【DMO】秩父地域おもてなし観光公社とは | Facebookで情報発信・民泊や修学旅行生受け入れを実施

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都心からほど近く、広大な芝桜やアニメの聖地としても有名な埼玉県秩父地方。日本人からの認知度は高く、長瀞などキャンプ地を持つことでも知られています。

こうした秩父地域ですが、実は外国人観光客やインバウンドの誘致にも活発です。この秩父地域には、秩父地域おもてなし観光公社という団体があり、インバウンド誘致や地域マネージメントの強化を行っています。

そこで今回は、おもてなし観光公社の取り組みを、自社の施策に生かしたいと考えているインバウンド地方創生の担当者にとって、この記事が少しでも参考になるように情報をまとめて解説していきます。


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秩父地域おもてなし観光公社とは?

秩父地域おもてなし観光公社とはどういう団体?


引用:ちちぶとは - 出会い旅ふれあいのちちぶ 

一般社団法人秩父地域おもてなし観光公社とは、1市4町(秩父市・小鹿野市・横瀬町・長瀞町)が共同で行う事業の中で「観光分野」を牽引する団体です。設立された2014年は、地域マネージメントの強化として滞在型観光を中心に進めてきました。その当時は日本人観光客や修学旅行生などがメインターゲットでした。

しかし秩父地域おもてなし観光公社では、2017年を「インバウンド元年」と位置づけ、外国人観光客の誘致に力を入れはじめました。訪日客が地域に落とす「真水」が地元経済を潤してくれると考えたのです。

フェイスブックでの観光情報を発信


引用:秩父地域おもてなし観光公社

秩父地域おもてなし観光公社は公式のフェイスブックページを作り、情報発信を行っています。取り組みとしては、「面白い、紹介したいものがあったものはランダムに取り上げほぼ毎日投稿」というものでした。

自治体間の平等生を考えすぎて、行動が遅くなってしまうくらいであれば、旬なものをこまめに取り上げていこうという戦略でした。また観光客以外にも、地域内への周知を図ることも目的の一つとして行われていました。

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地域体験ができる民泊事業で認知度をアップ

次に、秩父地域おもてなし観光公社が中心となって進める、秩父地域で大自然や暮らしを体験できるプログラムの実施や民泊についてご紹介します。

秩父地域の民泊で観光客を集める


引用:秩父地域の民泊について - 出会い旅ふれあいのちちぶ 

秩父地域は自然が豊富にあり、大自然に囲まれた立地で、畑作業や収穫体験、川遊びや魚釣りなどを体験できるのです。その体験後は郷土料理作りを地元家族と一緒に作る生活体験付きのプログラムとなっています。短い期間であっても、体験したことを通して、創造的で個性のある心を育むことができます。

「教育旅行のメッカ」埼玉づくり事業として、秩父地域おもてなし観光公社は、秩父地域における教育旅行の受け入れを埼玉県と共同で推進しています。

民泊を利用した修学旅行の受け入れをスタート

秩父地域おもてなし観光公社は、民泊を利用し修学旅行の受け入れもスタートさせました。始めた当初は20軒ほどしか手を上げなかったものの、徐々に受け入れの裾野が広がっていき、現在では登録件数だけでも200軒に達しています。

修学旅行の受け入れは、初年度に2校の382名、そして平成27年度には5校の839名を受け入れるまでに至っています。2016年には国内で6校1167名のほか、初めて海外から台湾とメキシコの受け入れがありました。国内の民泊としてスタートしたこの事業ですが、今では世界中の学生を受け入れるまでに成長しています。

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情報サイト「出会い旅ふれあいのちちぶ」や動画配信が有効なプロモーションに

次に、秩父地域おもてなし観光公社が行っているインバウンド対策についてご紹介します。

「遊ぶ・見る・食べる」をコンセプトとした温泉の観光情報が満載


引用:出会い旅ふれあいのちちぶ 

秩父地域おもてなし観光公社が運営をする秩父地方の旅行に関する総合サイト「ふれあいのちちぶ」では、楽しみ方をジャンル分けし、様々な楽しみ方ができることをアピールしています。それぞれの見所やレストランにとどまらず、おすすめの観光コースや、宿泊先の情報なども気軽に入手できます。

秩父地方の旅行情報サイト「ふれあいのちちぶ」はこちら

英語・中国語・韓国語に対応

秩父の魅力を海外の人に発信するため、秩父地域おもてなし観光公社は秩父の観光情報を英語だけでなく、中国語と韓国語に翻訳をしています。

2018年日本を訪れた外国人観光客のうち、4人に1人は中国人でした。そして2位が韓国です。中国語圏の台湾も含めるとこれら3カ国の訪日数の合計は過半数を超えます。より多くの潜在ニーズに届けるために、外国語によるホームページの作成は非常に効果的だと言えます。

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動画で観光名所を発信

秩父地方はアニメの聖地としても有名で、毎年国内外から多くの観光客が訪れます。情報提供の一環として、秩父地域おもてなし観光公社はYouTube上で動画を使ったPRに力を入れています。

秩父は季節ごとに変わった姿を見せ、特に秋の紅葉と春の桜は、多くの外国人観光客が興味を示すものです。これらを動画で発信することで、「都心からアクセスも良さそうだから、日帰りで行ってみようか」と訪日外国人の行き先の選択肢にも入れてもらおうというのが狙いです。

レンタサイクルで周辺を気軽に観光


引用:レンタサイクル – 秩父観光協会 

秩父地域おもてなし観光公社は訪れた観光客が、時間を有効に活用できるように、移動の足として利用できる「サイクるっとちちぶのサイクルステーション」というサービスを開始しました。これは特定の地域内であれば、どのステーションでも返却することができるものです。観光客に周遊してもらうことで、滞在中の消費額を高めることも、秩父地域おもてなし観光公社の狙いの一つとして挙げられます。

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インバウンド観光促進を目指す

秩父地域おもてなし観光公社はインバウンド促進のための事業として、以下のことを行ってきました。

  • 西武鉄道の海外メディア放送の制作協力
  • 観光施設従業員を対象とした英会話教室
  • Free Wi-Fi設置推進
  • 台湾の修学旅行生の民泊受け入れ

どの例も、インバウンドのニーズを的確に掴み、観光整備とアプローチを行うことで成功に導いてきました。外国人が何を求め、どこで何の目的で金を使うのかを分析することが成果につながっているということが分かります。


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2023年年間の訪日外客数は2,500万人を突破。外国人消費額は5兆円で、過去最高額となっています。また、2024年1月の訪日外客数が268万8100人となり、2019年1月(268万9339人)とほぼ同数となったと発表され、今後さらなる伸びが見込まれます。

ゴールデンウィーク目前となり、訪日外国人を集客するため、受け入れ体制を強化していきたいと考えている方も多いのではないでしょうか。

今回のセミナーでは、訪日観光客へのアプローチを「旅マエ」「旅ナカ」「旅アト」のシーン別で紐解き、外国人のお客様に適切に情報を届けるための環境整備・対応のポイントを解説していきます。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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