【沖縄】訪日外国人に人気の観光スポットランキングTOP5!2018年インバウンド300万人突破もレンタカー事故の増加が心配事項

日本人にも人気の観光地である沖縄には、近年多くの訪日外国人が訪れています。日本国内でも人気の旅行先であり、2018年度の入域観光客数は1,000万に迫りました。

インバウンドで最大の市場を形成する中国でも沖縄は人気旅行先で、昨日から始まった国慶節でも訪れる人が多くなっているようです。

観光地としての沖縄には一体どのような魅力があるのか、 観光スポットの人気ランキングとその一方で存在する課題について、また沖縄が取り組んでいるインバウンド対策や高い満足度の理由について解説します。


2018年度に沖縄を訪れた訪日外国人は300万人

発着航空路線の新規就航、既存路線の増便が伴い、2018年度は300万800人もの訪日外国人が沖縄に訪れています。これまでの過去最高の入り込みは前年度の269万2,000人でした。毎年その数は増加の傾向にあり、11年連続で過去最高を更新しています。

また、空路客だけではなく海路客が増加しているのも沖縄の特徴で、中国本土の航空路線は平年並みの水準にとどまっていたものの、中国発のクルーズ船は寄港回数が増加しています。

度重なる台風や麻しんの影響が懸念されていましたが、おきなわ技能五輪・アビリンピック(全国障害者技能大会)も観光客を呼び込む後押しとなりました。 今後の展開として国交省協力のもと、22万トン級の大型クルーズ船が接岸できる計画「東洋のカリブ構想」が打ち立てられています。2022年からの運用を予定しており、ますます沖縄への観光客が増えそうです。

95%が沖縄旅行に満足

中国・韓国・台湾・香港・アメリカからの訪日外国人を対象に、沖縄旅行の満足度調査を行ったところ、実に95%の人が「満足している」と回答しています(H29空路調査報告書より)。

訪日外国人の主な目的としては、都市観光・景勝地観光・沖縄料理・ショッピングとなっており、接遇などの「おもてなし」、宿泊・食事施設の設備に対してはいずれも90%に迫るなど、項目別の満足度調査でも高い水準を記録しました。

一方で、外国語対応への満足度は60%にとどまるなど課題も挙げられています。

52.5%がレンタカー利用

空路入域の訪日外国人の県内移動手段としては、レンタカーが52.2%と最も多く、公共交通機関はモノレールが30.1%、バスが26.8%となりました。

要因としては公共交通機関の区間が限られていること(モノレールは那覇市内の運行のみ)や、高速道路を利用すると沖縄本島は南から北まで3時間弱で移動できることなどが挙げられます。

特にショッピングを目的に来訪するアジア圏の訪日外国人には、荷物の運搬が容易なレンタカーの有用性が浸透しているようです。

Tabirai Japanとは?インバウンド向けレンタカー予約サービス・運営会社・リピーター需要・事故防止の取り組み・多言語サービス

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沖縄で訪日外国人に人気のあるスポットランキングTOP5

多くの訪日外国人に利用されている旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」によると、沖縄の人気観光スポットは日本語サイトでニシ浜ビーチ(竹富町)が1位、外国語サイトでは美ら海水族館が1位となっています。

今回は外国語サイトのランキングを取り上げ、なぜ訪日外国人に人気があるのかを解説していきます。

1. 美ら海水族館(国頭郡本部町)

▲多言語対応した公式サイト
▲多言語対応した公式サイト

美ら海水族館日本で最大級の水族館として評判を呼び、トリップアドバイザーの観光スポットとして5点満点中4.5点の評価を得ています。

注目すべきはメインとなっているジンベエザメで、Instagramに写真を投稿している外国人が散見されます。

多言語対応にも力を入れており(5か国語)、公式サイトから海外へ情報発信をしていること、さらにはスタッフが月に1度の英語勉強会を行うことによって接客力を磨いていることが、インバウンド消費を生んでいます。

インバウンド人気観光地ランキング18位「沖縄美ら海水族館」の人気の理由・インバウンド対策とは

沖縄美ら海水族館は、沖縄本島北西部の本部半島備瀬崎近くにある国営沖縄記念公園・海洋博覧会地区内の水族館です。ジンベイザメを飼育していることで有名で、訪日外国人にも人気の観光スポットです。


2. 与那覇前浜ビーチ(宮古島市)

「東洋一の美しさを誇る」と称される与那覇前浜ビーチは、ドラマや映画の撮影でも取り上げられることが多く、こちらもトリップアドバイザー「トラベラーズチョイス世界のベストビーチ2019」において、日本国内第1位を獲得しました。

全長7kmもある白い砂浜、そして青い海、空港から車で10分程度とアクセスも良好で、来間大橋を渡って対岸の来間島へ行けるアクティビティの充実度などが訪日外国人の人気を集めています。

3.座間味島(尻郡座間味村)

座喜味島は、「ケラマブルー」と呼ばれる美しい海でのダイビングやシュノーケリング、ホエールウォッチングなどのマリンレジャーが充実していることで知られる島です。

通年でキャンプ、コテージが利用できるほか、2018年からはキャッシュレスの推進を琉球銀行が主体となって行い、インバウンド消費を促す活動が活発になっています。

訪日外国人がストレスを感じない環境づくりを行っていきたい」と座間味村観光協会会長の宮里氏は語り、座間味島、阿嘉島、慶留間島の100を超える事業者がキャッシュレス化に取り組んでいます。

4. 国営沖縄記念公園(国頭郡本部町・那覇市)

沖縄では、本部町の海洋博記念公園、那覇市の首里城公園国営沖縄記念公園に指定しています。 それぞれ、美ら海水族館、首里城といった人気観光スポットが隣接しており、中でも首里城公園は「世界の人気上昇中観光地第6位」という結果が出ています(2014年調査結果)。

国営沖縄記念公園では、多言語対応を充実させるとともに、歴史や文化に触れられるイベントを開催しています。加えて2016年〜2020年の公園設備・管理5年計画を打ち立て、ICT(情報通信技術)の活用や、来園するすべての人に対応可能な「ユニバーサルデザイン」の推進を行っています。

5. 真栄田岬/真栄田岬自然公園(国頭郡恩納村)

真栄田岬・真栄田岬自然公園は、隆起したサンゴ礁の岬を眺めることができる遊歩道と、「青の洞窟」でおなじみのダイビングスポットが人気を博しています。

他の人気スポットと異なり、市町村が観光客の誘致に積極的に取り組んでいるというよりは、トリップアドバイザー本来の「口コミ」による需要が拡大している模様です。

恩納村全体がマリンレジャーのスポットとして有名であり、日本人向けのダイビングツアーが訪日外国人を呼び込んでいる珍しいケースです。

人気の高まりに連れて外国人のレンタカー事故が増加

2018年の総務省調査によると、訪日外国人が起こすレンタカー事故は日本人に比べて約4倍にものぼることが明らかになりました。沖縄だけに焦点を当ててみても、レンタカーによる事故は2014年から2016年にかけて約3倍と増加しており、対策として保険と医療機関をスムーズに受診できるシステムの整備が叫ばれていました。

これに対し大同火災は、沖縄の老舗旅行会社である沖縄ツーリストと共同体制で「One Two Support 訪日旅行保険」を開発し、訪日外国人を対象とした怪我や病気に対する治療費の補償を2019年1月1日から開始しました。

これによりレンタカー貸渡後から、同乗者を含めて最大30日の滞在期間中の補償が可能となり、2019年5月31日の時点で加入者は10,000件を突破しました。

サービス内容としては次のようなものがあります。

  1. 医療機関の手配
  2. キャッシュレス受診
  3. 医療通訳(電話対応)
  4. 緊急移送・ご遺体搬送サービス

上記の付帯サービスが24時間365日、専用コールセンターを介して行われ、対応言語は日本語・英語・中国語(北京語)・韓国語・ポルトガル語・スペイン語の6ヶ国語となっています。

レンタカー同乗者にも保険適用となるだけではなく、これまで自国で旅行保険に加入してこなかった訪日外国人も、レンタカー指定プランに加入するだけで旅行保険も付いてくるという利便性を持ち合わせています。

沖縄 外国人観光客のレンタカー事故が3年で3倍に…保険未加入問題に対応 レンタカー損害補償プランに医療保険を追加!

沖縄ツーリストのレンタカー事業「OTSレンタカー」と大同火災海上保険(以下大同火災)は、2019年よりインバウンド向けに、レンタカー損害補償に病気や怪我の治療費の補償も付帯した「One Two Support訪日旅行保険 」の提供を開始しました。昨今は訪日客によるレンタカー事故があとを絶たない一方で、旅行保険への加入率が低いといった事象が問題となっています。訪日客のレンタカー事情をふまえた上で、保険加入の利便性向上が期待される「One Two Support訪日旅行保険 」について見ていき...


訪日外国人が安全に旅行できる仕組み作りが求められる

訪日外国人を誘致する場合、PR活動や知名度の向上にばかり重点を置いてしまいがちです。もちろん悪いことではありませんが、同時に安全対策もしていくべきでしょう。

国交省からも災害時の対策マニュアルが訪日外国人旅行者の安全確保のための手引き」で発表されるなど、万が一に備えた環境整備が進んでいます。これらを踏まえて、受け入れ態勢を十分に整え、インバウド消費を促すための取り組みを行っていくことが重要です。


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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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