は乗るだけじゃない! 買うにも適した一週間、旅行ついでにアウディを購入すれば片道分の交通費が浮く!?

さて、旅行の動向に多く注目の集まる国慶節ですが、実は「自家用車」の売り出し期間でもあります。Q&Aサイトでは「一年で一番車をお得に買えるのは?」「国慶節は安く車を買えますか?」というやりとりが多く見られます。年末が一番お得だという意見、また夏が良い、年度初めが良いとの意見もありますが、実際のところ、国慶節の休暇期間を狙った割引が行われています。

▲2015~2017年の月ごとの車の販売量(中国)

▲2015~2017年の月ごとの車の販売量(中国)

昨年までの3年間の自動車の販売量を見てみると、確かに9~10月は、11〜12月に次いで車を購入する人が多いことがわかります。

こういった傾向を踏まえて、名だたる自動車メーカーが国慶節に合わせたセールを開催しており、その動向が伝えられています。例えば北京のアウディは、40万元強~70万元弱(680万円~1190万円)の車種を、最高で25万元(約425万円)のサービスをつけて販売します。またバックモニターなどの装備をプレゼント、ローンの手数料を無料にするだけでなく、購入者には北京までの交通費(片道、2名分まで)を支給するとしています。北京旅行のついでにアウディを購入する旅行者がいるのかもしれません。

アウディ同様、ビュイック (Buick)やトヨタ、国産メーカーも国慶節に合わせた値引きを打ち出しています。国慶節期間は旅行のピークでもあるので、人出の多さに旅の足の手配が難しくなることは容易に想像できます。旅行の楽しさよりも、列車や飛行機を利用することの煩わしさがかえって強く感じられ、自家用車への想いが高まるということも考えられるでしょう。

中国での自家用車の販売台数は年々増加していますが、昨年は中国メーカーの成長が目立ちました。交通費を支給するアウディの姿勢に見られるように、海外のメーカーはこの機を逃さずに活用し、巻き返しを図ろうという意気込みがあるのかもしれません。

まとめ ~日本の躍進と韓国の返り咲き、移動手段に関連したトピックが中国人の心をつかむ!?~

2018年の国慶節の旅行先では人気目的地でついに日本がトップとなり、韓国が勢いを取り戻すなど複数の変化が見られました。子連れ旅行の人気目的地がそれぞれ選ばれた理由からは、今後、日本の各地が中国人旅行客に対してどの点を訴求していくべきか考える際の参考にできそうです。また、国内旅行地では他の長期休暇期間と変わらず、人気目的地がひどい混雑になることがわかりました。

成長を続ける旅行市場の裏で、国慶節は旅行以外にも自動車の消費需要を取り込むことに成功している様子もうかがえました。自家用車の所有率はまだ高くないと言われる中国ですが、多様化するライフスタイルの中で車の所有は一定のステイタスとして機能し続けると考えられます。

特に中長距離の移動について意識させられる国慶節は自家用車へ視線が向きやすくなるようです。もちろん日本に足を運んでもらうことも大切ですが、こういった消費動向からは訪日中国人以外にも日本製品を意識してもらう機会を作り出せる可能性が見えてきます。ぜひ参考にしたいところです。

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<参考>

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

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