広島「大聖院」(だいしょういん)とは | 日本の観光スポットランキング2017にランクイン・インバウンド対策・見どころも紹介

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広島は、歴史を学べる原爆ドーム平和記念公園、日本三景のひとつである安芸の宮島などの世界遺産や大自然、広島風お好み焼きなどたくさんの見どころがある観光地です。

広島には近年、訪日外国人観光客が多く訪れており、その数は増加傾向にあります。2018年には前年比13%増の275万人となり、7年連続で過去最高を更新しました。

訪日外国人観光客に人気のスポットは多くありますが、今回はその中でも人気の高い、大聖院の見どころやインバウンド対策についてご紹介します。

広島に年間100万人超の外国人観光客が訪れる理由/戦争の歴史に欧米圏から関心

8月は原爆の日や終戦記念日があり、特に広島に注目の集まる時期です。広島の代名詞ともいえる野球チームの広島カープは、8月6日に同じく広島を代表する企業名を冠されたマツダスタジアムで「ピースナイター」を開催し、平和への願いを世界に発信しています。戦争に関連して、平和記念資料館などを有する広島を訪れる訪日外国人が増えています。世界遺産をはじめとする観光資源の豊富さも理由の1つですが、それだけではありません。この記事では、広島が訪日外国人に人気となった理由、広島の人気観光地、広島において取り組まれ...


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訪日外国人観光客に人気の大聖院(だいしょういん)とは

訪日外国人観光客の数が右肩上がりに増加している広島には、たくさんの観光名所があります。

宮島にある、潮が満ちてくると海に浮かんでいるように見えることで有名で世界遺産の「厳島神社」も、日本人であれば誰もが知っているでしょう。

厳島神社を参拝の後はそのまま帰ってしまう人が多いのですが、宮島には、大聖院というとても格式の高い寺院があります。実は「トリップアドバイザー」の日本の観光スポットランキング2017にランクインしており、インバウンド人気も高まっているスポットです。

そこで今回は大聖院とはどのような寺院なのか紹介します。

▲[外国人観光客の推移(広島県)より引用:広島県庁]
▲[外国人観光客の推移(広島県)より引用:広島県庁]

広島県のインバウンド需要

広島県は外国人観光案内所の整備も進んでおり、訪問率、訪問数、宿泊人泊数ともに高い数値を示しています。中国・四国地方では際立ってインバウンド誘致に成功している県であり、その歴史的背景からか、欧米圏からの訪日客が際立って多いことを特徴としています。


大聖院(だいしょういん)とは

広島県宮島にある最も歴史のある寺院が真言宗御室派(総本山仁和寺)の大聖院です。厳島神社から弥山の方向に坂道を登り、5分ほどの場所にあります。

この寺院は空海が唐から帰朝した後に宮島弥山で修業をし、西暦806年(大同元年)に開いたとされます。

日本の皇室との関係も深く、明治天皇行幸の際の宿泊先としても利用され、2006年にはダライラマ法王も足を運ぶなど、格式の高い寺院です。

霊験あらたかな大聖院には、弥山の守護神「三鬼大権現」をはじめ、豊臣秀吉が奉納した「波切不動明王」、厳島神社の本地仏であった十一面観世音菩薩や七福神やお大師様など、数多くの仏さまが祀られています。

様々な名所やイベント

大聖院には数多くの名所やイベントがあります。二対の仁王像が睨みをきかせている入口の仁王門をくぐると、摩尼車(マニ車)が取り付けられている御成門に続く石段があります。

チベット仏教で使われる摩尼車は、一回回すとお経を一回唱えるのと同じ徳を得られると言われています。

本堂の「勅願堂」には豊臣秀吉が奉納した「波切不動明王」や「百体不動」「千体不動明王像」も参拝できます。

御成門の右手にある「観音堂」には、「砂曼荼羅」や金色に輝く「弥勒菩薩」があり、地下は真っ暗闇を手探りで進んで観音様を参拝するというアトラクションのようなドキドキを味わうこともできます。その他にも、愚痴を聞いてくれる「愚痴聞き地蔵」、触ると福が来るという「目だしダルマ」など、ご利益のあるものがたくさんあります。

また、紅葉の季節は境内がもみじで真っ赤になる一年で最も美しい時期で、「大聖院もみじ祭り」も開催されます。

観光スポットランキング2017で17位にランクイン

大本山大聖院は、毎月4億9,000万人に利用され、世界最大級の旅行プラットフォームである旅行に関する口コミ・比較サイト「トリップアドバイザー」の「外国人に人気の日本の観光スポットランキング2017」で第17位にランクインしました。

トリップアドバイザーは様々な口コミをもとにしたランキングを数多く掲載しており、「外国人に人気の日本の観光スポットランキング」は毎年更新され続けている人気のランキングです。

