地域連携DMOである公益社団法人とやま観光推進機構。観光客誘致やインバウンド誘致など、富山県全域の観光推進を担う組織です。
富山の食文化を活用した観光客誘致や、観光客向けスマートフォンアプリの開発など、様々な取り組みを行っています。
日本国内だけでなく海外からの観光客誘致を目指すインバウンド対策も積極的に行っており、外国人観光客向けのサービスにも積極的に取り組んでいます。
今回はそんな公益社団法人とやま観光推進機構の地方誘致やインバウンド誘致の取り組みについて詳しく見ていきます。
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とやま観光推進機構とは?
とやま観光推進機構とはどのような組織なのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
とやま観光推進機構について
公益社団法人とやま観光推進機構は、2016年5月に登録された地域連携DMOです。地域連携DMOとは、複数の地方公共団体を一体とした観光地域づくり組織のことで、とやま観光推進機構は日本版DMO候補法人として登録されました。
富山県全域を対象区域都市マーケティング、マネジメントを行い、2017年2月時点では富山県を対象区域とする唯一のDMO組織です。
旅行者データベースを活用して観光客のニーズを把握
とやま観光推進機構は、公立大学法人富山県立大学と共同でICTを活用した旅行者データベースの構築・分析に関する研究を行っています。
具体的には、富山県内に宿泊する観光客を対象としたウェブアンケート調査を実施、さらにGPSアプリを開発し、観光客の移動経路を把握する取り組みを行っています。
ブランドブックや観光客向けアプリ「Discover TOYAMA」で集客率アップへ
とやま観光推進機構は、ブランドブックや観光客向けアプリ「Discover TOYAMA」を利用して、観光客の集客率アップを目指しています。
富山県の食のブランドブック「富山delicious」発行近年フードツーリズムに注目
「食」や「食文化」そのものを観光アトラクションとし、旅行中の食体験をSNSなどを通じて発信し、情報を共有し合うなど「食」との結びつきが強いのが特徴です。
富山県の観光といえば「食」というイメージが全国的にも広がっており、富山での美味しい食事を目当てに訪れる観光客も多くいます。
これらを背景に富山県では富山県の食のブランドブック「富山delicious」を発行し、東京都内のアンテナショップや都営地下鉄線など首都圏や関西、東海、北陸などで無料配布しています。
富士通と共同開発の観光客向けアプリ「Discover TOYAMA」の提供をスタート
とやま観光推進機構は、富山県立大学と富士通株式会社と共同で「Discover TOYAMA」を開発しました。
「Discover TOYAMA」は富山県を訪れる観光客向けのスマートフォンアプリです。
ダウンロード時に観光客の情報を入力する仕様となっていて、それらの情報やGPSでの位置情報 、日時の情報などをもとに場所やタイミングに合わせて、割引クーポンや観光情報などを観光客に提供するアプリです。
「食の街 魚津」ブランド化へ
とやま観光推進機構と魚津市は、「魚津の食磨き上げ支援プロジェクト」を進めることで、「食の街 魚津」のブランド化を測る取り組みを行っています。
魚津市の食は一般の旅行者にあまり知られてはいませんが、食に関するポテンシャルが高く、富山県の中でも特に美味しい食材が揃う街です。
そこで、「食の街 魚津」のブランド化の推進に取り組むことになりました。
多言語にも対応!とやま観光推進機構が取り組むインバウンド対策
とやま観光推進機構は様々なインバウンド対策を行って外国人観光客誘致に取り組んでいます。
「富山×飛騨 新周遊ルートツアー」を運行
富山や飛騨地域では、手軽に広域観光ができる周遊バス「富山×飛騨 新周遊ルートツアー」が運行しています。
富山と高山の間を結ぶ三つのツアーが毎日運行されている同ツアーは、バスで効率よく観光地を巡ることができるため、初めて富山を観光する人や、広い範囲の様々な観光地へ行ってみたいという人におすすめのツアーです。
また、出発地と到着地が異なることから「北陸から飛騨」「飛騨から北陸」 に向かう移動手段として観光しながら移動することができます。
多言語対応のホームページ「とやま観光ナビ」で地域の魅力をPR
富山県の観光情報を発信する「とやま観光ナビ」では、他言語対応することで外国人にも富山県の情報を発信し魅力を伝えるインバウンド対策を行っています。
とやま観光ナビは富山県の観光スポットやグルメ、 イベント情報やモデルコースなど様々な情報を発信しています。
それらの情報を全て英語・中国語・タイ語など6ヶ国語に対応させることで、世界中に富山県の情報を発信することができるのです。
まとめ:富山の観光を促進しブランドを確立
とやま観光推進機構は、スマートフォンのアプリの開発や周遊ルートツアーの運行、食のブランドブック「Discover TOYAMA」の発行など、日本国内のみならず海外へ向けて様々な観光客誘致の取り組みを行っています。
さらにおもてなしタクシードライバーの養成や外国人対応サービスの人材育成など、多方面から様々な取り組みを行うことによって観光促進を目指しています。
日本国内からの観光客の呼び込みはもちろんのこと、外国人観光客の満足度をアップさせることができれば、リピーターの増加へとつながり、SNSなどでの情報の拡散も見込まれ、結果として世界中へ富山県の情報が発信されることへとつながっていくでしょう。
外国人観光客誘致によるインバウンド対策は、地域経済の活性化や地方創生に繋がっていくのです。
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<参照>
- 富山県:日本版DMO ~戦略的な観光地域づくりの推進に向けて~
- 富山県DMO形成への取組みについて
- PRTIMES:富山県の食のブランドブック「富山delicious」発行 ~立山連峰から富山湾までの高低差4,000mの自然環境が育む美食と絶景の旅をご紹介~
- FUJITSU:富山県の観光満足度を向上させるアプリ「Discover TOYAMA」の提供を開始
- 首相官邸:地域再生計画
-
とやま観光ナビ
- とやま観光ナビ:★おすすめ★ 富山×飛騨新周遊ルートツアー
- とやま観光ナビ:高速道路が定額で乗り降り自由!「飛騨&富山ドライブ旅」
- とやま観光ナビ:ツアーバスでお手軽周遊!富山×飛騨+富山湾の海の幸 堪能
- 訪日ラボ:富山県のインバウンド需要
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
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- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
→「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる
【インバウンド情報まとめ 2025年5月後編】2025年の訪日客数「4,500万人」へ、観光庁長官の見解は? ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に5月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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詳しくはこちらをご覧ください。
→2025年の訪日客数「4,500万人」へ、観光庁長官の見解は? / 2025年訪米旅行者支出「125億ドルの損失」予想 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年5月後編】
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