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3月22日、中国政府が突然労働節(メーデー)休暇を4連休にすると発表
中国政府は22日朝、2019年のメーデー休暇を2日延長し、4連休にすることを発表しました。メーデー休暇は通常5月1日の1日のみです。しかし、1日(水)から木曜・金曜と2日延長することで、土曜にかけての4連休となります。かわりに、4月28日(日)と5月5日(日)の休日分を移動させて連休化することになるので、個々人が有給を取らなくても長期休暇となります。
【速報/中国】突如5月に4連休が誕生!GWとバッティングで観光地は大混雑の見通し/中国政府がメーデー休暇延長を発表
中国政府は22日朝、5月1日の労働節(メーデー)休暇について、2019年は2日延長すると発表しました。目次労働節(メーデー)休暇とは有給を取らなくても連休に!新しい需要が日本ではGWの10連休とバッティング…労働節(メーデー)休暇とは労働節(メーデー)休暇は通常1日のみです。しかし、今年2019年は、5月1日(水)から土曜にかけての4連休とするとのこと。なお、4月28日(日)と5月5日(日)が代わりに平日扱いとなるため、休日を移動させて連休化したということになります。今まで、春節や国慶節と...
もともと、メーデー休暇は中国国内旅行のピークシーズンの一つとなっていましたが、連休化したことで、中国全土的に旅行需要が高まることが期待されます。実は昨年2018年も5月1日(火)の前日を休日化することで3連休となっていました。この3連休需要に関連する「購買興味データ」をもとに、今年のメーデー需要を読み解いてみましょう。
※「購買興味データ」とはバーコードをかざすと多言語商品情報を表示するアプリ「Payke」を通じたスキャンに関するデータで、これによって購買直前の消費者の動きやプロセスを知ることができます。
メーデー休暇、やはりインバウンド需要高まる
まずは、メーデー前後の中国人観光客の消費行動の推移について見てみましょう。【図1】は、2018年4月1日から5月30日にかけて簡体字でおこなわれた「Payke」のスキャン数の推移を示したものです。
冒頭でも触れたとおり、2018年のメーデー休暇も、5月1日(火)の前日を休日化することで4月29日(日)〜5月1日(火)までの3連休となっていました。
集計期間中のスキャン数を追ってみると、4月29日(日)は期間中8位のスキャン数、4月30日(月)が1位、そして5月1日日(火)が5位となっており、やはりメーデー休暇中は明らかに中国人観光客の消費行動が促進されている様子がわかります。
中国消費トレンドは「美」
では、メーデー休暇中に最も注目を集めた商品はどのようなものだったのでしょうか?カテゴリと商品名ランキングからトレンドを見ていきます。
まずはカテゴリからです。【図2】は、2018年のメーデー休暇前後にあたる、4月24日から5月8日にかけての簡体字でおこなわれた「Payke」のスキャン数について、商品カテゴリごとに集計、ランキング化したものです。
以前の中国人観光客の消費としてイメージにある「医薬品の爆買い」は3位にランクイン。それよりも「ダイエット、健康」カテゴリの商品や「コスメ、香水」カテゴリのものが人気があったようです。
「美ンバウンド」というキーワードがうまれたとおり、中国人観光客の「美」に対する意識は高いようすが見られます。
もっとも売れたのは「コラーゲン」
次は具体的商品名を見ていきます。【図3】は【図2】と同様の集計期間で、具体的商品名ごとに集計、ランキング化したものです。
1位は「ザ・コラーゲン高美活パウダーV (126g)」となりました。具体的商品名ごとの集計となると、いまだ上位勢には医薬品が上位に数多く食い込んでいることがわかります。
また気になるのは電商法の影響です。ここにランクインしている商品や商品カテゴリは、まさしくソーシャルバイヤーに人気の商品群であったため、今後の推移が気になるところです。
ついに始まったソーシャルバイヤー規制 中国「電商法」で爆買いは終わってしまうのか?データから中国インバウンドの今後を分析
目次ついにはじまった中国ソーシャルバイヤー規制法「電商法」中華圏ユーザーの購買行動は上昇トレンド「異常なスキャン数」ユーザー≒ソーシャルバイヤーは下降トレンドソーシャルバイヤーに人気のベビー用品も下降トレンドついにはじまった中国ソーシャルバイヤー規制法「電商法」2019年1月1日に中国で施行された「電子商務法(通称:電商法)」。名目としてはインターネットビジネスの適正化ですが、中国政府当局の狙いは「ソーシャルバイヤー」規制だと言われています。ソーシャルバイヤー(代理購入/代購/海淘(ハイタ...
ともあれ、【図1】でしめしたとおり「メーデー休暇」による中国人観光客のインバウンド需要は確実にあることがわかります。そのため、昨年より1日長い今年の「メーデー休暇」は、より多くの中国人観光客が押し寄せることが考えられます。
日本国内では、奇しくも新天皇即位に伴いGWがいつもより長い10連休となっています。そのため、日本人観光客と中国人観光客の需要のバッティングが予見されるため、いまからオペレーションの効率化についても検討する必要がありそうです。
データ提供:Payke
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