OTA(Online Travel Agent)とは | ホテル事業にとってのメリット・デメリットから登録方法までを解説

OTA(Online Travel Agent |オンライン・トラベル・エージェント)とは、インターネット上で航空券や宿泊施設の予約をとる旅行予約仲介業者を指します。

FITと呼ばれる個人旅行客の割合増加やインバウンド誘致に伴い、急成長を遂げています。

この記事ではホテルなどの宿泊施設側の概要や登録方法、メリット・デメリットをご紹介します。

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OTA(Online Travel Agent |オンライン・トラベル・エージェント)とは?

OTA(Online Travel Agent |オンライン・トラベル・エージェント)とは、基本的にインターネット上のみで旅行商品の取引を行う旅行会社のことです。

インターネット社会へと推移する中で、旅行会社に直接足を運ぶよりも手軽に利用できることや、複数サイトを比較して最も安価なOTAで予約をすることが可能であるといったオンラインならではのメリットが注目され、徐々にシェアを伸ばしています。

店舗型の旅行会社と同様に、宿泊施設または航空券の予約、両者がセットになった「ダイナミックパッケージ」などの販売をしています。

OTAとは:オンラインだけの旅行代理店、旅マエのインバウンドの主戦場

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【セミナーレポート】OTAユーザーは年収高く、理由があれば財布の紐も緩む傾向が:デジタル・マーケティングやOTA、地方創生について講演

募集開始とほぼ同時に満席になったOTAにフォーカスした電通観光ユニット会主催のセミナー「デジタル・トラベル最新動向セミナー~トラベルボイスLIVE特別版~」。OTA(Online Travel Agent)とは、インターネット上だけで取引を行う旅行会社のことですが、旅行業界の関心の高さがうかがわれます。今回は、12月18日に電通本社で行われたこのセミナーのレポートをお届けします。電通観光ユニット会座長の大屋清浩氏が旅のデジタルに特化した今回のセミナーの趣旨の説明あと開始となりました。訪日客...

具体的にどんなものがある?

旅行予約サイトは多々ありますが、JTBやH.I.S.のようにオンラインサイトを運営していても実店舗を併用している代理店はOTAとは呼ばれず、基本的には実店舗を持たないもののみがOTAとされています。

大手OTAには、以下のようなものがあります。

国内OTA

  • 楽天トラベル
  • じゃらん
  • 一休.com

海外OTA

FIT(=個人旅行)増加傾向→OTAが重要に

旅行形態は団体ツアーと個人旅行に大別されます。 近年ではFIT(Foreign Independent Tour)と呼ばれる個人手配旅行が増加傾向にあり、訪日外国人客の中でもFITで日本を訪れる人が増えています。

FITではツアープランに比べ、宿泊施設、観光地、レジャー、ショッピングなどのプランを、好みに合わせて組めることが人気の要因となっています。

FITではOTAを利用して宿泊施設や飛行機を予約することが多くOTAの需要はますます高まり、旅行業界における重要な役割を果たしています。

OTAの登録方法は?

OTAの登録方法は国内、海外を問わず、基本的に同様の手続きを踏むことで登録可能です。

まずは各OTAのホームページにアクセスし、氏名・宿泊施設名・場所・部屋数などの情報を入力し送信します。その後OTA側から折り返しの連絡を待ち、その指示に従います。

手数料は7%~15%とさまざま

OTAに登録している宿泊施設は、OTAを通じた予約手続きに対して7〜15%ほどの手数料を払う必要があります。

OTAの掲載方法やプランにもよりますが、1契約あたりの基本手数料は以下の通りです。

国内OTA

  • 楽天トラベル:7~10%
  • じゃらん:6~8%
  • 一休.com:10%

海外OTA

国内OTAでは8%前後が一般的ですが、海外OTAでは概ね10%以上となっています。

一見すると国内OTAの方が経済的にも思えますが、国内OTAでは、顧客が代金をクレジットカードで支払った場合のカード決済手数料1〜3.5%を、別途で宿泊施設側が負担するケースが多く、海外OTAでは基本手数料の内に含まれているケースが多いです。

大手海外OTA4社の特徴を紹介

続いては、日本人にとってはあまり馴染みのない海外OTAの概要や特徴について紹介します。今回はユーザー数の多い大手4社を取り上げています。

1. Expedia

▲ExpediaHPより引用
▲ExpediaHPより引用
Expediaはアメリカ発のOTAで、近年では日本国内におけるプロモーションにも力を入れており、海外OTAの中では比較的日本人のユーザーも多いです。

