ホテル・旅館の宿泊予約サービス「Relux(リラックス)」を運営する株式会社Loco Partnersは、カスタマーの旅行動向や人気の宿泊施設の傾向を調査する「Reluxトラベルラボ」より、「2019年夏 インバウンド旅行動向調査」の結果を発表しました。
2019年夏の訪日外国人観光客に人気のエリアと宿泊施設について、ランキング結果をふまえて見ていきましょう。
【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】
会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。
ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。
2019年夏の人気エリア、インバウンドニーズは多様化
2019年7月15日から2019年8月31日までの予約件数を元に作成された、インバウンド観光客に人気のエリアランキングは以下のようになりました。
- 北海道
- 東京都
- 沖縄県
- 大分県
- 大阪府
夏に人気のエリアということで、冬に比べて過ごしやすく長期滞在に適しており、夏は緑に囲まれ雄大な自然景観が楽しめるといったことから、北海道が第一位にランクインしています。主に東南アジア諸国へのビザ発給要件の緩和や、新千歳空港にエアアジアのバンコク直行便が就航するなど、国際便の増加も背景として考えられるでしょう。
2位以下は、東京や大阪といった定番観光地に加え、夏ならではのビーチリゾートが楽しめる沖縄や、温泉で有名な大分もランクインしたことから、インバウンド観光のニーズの多様化が見受けられます。
インバウンドの国別人気エリアランキングはお国柄が顕著に!?
2019年7月15日から2019年8月31日までの予約件数を元に作成された、インバウンド観光客の国別人気エリアランキングになります。
Reluxが紹介する47都道府県から、上位5都道府県を選出しました。
- 神奈川県
- 静岡県
- 東京都
- 京都府
- 北海道
- 北海道
- 東京都
- 京都府
- 大分県
- 愛知県
- 北海道
- 福岡県
- 佐賀県
- 大分県
- 沖縄県
- 北海道
- 東京都
- 沖縄県
- 大分県大阪府
- 大阪府
中国や英語圏のReluxカスタマーは東京や京都、神奈川など、インバウンドに人気の主要観光地が上位にランクインする結果となっています。初めての訪日旅行や団体旅行で巡りやすい定番観光地を訪れる傾向にあると言えるでしょう。
一方で韓国・香港・台湾のReluxカスタマーは、九州や沖縄などが上位にランクインする結果となりました。地理的に韓国・香港・台湾は九州や沖縄を訪れやすいことに加え、近年ではLCCの新規就航や増便、高速船の就航といった交通手段の利便性向上から、気軽に行ける海外旅行先として人気を集めていることが予想されます。
韓国・香港・台湾からの訪日外国人観光客はリピーター率も高く、定番観光地をはずし地方を個人の嗜好に合わせて訪れるケースも増えていると言えるでしょう。
施設選びのポイントは快適性!通信環境や多言語対応も重視

訪日外国人観光客が宿泊施設選びで重視する点として、快適性が挙げられます。Wi-Fiなどの通信環境をはじめ、多言語対応など、よりストレスフリーで快適に過ごせるサービスが整う宿泊施設を選択する傾向にあるでしょう。
第1位の「ホテルマイステイズプレミア成田」や第3位の「ホテルグレイスリー那覇」といった、空港や観光地へのアクセスが良い宿泊施設にも人気が集まっています。
第2位に香川県の「小豆島国際ホテル」がランクインした点について、7月19日から「瀬戸内国際芸術祭」が開催されるほか、2019年1月に「The New York Times」が発表した「2019年に行くべき52の場所」で「瀬戸内の島々」が日本で唯一選出されたことが影響していると言えるでしょう。海外メディアで観光地が取り上げられることで、インバウンドからの注目度が上昇することが伺える結果となりました。
まとめ:インバウンド旅行の動向を掴み、市場別プロモーション強化へ
「Reluxトラベルラボ」が発表したランキングをもとに、2019年夏の訪日外国人観光客に人気のエリアと宿泊施設について見ていきました。国別の人気エリアでは、旅行スタイルや地理的条件、国際便の就航状況などによって、インバウンド市場別に特徴が表れることが明らかになっています。
訪日外国人観光客に人気の宿泊施設の特徴としては、Wi-Fi・多言語対応・アクセスの良さが重要視される傾向が見受けられました。今後も、ターゲットとするインバウンド市場の動向を把握し、市場別に効果的なプロモーションを強化していく必要があるでしょう。
<参考>
・Loco Partners:Reluxトラベルラボ、「2019年夏 インバウンド旅行動向調査」を発表!人気エリア第1位は北海道!
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
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