外国人観光客のマナー問題 | 日本ルールが伝わらない理由と対応策

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訪日外国人客数が伸び続け、経済波及効果に高い期待が持たれている一方で、「ポイ捨て」「列への割り込み」「撮影禁止の無視」「汚いトイレの使い方」「電車内、大声での会話」などの外国人観光客のマナーに対する疑問と怒りの声があがっています。

多くの日本人が感じる外国人のマナー違反は、観光地周辺に住む住民や訪日外国人の日本に対する満足度などにも影響を及ぼす、重大な課題です。

外国人観光客が増え旅行消費額が増加することは、日本経済の活性化に貢献していますが、同時に外国人の日本でのふるまいに対してネガティブに評する声も大きくなっています。

この記事では、日本人が感じる外国人への不満の声や原因、対策などについて解説します。

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日本社会で指摘される外国人の振る舞い

訪日外国人客のマナーの悪さについては、過去に何度も全国各地の観光地から声があがっており、多くのメディアでも取り上げられています

外国人のマナーの悪さでよく声が挙がる問題は、「電車内で大声で話す」「行列に並ばずに割り込む」「ゴミのポイ捨て」「撮影禁止や接触禁止を守らない」「禁煙場所での喫煙」「トイレでトイレットペーパーを流さない」など様々です。

他にも、京都で舞妓さんを追いかけるといった観光地での迷惑行為に注意喚起する声もあります。

舞妓さんに対する迷惑行為に関するTwitter投稿
▲Twitter投稿:編集部スクリーンショット

Twitter:舞妓さんに対する迷惑行為に関する投稿(https://twitter.com/nyao_nyao_nya/status/1139651725021728768)

訪日外国人のマナーは何が問題?

日本全国で問題視されている「外国人のマナーの悪さ」は、単に文化や民度の違いで片付けられるものではありません。

日本で求められるマナーについての知識がない、地元目線と観光客目線の違い、あるいは、観光客を取り巻く環境の整備不足が原因かもしれません。

また、よく例に挙がる中国人のマナーの悪さについてですが、これは確率的な問題でもあります。現在の訪日中国人の割合は、全体の26%を占めています。母数が大きい分、マナーの悪さ」を目にする機会も必然的に多くなります。

マナーが悪いとされる基準は、「価値観の違い」から判断される場合が多くあります。国や文化、習慣が異なる外国人観光客の価値観は、日本人のものとは異なって当たり前です。

何を「マナー違反」「悪いこと」として認識しているかも違ってくるので、日本人が思うマナーの悪さは、彼らにとってそうではないかもしれません。同じものに対しても異なる解釈がある、まずはその認識のギャップを知ることがネガティブな感情を発生させないための第一歩になります。

マナーの悪さ」を回避する日本側の整備不足も原因のひとつだといえます。

「ゴミのポイ捨て」問題を考えてみると、外国人は日本人よりも、どこにゴミを捨てられる場所があるのか見つけるのは大変です。誰が見ても、ここがゴミを捨てる場所であると分かるようにする工夫やゴミ捨て体制を整える必要があります。

民泊のゴミ捨て問題も同じです。1週間のゴミ捨てスケジュールが決められていたとして、「金曜日には民泊を出ないといけないが、生ゴミは月曜日」となれば、外国人観光客でなくとも金曜日に出してしまう人もいるのではないでしょうか。これは、利用者側の目線不足できちんとしたシステムを提供していない運営側にも過失があります。

「トイレの利用方法の誤り」は自国とは違うトイレの仕組みなのでそもそも「トイレットペーパーを流していいことを知らなかった」という声もあげられており、施設側の利用方法の周知徹底が求められるでしょう。

外国人にマナーの違いを日本語で発信しても伝わらない

マナーの悪さ」についての原因は様々であり、外国人観光客らの問題だけではないこと述べてきました。すでにルールとして存在するマナーであれば、ルールを知らない彼らに伝えていくことが必要です。

日本のマナーを日本語で発信していては自己満足に過ぎません。互いに意図としないすれ違い・批判を避けるためにも、外国人にも彼らの言語・手法で「伝わる」発信をするべきです。

このリンクからは、電車・鉄道における多言語対応の事例集を参照することができます。

また、飲食店小売店では多言語対応翻訳機を利用することで相手に直接マナー面で改善してほしい点を伝えることもできるため、導入を検討してもよいでしょう。

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京都市のマナー啓発方法から学ぶ対策方法について

京都市では、長年外国人観光客がマナーを守らないことに悩まされてきました。マナー啓発の取り組みとして、交通ルールの順守を呼びかける高札の作成、マナー啓発チラシの作成・配布、マナー啓発電子リーフレット「AKIMAHEN」の作成や、ステッカー作成・配布、動画作成を行っています。

他の観光地でも、リーフレットの作成や配布を行うことにより外国人観光客マナーの啓発ができると考えられます。

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外国人のマナー問題は多言語対応などで対策を

マナー周知の徹底は、今後ますます増加する訪日外国人に対する重要な受け入れ対策です。

外国人観光客の知識不足がマナーの悪さを引き起こしているのであれば、マナーを守ってほしい受け入れ側も、相手に伝わる多言語対応などで改善が期待できるでしょう。

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<参照>
京都観光Navi:京都市における外国人観光客向けのマナー啓発の取組
京都市情報館:外国人観光客等へのマナー啓発の取組等について
KYOTO CITY OFFICIAL TRAVEL GUIDE:Kyoto’s Manner ”Akimahen"

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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

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  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
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  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生

「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる

【インバウンド情報まとめ 2025年5月後編】2025年の訪日客数「4,500万人」へ、観光庁長官の見解は? ほか


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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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