訪日外国人といえば中国人が多い印象がありますが、実はアジア各国からの訪日が急激に増えています。なかでも日本を訪れるベトナム人が近年、増加傾向に。そのためベトナム人へ向けたインバウンド対策や、インターネットを活用したマーケティングが注目されているのです。
効果的なインバウンド対策のためには、ベトナムでのインターネット事情や、SNS事情を理解しておく必要があります。現在のインバウンドにおいて重要な位置づけとなりつつあるベトナムの、インターネット事情を詳しく見ていきましょう。
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ベトナムのインターネット・SNS利用状況は?
訪日市場でASEAN諸国は増加傾向にあり、現在のインバウンドでは重要な位置付けとなっています。そのインターネット事情には驚くべきものがあり、ベトナムも例外ではありません。
ベトナム人の66%がインターネットを利用

「Digital 2019」によると、ベトナムでのインターネット普及率は66%となっており、そこまで高い水準とはいえません。しかし一方でSNSの普及率は64%と、高い数字となっています。
そんな中携帯電話の契約率は148%。1人で2つの回線を持っている人も多くいる計算になります。このことから、ベトナムでは今後もさらにインターネットの普及が進む伸びしろがあるといえます。
ベトナムで人気のSNS 3選
ベトナムでは携帯電話の契約率が148%となっており、SNSを利用する人が多くいます。それでは実際にベトナムで使われているSNSとは何なのでしょうか。ベトナムで人気のSNSについて紹介していきます。
ベトナムではFacebookが圧倒的な人気

「DIgital 2019」によると、ベトナムで圧倒的な人気を誇っているSNSはFacebookです。日本でも人気の高いおなじみのSNSですが、ベトナムでも同様にFacebookはとても人気です。その利用率は95%にも及び、インターネットを利用するベトナム人のほとんどが利用していると言っても過言ではありません。
Facebookの次に利用されているSNSは、FB Messenger。Facebookの機能のひとつで、メッセージや音声のやり取り、スタンプを使ったやり取りなどが人気のSNSです。
そして3番目に利用されているSNSが「Zalo」です。日本ではあまり馴染みがないSNS「Zalo」ですが、 ベトナムでは高い人気を誇っているのです。
「Zalo」については、次で詳しく紹介します。
Zaloについて
ベトナムで人気の SNS「Zalo」は、 ベトナム発のチャットアプリです。LINEとFacebookを掛け合わせた様なもので、家族や友人とチャットを楽しむことができます。LINE のようなグループチャットができるほか、マイクロブログなどができる、多機能アプリです。
ZaloとFB Messengerの使い分け

FB Messengerの利点は、そのユーザーの多さ。そのためさまざまな人に連絡をとる手段として、とても便利なのです。
一方でZaloは、使いやすさが利点。このことから多くのベトナム人は、プライベートではZaloを使い、仕事などのビジネスシーンではFB Messengerを利用して、それぞれを使い分けています。
主にプライベートで用いられるZaloの活用
ベトナム発のSNS「Zalo」は、 プライベートで用いられることが多いですが、どのようにプロモーションに活用してゆけば良いのでしょうか。詳しくみていきましょう。
スタンプなどコンテンツを用いて知名度を上げていく
コカ・コーラ社では、SNS広告効果を見込んで、 10代のベトナム人向けに自撮りで撮った顔写真でオリジナルステッカーを作るサービスを提供しました。
その結果、ユーザーが自身のSNSでシェアすることで拡散され、SNSでのプロモーションへとつながっていったのです。
コカ・コーラ社のとおりにはいかなくても、たとえばスタンプなどのプレゼントキャンペーンを行うことで、日本について知るきっかけを与えられます。そうやって少しずつ日本に興味をもってもらえれば、おのずとインバウンドにつながるかもしれません。
ベトナム人に合わせてZaloを活用する
ベトナムで最も利用されているSNSはFacebookですが、Facebookではなく「Zalo」を活用することで、より多くのベトナム人へ情報を届けることができると考えられます。その理由は、Zaloがベトナム発のSNSであるということ。
たとえばサントリー山崎蒸溜所では、ターゲットとする中国に対するプロモーションとして、Weiboアカウントを作り情報発信をしています。そうやって自国発のSNSを使うことで、より効果的で、なおかつ好意的に受け止められるプロモーションが行えるのではないでしょうか。
Zaloはベトナム独自のSNSだからこそ、よりスムーズにベトナム人へ情報が届けられ、プロモーションが行えるはず。ベトナムでの認知度をあげたいのなら、Zaloを使わない手はありません。
まとめ:ベトナムで利用されるSNSを活用して効果的なマーケティングを
ベトナムのインターネットの普及率は日本や中国などに比べるとまだまだ高くはありませんが、ベトナム発のSNS「Zalo」が利用されているなど、SNSへの関心は非常に高いと言えます。
Zaloを活用して、ベトナム人へ向けたプロモーション活動を行うことによって、よりたくさんのベトナム人に情報が届けられるのです。
今後もベトナムでのインターネットの普及率はますます増加していくと考えられ、SNS を使ったプロモーション活動はさらに重要なものとなっていくことでしょう。
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