大本山大聖院の見どころを紹介

様々な名所やイベントのある大聖院ですが、特におすすめの見どころがあります。

写経と護摩行の体験や、四国を周らなくてもできる「遍照窟」でのお遍路参り、約1200年も燃え続けているという「きえずの火」をご紹介します。

写経と護摩行を体験

宮島最古の寺院「大聖院」では、写経と護摩行を体験できます。どちらも日本ならではの伝統と歴史に根付いた、古来からの仏教文化を体験できる貴重な機会です。

写経体験では、般若心経を写し書きします。姿勢を正して座り、写経用の用紙をお手本に重ねて筆でなぞっていくと、どんどん無心になっていくのを感じられるでしょう。

護摩とは、お火焚のことです。燃え上がる炎の中に、願い事を書いた「添え護摩木」と呼ばれる木を投げ入れて、僧侶が一心に真言を唱えるというのが護摩行です。激しく燃える炎で護摩木が浄化されることにより、煩悩の消滅や祈願成就を目的として行われる祈祷です。

「遍照窟」でお遍路参り

四国にある八十八ヶ所のお寺を参拝して歩くのがお遍路参りです。

総行程約1,400kmという長い道のりを、通常は何ヶ月もかけて歩いて回るのですが、四国霊場巡りをしたと同等のご利益をあずかる事ができると言われている場所があります。

それが、大師堂の石の下の洞窟の中にある「遍照窟」です。遍照窟には四国の八十八ヶ所の所本尊が安置されており、像の前には八十八カ所それぞれの砂が敷き詰められています。

順路通りに88体の像を参拝しその砂を踏むと、お遍路参りをしたのと同じご利益が得られます。

約1200年も燃え続けている「きえずの火」

大聖院から弥山に登っていく途中に、弥山本堂があります。不動明王が祀られている霊火堂では、806年に弘法大師が修行した時から1190年も燃え続けているという「きえずの火」を見られます。

一度灯した火がずっと消えずにいることから、恋の炎がずっと消えないようにとの思いを込めて、聖地として訪れる恋人たちの姿も多くあります。

また、きえずの火にかけられている窯のお湯は、万病に効くという言い伝えも残っています。

外国人観光客に人気の理由にインバウンド対応があった

「外国人に人気の日本の観光スポットランキング2017」でランクインした大聖院ですが、外国人からの人気を集めているのには理由があります。ここからは大聖院がどのようなインバウンド対策をとってきたのかを紹介します。

動画で大本山 大聖院の魅力を紹介


インバウンド対策として、大本山大聖院では寺院の雰囲気を紹介する動画をアップしています。

近年ではインターネットの発達も目覚ましく、写真や文章の数千倍の情報量を見ている人に伝えられるという動画コンテンツは、インバウンド対策のPR方法として大変優れたものです。

大本山大聖院でも、インバウンド向けのPR方法として動画コンテンツの活用に取り組んでいます。

公式サイトは日本語の他7言語に対応

大聖院の公式サイトでは、スペイン語、フランス語、ポルトガル語、英語韓国語中国語(繁体、簡体)と日本語の他に7言語に対応しています。

インバウンド向けに、大本山大聖院の歴史や見どころ、イベント情報やアクセス情報などを多言語で配信しています。

サイトを多言語化することによって、より多くの外国人に向けて情報を発信できるようになり、観光地の魅力をアピールすることが可能になります。

インバウンド人気観光地ランキング17位「大本山 大聖院」の人気の理由・インバウンド対策とは

大聖院とは広島県廿日市市宮島町にある真言宗御室派の大本山の寺院です。国内のみならず海外からも多くの観光客が訪れる人気観光スポットです。

インバウンド人気観光地ランキング24位「弥山」の人気の理由・インバウンド対策とは

弥山は広島県廿日市市宮島町の宮島の中央部にある標高535 mの山です。弥山には史跡、巨岩、歴史的文化財が点在しており、登山しながら観光ができるスポットとして多くの訪日外国人に人気の観光スポットとなっています。


コト消費と関連したインバウンド対応を

大聖院が外国人観光客に人気がある理由は、日本でしか体験のできないアクティビティを提供していることです。

観光客の満足度を高めるためには、日本ならではの体験、「コト消費」と関連したインバウンド対策を講じていく必要があります。

多言語化したウェブサイトで世界に向けて広く情報を発信し、日本ならではの体験を提供することで顧客満足度の向上とリピーターの獲得という成功に近づくことが可能になります。

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2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

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  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生

「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる

【インバウンド情報まとめ 2025年5月後編】2025年の訪日客数「4,500万人」へ、観光庁長官の見解は? ほか


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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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