NAVER Koreaの仕組みやSEO対策、理解すれば訪日韓国人の集客力アップ!

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

NAVER Koreaは韓国を代表するIT企業、NAVERにより運営されている検索エンジンです。NAVERは、先日、ヤフーとの経営統合協議が報道されたLINEの親会社でもあります。

NAVER Koreaは、韓国の主要検索エンジン市場で圧倒的なシェアを誇っています。そのためNAVER内のコンテンツは韓国人ユーザーの目に触れる機会が多く、訪日韓国人向けのインバウンド対策に最適なプラットフォームであるといえるでしょう。

しかし、NAVERの仕組みや韓国人の検索傾向には特徴があり、それらの特徴を理解せずにコンテンツを配信しても効果的なマーケティングはできません。

この記事では、NAVER Koreaの概要、仕組み、SEOや効果的に活用するためのポイントについて解説します。


インバウンドの最新情報をお届け!訪日ラボのメールマガジンに登録する(無料)

下記は、国内最大手の旅行会社であるJTBが運営するJTB総合研究所によってまとめられた2018年の国別訪日外国人客数の円グラフです。

▲国別訪日外国人数 (2018年):JTB総合研究所 HPより引用
▲国別訪日外国人数 (2018年):JTB総合研究所 HPより引用

今日では訪日外国人客数の増加にともないインバウンド市場の拡大が期待されていますが、訪日外国人客数の国・地域別内訳をみると訪日外国人客全体の内、約25%が韓国からの訪日客であることがわかります。

近年では慰安婦問題や領土問題に続くホワイト国除外やGSOMIA破棄など、日韓関係は悪化の一途をたどっています。

しかし、国民レベルにおいては反日思想の強い人々ばかりではなく日韓関係の悪化にともなって訪日旅行者数が大きな減少を示すことはありません。

インバウンドの観点から韓国人の国民性をまとめるのであれば、政府レベルの対外関係と国民レベルの対外関係を切り離して考える人々が多いと言えるでしょう。

訪日韓国人の傾向としては比較的短期滞在での旅行が多く、旅行中の消費額も滞在日数の少なさに比例しておりそれほど多くはありません。

要因としては、日韓は距離も近く往復の渡航費用や所要時間が少なく済むため、気軽に旅行ができるようです。

韓国で人気のSNSには日本でも人気を集めているものが多く、代表的なものとしてはFacebookやTwitter、Instagram、カカオトークがあります。

一方、ポータルサイトという点ではNAVER Koreaが最も利用されており、日本におけるGoogleのような存在として多くのユーザーから親しまれています。

訪日韓国人観光客の特徴

日本の製品やコンテンツに強い関心を持っており、距離的にも近い韓国はインバウンド消費を狙ううえで無視できない国のひとつです。リピーターが多く、自分の興味に合わせた旅行プランを練る傾向のある韓国人観光客は、東京都などの定番観光スポット以外にも足を運びます。

韓国のブログサービス

輸出規制やボイコット運動を引き金に、旅行市場の冷え込みも喧伝される日韓関係ですが、物理的な近さから今後もコアなファンの行き来は続いていくと考えられます。これまでも一貫して、化粧や動画コンテンツなど、互いの文化への関心は高かったっといえるでしょう。韓国ではNAVERをはじめとしたブログサービスが流行しており、こうしたコンテンツから流行を把握する人も少なくありません。一般ユーザーのみならず多くの企業・法人アカウントがブログサービスを利用しています。インバウンド市場においても、訪日韓国人をターゲ...

