日本は、世界でも類を見ないスピードで急速に高齢化が進み深刻な社会問題に直面しています。地方では、若者の地元離れによる人口減少や高齢化によって、商業施設や観光施設の縮小が深刻化しています。
そのため日本全国の自治体では、観光協会やDMOを設立し観光資源を活かした地域の活性化に取り組んでいます。今回は、群馬県渋川市の渋川伊香保温泉観光協会の取り組みについてご紹介します。
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渋川伊香保温泉観光協会とは？取り組みも紹介
渋川伊香保温泉観光協会とはどのような組織なのでしょうか。また、観光客集客のためにどのような取り組みを行っているのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
渋川伊香保温泉観光協会とは？
群馬県渋川市伊香保町の「一般社団法人 渋川伊香保温泉観光協会」は、文化・芸術の振興、スポーツの振興、環境・エコロジー、国際協力、国際交流、ITの推進、経済活動の活性化を目指す団体です。
群馬県伊香保町といえば、400年以上の歴史を誇る伊香保温泉があることで知られる地域です。その観光資源を活かし、渋川市全体の地域活性化や近年増え続けている外国人観光客との国際との交流を深めることを目的に設立されました。
外国人観光客の中には、日本ならではの温泉観光を目的に日本を訪れるというケースも増えています。特に、訪日リピーターにその傾向が強く、田舎町で自然に囲まれながら温泉に入って日本文化を体験したいというニーズがあります。
渋川伊香保温泉観光協会の取り組みもあり、群馬県渋川市が発表している「渋川市まち・ひと・しごと創生総合戦略」によると、温泉街を訪れた観光客の消費額は県内トップクラスとなっています。
訪日リピーターの消費活動や来日目的については、下記の記事をご覧ください。
訪日ラボ：6割超の「訪日リピーター」はどこへ行く？温泉・スキーなど「コト消費」が人気だった！
公式サイトで観光スポットやおすすめグルメを発信
渋川伊香保温泉の観光の目玉といえば365段続く石畳です。石畳の周辺には、湯乃花まんじゅうを食べられる温泉まんじゅうの名店「勝月堂」、玉こんにゃくなど飲食店が充実していることから、休日や大型連休を迎えると食べ歩き観光を楽しむ旅行客で賑わっています。
多くの店舗では英語、韓国語、中国語に対応しているため、言葉が通じないという問題はありません。
FacebookやTwitter、Instagramをフル活用
Instagramで石段と周辺の街並みの風景や開放感のある露天風呂の写真、Twitterで石段ひなまつりや期間限定で開催の伊香保温泉ペヤング祭りなどのイベント告知、Facebookで紅葉狩りの名所として有名な「河鹿橋」のライトアップムービーを投稿するという具合に、それぞれのSNSをうまく使い分けています。
伊香保温泉の取り組み
伊香保温泉では観光客を集客するためにどのような取り組みを行っているのでしょうか。見ていきましょう。
伊香保温泉に「ペヤングソースやきそば」のオブジェを設置
渋川伊香保温泉の観光スポットとなっている石段には、巨大ペヤングのオブジェがあります。
「ペヤングソースやきそば」を製造・販売していることで知られる、群馬県の老舗食品メーカーまるか食品株式会社と渋川伊香保温泉のコラボレーションによって実現したもので、フォトジェニックな写真撮影を楽しめる新たな観光スポットとして話題となっています。
体験型のツアーやイベントも実施
渋川市の周辺では「伊香保陶句郎窯」にてロクロを使った陶芸体験をはじめ、「しんとうワイナリー」ではワインの製造工程を見学したりワインをテイスティングしたりする見学ツアーを実施しています。
このほか、渋川駅前に併設されている「しぶかわ名産品センター（しぶさん）」では、地元の特産品である「こんにゃく」を販売。県外・国外から来た観光客に地元の魅力を知ってもらうためのさまざまな取り組みを積極的に行っています。
SNSやWebサイトを効果的に活用し地元の魅力をPR
ここでは紹介しきれませんでしたが、群馬県渋川市は日本三大うどんで知られる水沢うどんの名店をはじめ、郷土料理上州おっきりこみを食べられる老舗があるなど、古くからの食文化が今も地域に根付く地域です。「渋川伊香保温泉観光協会」では、こうした観光資源を最大限に活かした観光誘致に全力で取り組んでいます。
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＜参照＞
- 渋川伊香保温泉観光協会
- 旅ぐるたび：情緒豊かな伊香保温泉。石段街でいいとこどり散策！
- 産経ニュース：群馬・伊香保温泉石段に巨大ペヤング登場 カップルらもびっくり
- Facebook：渋川伊香保温泉観光協会
- Instagram：渋川伊香保温泉観光協会
- Twitter：渋川伊香保温泉観光協会
- 日本版ＤＭＯ形成･確立計画
- 榛東村
- 群馬県：平成２９年 観光客数・消費額調査（推計）結果
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