ドイツの観光メディア3選 | 選ぶ際のポイント・滞在中の情報源

公開日:2019年04月08日

2019年の訪日ドイツ人客数は23万人を突破し、前年比約10%の伸び率を記録しました。インバウンド市場が活性化するなか、ドイツ人向けの観光メディアの利用に注目が集まっています。

今回はドイツ人が日本に滞在し観光する際に情報源としているメディアについて、選ぶ際のポイントやインバウンド向け戦略などをふまえて紹介します。


訪日ドイツ人市場の特徴とネット利用の関係性とは?

訪日ドイツ人が日本滞在中の情報源は、主にネットです。実はその理由に、ドイツ人の訪日目的が見え隠れします。訪日ドイツ人市場の特徴やネット利用状況に着目して、ポイントをおさえておきましょう。

1. ドイツは世界3位のアウトバウンド大国だった!

観光局の調査によると、ドイツの人口が8,252万人なのに対し、出国者数は9,096万人(どちらも2016年の数値)となっており、人口数に対して出国者数が上回る結果に。つまり1人あたり1年に1回以上海外へ出国している可能性があります。この数値は、中国・香港に続いてアウトバウンドにおいて世界第3位。また訪日滞在日数からみると、個人旅行手配で7日以上滞在する傾向があり、海外旅行が好きなお国柄といえるかもしれません。

2018年の訪日ドイツ人は初めて年計で21万人を突破したものの、アウトバウンドの実績に照らし合わせると日本への関心はまだまだ低め。日本はドイツ人向けのインバウンド戦略を、うまく行えているとはまだいえません。

2. ビジネス目的が多い訪日ドイツ人

日本政府観光局(JNTO)の「訪日外国人の消費動向(平成29年年次報告書)」によると、訪日ドイツ人の目的は、46.6%以上がビジネス目的で、インド(70.2%)に次ぐ高い割合となりました。訪日ドイツ人の観光目的は36.4%にとどまる結果に。訪日ドイツ人の男女別データで76.9%もの高い割合を男性が占めており、ビジネス目的が多いことに関係しているといえるでしょう。

ドイツ人の日本滞在情報源はネット利用が1位

さて、実際にドイツ人はどのように旅行情報を収集しているのでしょうか。実は、出発前に得た旅行情報源と日本滞在中に役立った旅行情報源が異なる傾向にあります。さっそく、出発前と日本滞在中の情報源の違いを把握してみましょう。

訪日滞在中の情報源は、「スマホで情報収集」がダントツ!

日本政府観光局(JNTO)の「2017年年間値の推計(確定値)」の集計結果によると、ドイツ人の「訪日中に役に立った情報源」として「インターネット(スマートフォン)」が66%で1位となりました。

その一方で、出発前の旅行情報源としては、日本在住の親族や知人から情報を得るパターンがトップに挙がりました。次いで、ガイドブックなどの利用も高い割合となり、出発前後で情報源が異なる結果に。

ドイツの観光メディアは集客に効果ある?

訪日ドイツ人のインバウンド戦略を考えるにあたり、まず気になるのが「集客に効果があるのか」ということです。訪日外国人向けメディアの仕組みは、観光メディアにバナー広告や記事広告、タイアップ記事などを出し効果を図るもの。それにより、ドイツで認知度を高めて集客につなげます。

認知度がない状態でプロモーションをしても効果が見込めません。そのためにも、観光メディアをしっかり選定する必要があるといえます。

ドイツ向け観光メディアを選ぶ際の3つのポイント

ドイツ向け観光メディアを選ぶ際には、現地の特性を理解し、それに適したメディア選定をする必要があります。ここでは観光メディアを選ぶ際に、おさえるべき3つのポイントを紹介します。

