いまさら聞けないQRコード決済の「イマ」必ず知っておきたい基礎知識と世界の動向総まとめ!

いまさら聞けないQRコード決済の「イマ」必ず知っておきたい基礎知識と世界の動向総まとめ!

中国で爆発的に普及し、日本でも次々と新しいブランドが登場しているQRコード決済。気になってはいるけれど、どんなものなのかよくわからないという方は多いのではないでしょうか。そこでQRコード決済についての基本的な知識を確認するとともに、海外のQRコード決済事情もチェックしてみたいと思います。


QRコード決済とは

QRコード決済とは、スマホアプリを利用した決済サービスの総称です。クレジットカードや電子マネーの専用端末がなくても簡単にキャッシュレス決済を導入することができます。 中国ではスマホの普及と相まって急速に利用者が増え、キャッシュレス先進国として名をはせるようになりました。

観光立国を目指す日本はキャッシュレス比率が18%と低水準であり、特に小規模店舗は現金以外を受け付けないケースが多いため、外国人観光客から不満の声が上がっています。この状況を改善するためには日本人の意識改革が必要であり、一般にキャッシュレスを普及させる起爆剤としてQRコード決済に期待が寄せられています。


QRコード決済の読み取り方式

QRコード決済には、店舗がお客様のコードを読み取る方法と、お客様が店舗のQRコードを読み取る方法の2通りがあります。

店舗がお客様のコードを読み取る場合は、お客様のスマホアプリに表示されたコードを、コードリーダーで読み取るのが一般的です。アプリにはバーコードも表示されるので、コンビニではレジのバーコードリーダーが利用されています。

お客様が店舗のコードを読み取る場合は、店舗が決済金額などを登録してその都度QRコードを作成する「動的コード」を利用する場合と、店舗情報を登録して印字した「静的コード」を利用する場合があります。

動的コードと静的コードの違い

動的コードは専用端末が必要です。一方、静的コードは印字したコードを使いまわすことができ、金額入力などの作業はお客様ご自身にしていただくため、 電子機器を一切用意せずに導入することができます。

静的コードは導入コストがほとんどかからない点が最大のメリットです。ただし QR コード決済が普及している中国では、店舗のQR コードをすり替える詐欺が多発したことから、安全性の問題も指摘されています。

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海外のQRコード決済事情

QRコード決済はアジアでの普及事例が多く見られます。その背景にはクレジットカードがあまり普及していなかったことがあると考えられます。

中国

中国ではアリペイ、ウィーチャットペイ、銀聯QRの3つが主なQRコード決済として利用されています。アプリには決済機能だけでなくSNS機能や信用評価プログラムなども搭載されています。

決済やその他の関連サービスを利用すると信用スコアが上がり、不正を行うとスコアが下がります。信用評価が高いと優遇が受けられるため、この仕組みは中国人のマナー向上に一役買っているようです。

インド

インドでは高額紙幣の廃止とともにキャッシュレス化が進み、PayTMやMobiKwikといったスマホ決済が普及しています。ソフトバンクとヤフーはPayTMが持つQRコード決済技術の提供を受け、PayPayをリリースしました。

シンガポール

シンガポールは2018年9月に世界で初めてQRコード決済の規格を統一し、「シンガポールQRコード(SGQR)」を発表しています。シンガポールでは複数のQRコード決済が乱立しており、店舗側はそれぞれの決済方式に対応したQRコードを表示する必要がありました。SGQRの登場により、店舗は1種類のQRコードで複数の決済サービスに対応できるようになっています。

<参考>JETRO ビジネス短信:世界初、QRコード決済の規格を統一

台湾

台湾もQRコード決済サービスが乱立していることから、QRコード決済の統一規格「台湾ペイ」を誕生させています。台湾では悠々カードという交通系電子マネーが普及している背景もあることから、台湾ペイにはタッチ式のNFC決済機能も搭載しています。

日本のQRコード決済事情

日本では2016年ごろからQRコード決済機能を持つアプリが続々と登場しています。2018年の夏にLINEが決済手数料無料キャンペーンを発表したことで話題になり、12月には後発のPaypayが100億円あげちゃうキャンペーンを実施したことで広く知られるようになりました。

現在は楽天ペイLINE PayPayPayOrigami Pay、d払い、等を中心にサービスが乱立しています。今後はファミリーマートやセブンイレブン、au、ゆうちょ銀行等が独自のQRコード決済アプリをリリースする予定です。

PayPayとOrigami Payは既にアリペイに対応しており、導入するだけで中国人向け決済も使えるようになります。LINE Payは今後ウィーチャットペイのほか、韓国のNaver Payへの対応を予定しています。

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まとめ

日本のキャッシュレス化は訪日外国人の利便性を高める効果があります。しかし日本で流行の兆しを見せるQRコード決済は、中国以外の国に対応していないケースが大半です。今後アジア人観光客向けの連携サービスに意欲を示すQRコード決済はいくつかあるため、導入に際しては各社のプレスリリースなどで今後の対応予定をチェックすると良いでしょう。


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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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