航空券の最安値率が約90%と非常に高く、予約手数料がかからない点がExpediaの最大のメリットです。さらに航空券とホテルを併せて予約した場合には割引があるため、航空券を利用した旅行の予約においてはExpediaが最安となることが多いです。

また、最低価格保証サービスも設けており、他社サイトのほうが宿泊料金が安かった場合、差額分の倍額が返金される制度があります。

2. Booking.com

▲Booking.comHPより引用
▲Booking.comHPより引用
Booking.comオランダ発のOTAで、60ヶ国以上に進出し150以上の支社を構える大規模グループによって運営されています。掲載数も60万件以上と圧倒的で、他社サイトでは紹介していない施設の予約も取り扱っていることがあります

日本にも東京、大阪、札幌、福岡の4ヶ所にオフィスがあり、海外OTAでありながら日本語による24時間電話対応サービスを行っています。

デメリットとしては他社サイトに比べてクーポンや割引が少なく、総額では他社サイトよりも高額になってしまう点が挙げられます。

3. agoda

▲agodaHPより引用
▲agodaHPより引用
agodaはタイ発、シンガポールに本社を構えるOTAで、タイを中心としたアジア圏のホテルを多く取り扱っています。Booking.comを運営するBooking Holdings Inc.のグループ会社で、日本からの旅行者が少ない国の予約取り扱いにも強い一面があります。

日本のホテルでもagoda経由での予約で宿泊料金が安くなるケースがあります。agoda rewardというポイント制度もあり、還元率にして約4%ほどの割引が得られますが、ポイントには有効期限があり翌年の12月31日で失効するため、注意が必要です。

4. Trip.com

▲Trip.comHPより引用
▲Trip.comHPより引用
Trip.comは、もともとアメリカのOTAであったものを、中国の大手企業Ctripが買収し運営しているOTAです。会員数は3億人以上で、Webサイトとアプリは19ヶ国語に対応しています。

日本語でのサポートにも手厚く、年中無休、24時間対応のカスタマーサポートがあります。日本人の利用者も多く人気のOTAではありますが、キャンセル待ちのリクエスト予約であることを顧客に伝えず事前決済を行ったことで、近年問題になりました。

OTAに登録するメリット

続いては、宿泊施設がOTAに登録するメリットについて紹介します。

1. 海外の顧客を集客しやすい

近年の訪日外国人客数の増加を受けて、インバウンド集客を図る宿泊施設もありますが、顧客へのアプローチが難しく集客に苦慮している施設が多いというのが実態です。自社サイトが多言語対応していたとしても、訪日外国人客がサイトを探して予約することはハードルが高いでしょう。

しかし、ExpediaやBooking.comなどの海外OTAに登録をすれば顧客の母国語で宿泊施設の情報を表示や予約をしてもらうことが可能です。

2. 認知度が上がる

OTAに登録することで、自社サイトのみでオンライン予約を受け付けた場合に比べ、認知度には圧倒的な差が生まれます。海外の大手OTAでは月間ユニークユーザー数が3億人以上となることも珍しくなく、世界中のユーザーの目にとまるようになります。

インバウンド集客を考える上で海外OTAへの登録は大きな強みとなるでしょう。

OTAに登録するデメリット

大きなメリットを持つ一方で、OTA登録にあたってはいくつかのデメリットがあることも事実です。以下では、OTA登録のデメリットについて紹介します。

1. 手数料が高い

OTA登録のデメリットの1つに手数料があります。

特に訪日外国人客の集客を図る上では、海外OTAに登録することになりますが、海外OTAでは国内OTAよりも数%手数料が高く、代金の1割超は手数料として引かれてしまいます。自社サイトにおけるクレジットカード決済の加盟店手数料と比較しても、10%前後の手数料は大きな金額であるといえます。

2. リピーターの囲い込みができない

OTAを利用するデメリットの2点目としてリピーターの囲い込みが難しい点にあります。

OTAでは掲載クライアントへの配慮で、1つの宿泊施設に予約が集中せず、多くの施設に満遍なく予約が入るよう工夫をしています。

また、自社サイトでの予約であれば、予約の際に入力されたアドレス宛に定期的にメールを送るなど、リピーターを作るためのマーケティングも可能ですが、OTAではそのようなプロモーションはできません。

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OTA登録にはメリット・デメリットある

OTAへの登録はインバウンド集客への近道となる一方で、手数料やリピーター獲得などの面においてはデメリットも有しています。また、国内OTA・海外OTAのどちらを選ぶのか、どのOTAを選ぶのかによって、ターゲット層や強み、弱みが異なります。

それぞれのメリット・デメリットを比較検討しつつ、適切に取り入れてインバウンド対策に活かしましょう。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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