香港では今年6月頃から、香港政府当局が行おうとしている「逃亡犯条例」の改正に対する反対運動が相次いでいます。反対運動の機運が高まる中、香港社会は混乱の渦に巻き込まれており、本日も大規模な反対運動のため鉄道の運休や航空便の欠航などの影響が生じています。
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8月5日大規模ストライキとその影響
香港のSNSではかねてより、8月5日に全市民でストライキを実施し逃亡犯条例の改正に対する反対姿勢を示そう、という投稿が拡散されていました。そして迎えた本日、朝から始まったストライキを含む反対運動は極めて大きな規模のものとなり、公共交通機関を中心に混乱が生じています。
地下鉄(香港MTR)では運行職員がストライキに参加したことによる人員不足のほか、乗客らがリュックなどを扉に挟み列車の運行を妨害するなどの反対運動を実施し、多くの区間で運休や遅延が相次いでいます。路線バスも同じく反対運動の影響を受けており、道路を占拠する集団を避けるための路線変更や運行中止などが相次いでいます。
また、香港国際空港では空港職員もストライキに加わったことで空港の正常な運営が困難となり、香港のフラッグキャリアであるキャセイパシフィック航空や香港航空をはじめ、中国路線や日本、台湾、ベトナムなどとの海外路線も軒並み欠航しており、欠航便は210便に及ぶ見込みです。香港国際空港はアジアのハブ空港としてアジア路線だけではなくヨーロッパ、アメリカ方面の路線も数多く就航しているため、多くの旅客が影響を受けるものと思われます。
本日早朝には反対運動のグループと警察が各地で衝突し、反対運動に参加していた8人が負傷し44人が拘束されました。また本日午後には香港全土の7箇所にて抗議集会が開催され、ストライキを行った市民の参加が呼びかけられています。こちらも大規模なものとなる見通しで、更なる混乱が予想されます。
インバウンド業界に影響は?今後の動向に注目
空港の機能が麻痺したことにより、香港発日本着の航空便も多数の欠航が発生しています。これにより、日本旅行を予定していた旅行者が欠航が原因で旅行を諦める可能性もあります。また、今後の反対運動の長期化により訪日香港人の客足にも影響が出る可能性がありますので、これらの可能性を見込んだ対策が必要となるでしょう。
香港ではまだまだ予断を許さない状況が続いています。最新の報道を常に追いかけ、現状の把握に努めることが重要です。
<参照>
朝日新聞:https://www.asahi.com/articles/ASM852H0XM85UHBI006.html
NNN:https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20190805-00000120-nnn-int
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
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