中国の動画サイト5選!インバウンド集客の効果は?活用事例・Youkuほか主要な無料サービス解説

公開日:2019年04月22日

近年インバウンド対策で注目されているのが、動画サイトを利用した海外へのプロモーションです。

この記事では中国の動画サイトを紹介します。動画サイトとは、動画配信サービスを行うウェブサイトやアプリを意味します。無料で見られるコンテンツも数多くあり、ネットユーザーが楽しむ娯楽として、重要な地位を占めています。

こうした動画サイトを利用したプロモーションに実際に効果があるのかどうかについて、実際のプロモーションへの活用例と合わせて解説します。


中国の動画サイトは集客に効果ある?

近年インバウンド市場に限らず、企業の商品宣伝や広報といった分野で注目されているのが、動画を利用したプロモーションです。こうした施策は、訪日中国人観光客の集客に対して効果があるのでしょうか?

多くの中国人インターネットユーザーにとって、動画視聴はネットを使った娯楽の一つです。中国の人気動画サイトには数億人規模のマンスリーアクティブユーザーがいますので、動画広告は多くの視聴者に見られることが期待できます。十分な露出量を確保できれば、次第に認知度が上がっていきます。

商品や観光地に対する認知度が上がれば、視聴者やその周囲で実際に訪れてみたり商品を購入する人が現れると考えられます。こうして実際に商品や観光を体験した消費者による口コミは、さらに多くの人に情報を届けることになります。

加えて、動画は視覚や聴覚に訴えかけることができるコンテンツです。インパクトのある動画コンテンツを公開することができれば、見た人の記憶に残りやすく、購買や旅行といった行動につながることも期待できます。その他の形式のコンテンツよりも、プロモーションの効果が高い場合もあるでしょう。

こうした事情から、中国の動画サイトを利用したプロモーション施策は、中国人観光客の集客に有効だといえます。

以下の記事でも中国の動画サイトを利用したプロモーション事例を紹介しています。あわせてご覧ください。

中国の8大動画サイト・アプリ完全まとめ!プロモーションやPRにつなげる方法とは

日本で生活する私たちが普段利用している FacebookやTwitter、YouTubeといった SNS は、実は中国国内では利用ができません。その代わりに中国国内では様々な動画配信サービスや、動画をアップロードしたりユーザーのアップロードした動画を楽しむ動画共有サービスが存在します。中国のインターネットユーザーは人口の約60%、2018年末時点で約8.3億人で、そのうち98%にあたるが8.17億人がスマートフォンなどのモバイル通信機器経由でインターネットにアクセスしています。そのため、中...


中国国内のWebサイト事情

海外の動画サイトで動画コンテンツを用いたプロモーション施策を行う際に気をつけるべきポイントは何でしょうか。それは、広告を出稿する先の動画サイトがターゲットとする国でどれくらい使われているかということです。

例えばYouTubeは日本人にとって、そして他の多くの国で主要な動画サイトでしょう。しかし中国ではYouTubeへのアクセスが制限されており、実質中国人はYouTubeのコンテンツを視聴できません。つまり、YouTubeで中国に向けてプロモーションを行っても認知度の向上や購買や集客といった結果を得ることはほとんど無理でしょう。

YouTubeもTwitterもFacebookも使えない中国

中国で閲覧できないウェブサイトはYouTubeに限りません。中国国内のインターネット回線には中国政府の厳しいネット規制が敷かれており、YouTubeやTwitter、Facebookといった中国国外の企業が運用するインターネットを利用したサービスは多くの場合使えません

こうしたサービスにとって代わって、中国国内では中国企業が類似のサービスを展開しています。中国国内の中国人に向けたプロモーション施策を検討、実行する場合には、こうした中国製のインターネットサービスを利用する必要があります。

中国でインバウンド需要を狙ってプロモーションを行う際には、中国以外の国とは異なる施策が求められるということを覚えておくべきでしょう。

中国の動画サイト5選

では実際に中国ではどのような動画サイトが多く利用されているのでしょうか。2019年現在、中国で主要な動画サイトを紹介します。

どれも基本的に無料ですが、多くの作品が日本でも視聴できます。ただし、版権の関係で日本では再生できないコンテンツも含まれます。PCを設定して中国国内のインターネット回線を使っている状態にすれば、すべての作品が視聴できるようになります。

1. iQIYI(愛奇芸・爱奇艺/アイチーイー)

iQiyi(愛奇芸・爱奇艺/アイチーイー)は中国3大動画サイトの1つです。中国の3大IT企業「BAT」のBである百度(バイドゥ)傘下の企業により運営されています。

2018年6月のマンスリーアクティブユーザー数(MAU)は5.27億人です。オリジナルの動画作品の多さが特徴です。

iQIYIhttps://www.iqiyi.com/

2. Youku(優酷・优酷/ヨウクー)

Youku(优酷・優酷/ヨウクー)は、2006年創業と動画サイトの中でも老舗の部類で、今もなお中国で人気の動画サイトです。「酷」の字は英単語の”cool”を意味します。

2012年に後述のTudou(土豆網・土豆网/トゥドウ)を運営するTudouと合併しました。その後は中国の3大IT企業「BAT」のAであるアリババの買収により現在はアリババ傘下となっています。

2018年6月のMAUは4.93億人です。中国版YouTubeと言われることもありますが、YouTubeと異なり、アップロードする動画コンテンツには時間の上限がありません。

Youku:https://www.youku.com/

3. テンセントビデオ(騰訊視頻・腾讯视频)

テンセントビデオ(騰訊視頻・腾讯视频)は中国を代表するIT企業であるテンセント(騰訊/Tencent)が運営する動画配信サイトです。2011年にサービスを開始しており、現在の中国三大動画サイト「iQIYI」「Youku」「テンセントビデオ」

2018年6月のMAUは5.03億人です。同時期の有料会員数は7,400万人でしたが、2018年末には8,900万人に達しました。

テンセントビデオ:https://v.qq.com/channel/choice

4. Tudou(土豆網・土豆网/トゥドウ)

Tudou(土豆網・土豆网/トゥドウ)は、Youku(优酷・優酷/ヨウクー)と同じくヨウクトゥードウ(YOKU)が運営する中国の有名動画サイトです。

2005年創業と中国の動画サイトの黎明期から存在する老舗サービスです。2017年からはショートムービーに注力する方針を固め、各種ショートムービーサービスとしのぎを削っています。

中国で优酷に続き第2位の動画サイトで、こちらも中国国内で動画配信・閲覧ツールとして広く普及しています。中国国内では、ヨウクトゥードウ(YOKU)傘下の2サイトが最も人気のある動画サイトです。

5. bilibili(ビリビリ動画/哔哩哔哩)

bilibili(ビリビリ動画/哔哩哔哩)は「中国版にニコニコ動画」とも呼ばれ、アニメやゲームに関するコンテンツが多く集まっています。若年層を中心に「オタク」に人気です。

ユーザー数は7,180万人であり、中国でトップクラスの中国動画サイトのMAUには及びませんが、アニメファンはじめとする「オタク」と日本に関心の高い層はリンクするため、訪日旅行に関する情報への反応は良いと考えられます。

bilibilihttps://www.bilibili.com/

6. その他

以上の他にも中国で有名な動画サイトはいくつもあります。基本的に大手インターネット企業は動画サービスを展開しています。例えばWeiboで知られるsina社による新浪視頻も著名な動画サイトです。

ポータルサイト運営大手のSOHU(搜狐)の動画サイトにはtv.sohu (搜狐視頻/ソーフーTV)があります。動画サイトの黎明期からサービスを開始していた56.com・56網(我楽網・我乐网)も現在、SOHU(搜狐)の動画配信部門のサービスの一つとなっています。

また「中国版ニコニコ動画」のビリビリの強豪にはAcFunという動画サイトが存在します。

さらに近年、現地の動画サービスで超人気カテゴリとなっているのがショートムービーサービスです。TikTok(ティックトック)・Douyin(抖音/ドウイン)や、快手(Kuaishou)、テンセントが展開するショートムービーサービスWeishi(微視・微视/ウェイシー)があります。短時間の動画を撮影・編集しアップできます。

事例:中国の動画サイトを活用したインバウンド集客

中国で人気の動画サイトについて見てきましたが、こうした中国の動画サイトを活用したインバウンド集客の事例にはどのようなものがあるのでしょうか。

実際に中国の動画サイトを使ったインバウンド対策の事例について紹介します。

1. 中国で人気の木村拓哉を起用!西武・そごうのインバウンド向けPR動画

西武・そごうではインバウンド向けのPR動画として、中国で人気の木村拓哉を起用して動画コンテンツを作成しました。このコンテンツを、中国語圏の主要動画サイトをはじめ、SNSや中国広州の空港、中国語圏の実店舗などで公開しました。

タイトルや動画本編に中国語を使うといった工夫を行い、中国語圏からの集客を狙っています。

西武・そごう、高島屋、阪急・近鉄・大丸松坂屋の動画を利用した中国語圏へのプロモーション実例は以下の記事にて詳しく紹介しています。

百貨店・デパートの動画・コンテンツ制作に関するインバウンド対策事例集

百貨店・デパートはどうやって動画・コンテンツ制作をインバウンドに活用すべきなのでしょうか?「中国で人気の木村拓哉を起用してイメージアップ/西武・そごうのインバウンド向けPR動画」など、各社・各団体の先行事例を集めてみました。


2. 中国語で日本を紹介するユーチューバーRyuuu TV

「Ryuuu TV」は男女のカップルが、中国語で日本食や観光地情報などの日本の情報を発信するYouTubeチャンネルです。中国語圏で人気を博しています。

チャンネル登録者数は72万人(2017.9月現在)を超え、台湾・香港へ発信するインフルエンサーとして国内No.1の実力を誇っています。

Ryuuu TVはYouTubeだけでなく中国大手動画サイト(Youku, iQIYI, テンセントビデオ, Tudou, tv.sohu, bilibiliでもこうした動画コンテンツを配信し、注目を集めています。

Ryuuu TVの実際の動画コンテンツや出演者の経歴については、こちらの記事で紹介しています。

中国語で日本を紹介するユーチューバーRyuuu TVによる、台湾メディアJapan

台湾・香港への発信力No.1 ユーチューバー!![BREAKER]中国語圏に向けて日本の様々な情報を発信し、台湾・香港を中心に人気を獲得し、同地域で最も影響力のあるユーチューバー「Ryuuu TV」毎月10万部を発行する台湾最大規模の日本旅行専門月刊誌「Japan Walker」とのYouTube×雑誌による日本紹介コラボレーションの第6弾を公開した。今回はすしざんまい新橋店に伺い、日本のお寿司屋さんの様子と注文の仕方を伝えるというテーマで撮影を敢行。その中でお寿司屋さん独特の言葉を教える...

まとめ:中国の動画サイトを活用して効果的なインバウンド対策を

中国の動画サイトの視聴の仕方や、主要な動画サイト、インバウンド対策における動画サイト活用事例などを紹介してきました。

動画コンテンツは視聴者にわかりやすく、たくさんの情報量を届けることができます。動画サイトをうまく活用することで大きなプロモーション効果が得られるはずです。

中国でメジャーな動画サイトについて理解し、中国向けのプロモーションの際に自社のターゲットに訴求できる動画サイトを利用することで、訪日中国人旅行客の集客や需要拡大につなげることも可能となるでしょう。


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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客のインバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!