1. メディアの認知度はあるか

ドイツ向け観光メディアを選ぶポイントは、ドイツでどれだけそのメディアの認知度があるかです。

ドイツ向け観光メディアといっても、規模や知名度はさまざま。ドイツ語圏の特徴として、旅行ガイドブックなどの紙媒体が主流となり、口コミの情報も信用性が高く拡散力も高いといわれています。認知度がある観光メディアを選びましょう。

2. メディアとのマッチング性

ドイツ向け観光メディアで広告を出す場合、そのメディアの特性が自店・自社のジャンルにマッチしているかが重要になります。たとえばプロモーション商材が和食レストランの場合、釣りのメディアに広告をだしても訴求できません。しっかりとメディアのコンテンツ等「色」を見極めることが必要です。

3. PVの伸び率を確認すべし

ドイツ向け観光メディアを選ぶ際の指標となるのが、「メディアのPV・伸び率」です。単純に、PVが多ければ多いほどリーチする対象が増えます。インバウンド市場の加速によって、メディアはどんどん増えており、それぞれの知名度やPV数もさまざまです。広告出稿を考えているメディアのPVや伸び率を把握することが重要でしょう。

<参考>

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ドイツの観光メディア・ドイツ人の情報源は何?

ドイツ人が日本に来る前に情報収集するツールとして、ドイツの観光メディアやガイドブックがあります。ここでは、ドイツ人向けに展開する観光メディアを紹介。

1. JAPAN DIGEST


[JAPAN DIGEST トップページ]:JAPAN DIGEST HPより引用

ドイツ法人が運営する、ドイツ語のみで日本情報を展開している観光メディアです。現在、ドイツ語で紹介されている日本情報メディアは限られており、数少ない貴重なメディアのひとつ。日本のニュースや旅行、文化遺産、現代文化など多様なコンテンツを取り扱っています。実際にドイツ人ライターが日本を訪れて、旅行記事を書いていることが特徴的です。

2. Japan experience

▲[Japan experience トップページ]:Japan experience HPより引用
▲[Japan experience トップページ]:Japan experience HPより引用

訪日外国人向け観光メディアとして、ドイツ語のほか英語、フランス語、イタリア語、スペイン語の5カ国語で展開しています。主に観光地や宿泊施設、交通機関などのコンテンツを提供。FacebookやTwitterなどのSNSと連動して、情報の拡散も行っています。

3. JNTO

▲[JNTO ドイツ語版トップページ]:JNTO HPより引用
▲[JNTO ドイツ語版トップページ]:JNTO HPより引用

日本政府観光局(JNTO)はインバウンド販促サイトとして、日本人に馴染みあるメディアです。外国語版ページは、ドイツ語を含む14カ国語に対応しています。おすすめ観光スポットの紹介等だけでなく、ビザ情報まで幅広いコンテンツを紹介。ここでもFacebookやTwitter、Instagramと連動して、情報量を拡充しています。

ドイツはガイドブックも根強い人気あり

日本政府観光局(JNTO)の「2017年年間値の推計(確定値)」の集計結果によると、訪日前に役立った情報源として、「旅行ガイドブック(24.6%)」が「日本在住の親族・知人」に続いて2位となりました。訪日国籍の平均値は14.6%のため、ドイツ人が旅行ガイドブックを情報源とする傾向は高いといえます。

またドイツでは「Lonely Planet」のドイツ語版の他、「Baedeker Reiseführer(ベーデカーガイドブック)」など、ドイツオリジナルのガイドブックに人気があります。

まとめ:ドイツの観光メディアを利用して効果的なマーケティングを

今回はドイツ人のインバウンド市場動向や、ドイツ観光メディアのプロモーションについてご紹介しました。インバウンド戦略で共通する点として、「プロモーションしたい商品と広告出稿対象のメディアのイメージが合致しているか」が重要となります。また、ドイツで知名度のあるメディアを選ぶこともポイントのひとつです。

自社に合った観光メディアを利用して、より効果的なインバウンドプロモーションにつなげましょう。


<参考>

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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