韓国のNAVER Corporationが運営するポータルサイトです。

日本で有名な「NAVERまとめ」とはサービス内容が大きく異なり、NAVER Koreaは検索エンジンサービスを主としています。

以下では、韓国を代表する検索エンジンであるNAVER Koreaについて解説します。

NAVER Koreaは韓国においてトップシェアを誇る検索エンジンで、世界トップの検索エンジンであるGoogleをしのぐほどの人気を得ています。

韓国発のサービスということもあり、韓国国内におけるサービスには徹底的に力を入れています。

圧倒的な支持の背景には、韓国人ユーザーのニーズや嗜好、傾向を分析した上でサイトを管理していることがあります。

NAVER Koreaは1990年にリリースされたポータルサイト型検索エンジンです。

韓国発のサービスということだけでなく、インターネットの過渡期以前から利用されていたことも韓国においてNAVER Koreaが定着した要因となっています。

韓国の検索エンジンNAVER(ネイバー)とは

NAVER(ネイバー)とは韓国最大手のインターネット検索ポータルサイトで、韓国国内ではGoogleやYahoo!を押さえて最も利用されている検索エンジンです。韓国にはNAVERユーザーの独自の情報収集文化があるため、それに適したSEO対策が必要です。インバウンド市場にうまく応用し、プロモーションに活用すれば、訪日韓国人の集客を強化することも可能です。この記事では、NAVERについて、そしてNAVERを活用した訪日韓国人の集客について取り上げます。目次NAVERとは?韓国ナンバーワンの検索エ...

日本国内においてSEOに取り組む場合にはGoogle検索フォームのアルゴリズムを想定して対策に取り組みますが、韓国においてトップシェアを誇るNAVERとGoogleではアルゴリズムが全く異なるため、日本のSEOはほとんど意味をなさないといっても過言ではありません。

Googleと類似するアルゴリズムを実装しているポータルサイトにおいては同様のSEOによってある程度の成果を見込めますが、NAVERについてはNAVER独自の対策を新たに考える必要があるといえるでしょう。

NAVER上のコンテンツにはブログ、画像、動画、Webサイトなど、約50のカテゴリーが設けられており、ユーザーの検索に対して3つから5つ程度の各カテゴリーにおける上位検索結果が表示されます。

つまり、約50もあるカテゴリーに対して表示されるカテゴリーは3つから5つであるため、表示されにくいカテゴリーに分類されているとページビューが伸びにくいという傾向があります。

企業や店舗が自社で運営するホームページやECサイトはwebサイトに当てはまりますが、NAVERにおいてwebサイトカテゴリーは検索結果の上位に表示されることが少なく、SEOがWebサイトの訪問につながりにくいといえます。

韓国インバウンドやるなら必ず知っておくべき

弊社で韓国マーケティングを行う際には必ず実施する施策。それがNAVERブログプロモーションです。Googleと同じようにアルゴリズムがあるのですが、それについての情報は少なく、施策が難航している企業さんも多いと思います。2018年の5月。NAVERがブログカテゴリにおけるアルゴリズムの変更を行ないました。弊社も韓国のブロガー並びにブログマーケティングを行う企業は大変な混乱が起きているのを目にしていました。(NAVERの検索表示システムの説明はこちらを参照ください!)弊社で仲良くさせていただ...

NAVERにもGoogleやYahoo!などの検索エンジンと同様にリスティング広告が存在しますが、その仕組みについては若干異なります。

NAVERのリスティング広告の特徴は最大45文字の広告文と完全一致方式での広告表示です。

文字数が少ないことによりどのような訴求が効果的であるかを分析しやすくなりますが、検索キーワードと完全一致するワードを登録しておかないと表示されないため、出稿時にはさまざまな言い回しやワードを登録しておくことが重要です。

訪日韓国人向けのインバウンド対策に取り組む上ではNAVER検索フォームにおけるリスティング広告とNAVERブログの活用が鍵となります。

以下では、リスティング広告とNAVERブログの活用方法について解説します。

NAVERでは検索結果画面に最大20件のリスティング広告が表示されます。

NAVERの広告には黄色のマーカーが表示されるため、他の検索結果よりも目立ちやすく広告効果は高いといえるでしょう。

また、通常の検索結果と異なり検索語句によって表示される順位が変動することもなく広告は常に最上部に表示されるため視認性も抜群です。

NAVERではブログサービスも提供しておりNAVERブログで作成したコンテンツはNAVERの検索エンジンにおいて検索結果として表示されます。

NAVERにはさまざまなコンテンツがありますが、中でも最も利用されているのがブログカテゴリーで、韓国インターネット振興院消費者調査によればNAVERのトップページでの検索以上にNAVERブログでの検索が多いという結果が出ています。

観光人ユーザーは日常的にブログ検索によって情報を収集しており、訪日旅行の際にもブログを中心に観光地や宿泊施設、店舗やおみやげについての情報を調べているようです。

日本政府観光局(JNTO)が発表している訪日外国人消費動向調査においても韓国人が訪日旅行前に利用した情報収集手段の1位は個人のブログとなっています。

韓国人ユーザーはブログを情報収集のためのツールとして利用することが多いため、NAVERブログは多くのユーザーの目に触れるコンテンツを作成するのに適しています。

NAVERブログをより多くのユーザーに閲覧してもらうためにはNAVERブログのSEOに取り組むと良いでしょう。

効果的な対策としては主に3つの方法があります。

  • 記事を定期的に更新すること
  • 言い回しのパターンを多く使用すること
  • 画像を多く使用すること

1点目の記事の定期的な更新はGoogle検索フォームにおいても重視されている部分で、正しい情報は常に変化するためより新しい情報が掲載されているコンテンツを優遇するということになります。

2点目の言い回しのパターンを多く使用することは検索語句と記事内容のマッチング率を上げる上で有効です。

NAVERのアルゴリズムはGoogleやYahoo!のアルゴリズムに比べて関連語句を認識するための力に乏しく、さまざまな言い回しを網羅することでユーザーの検索語句とのマッチング率を高める必要があります。

3点目はSEOとページの訴求力向上の両方において有効でNAVERの検索結果画面ではサムネイルとしてページ内の画像が1枚表示されるため、オリジナルの画像を盛り込みましょう。

NAVER Koreaは韓国で主流となっている検索エンジンで中でも韓国人ユーザーはブログを閲覧することが多いようです。

その傾向は訪日旅行に際しての情報収集においても顕在しており韓国人向けのインバウンド対策においてはNAVERブログをいかに活用するかが鍵となります。

リスティング広告やNAVERブログにおけるSEOに取り組むことで韓国人ユーザー向けの効果的なプロモーションにつなげられることでしょう。


訪日ラボ セミナー紹介&最新版インバウンド情報まとめ

4月までに学んでおきたい!【基礎から始めるインバウンド対策】 〜ラーチーゴー & ジャパンガイドが教える市場別最新データ〜


4月から観光・インバウンドに関わる仕事に就いたり、関連部署へ異動となり、知識のインプットに追われていませんか?また、より一層事業を推進するために必要な学び直しの機会を設ける担当者も増えてきております。

このセミナーでは、

  • 新担当になって、インバウンドの何から始めたらいいか分からない
  • インバウンド推進が本格化し、改めて情報やノウハウを学び直したい
  • そもそもインバウンドに興味があるが、情報を収集できていない

方にとって必要な基礎情報と、知っておきたい新情報をお届けする機会となっております!

詳しくはこちらをご覧ください。

4月までに学んでおきたい!【基礎から始めるインバウンド対策】 〜ラーチーゴー & ジャパンガイドが教える市場別最新データ〜

【インバウンド情報まとめ 2024年4月】3月訪日外国人数「300万人」突破 他


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。

この記事では、2024年4月版レポートから、3月〜4月のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。

最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください!

本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。
3月訪日外国人数「300万人」突破 / 2月の世界航空需要、コロナ前から完全回復【インバウンド情報まとめ 2024年4月】

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。

「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる4月から観光・インバウンドに関わる仕事に就いたり、関連部署へ異動となり、知識のインプットに追われていませんか? また、より一層事業を推進するために必要な学び直しの機会を設ける担当者も増えてきております。
このセミナーでは、
新担当になって、インバウンドの何から始めたらいいか分からない
インバウンド推進が本格化し、改めて情報やノウハウを学び直したい
そもそもインバウンドに興味があるが、情報を収集できていない
方にとって必要な基礎情報と、知っておきたい新情報をお届けする機会となっております!
詳しくはこちらをご覧ください。
→4月までに学んでおきたい!【基礎から始めるインバウンド対策】 〜ラーチーゴー & ジャパンガイドが教える市場別最新データ〜

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに