日本を代表するアニメ作品「ポケモン」は、韓国でも大変人気で韓国国内にもポケモン関連事業を行う拠点があります。
2016年に登場し、世界的に人気を博している「ポケモンGO」は、韓国でも社会的なブームとなりました。
この記事では、世界で愛されるポケモンは関係が悪化する韓国でどのように扱われているのかご紹介します。
関連記事
「#好きです韓国」「#好きです日本」タグで紡ぐ両国の友好関係
【韓国の反応】日本旅行を計画していた韓国人「69.3%」
【韓国の反応】なぜ本『反日種族主義』は韓国でベストセラーとなったのか
インバウンドの最新情報をお届け!訪日ラボのメールマガジンに登録する(無料)
韓国でもポケモンは人気?
韓国にポケモンが初めて紹介されたのは、テレビアニメが放送開始になった1999年でした。
翌年の2000年には映画も公開され、ピカチュウが一時期大ブームになりました。
韓国では日本のようにキャラクター市場が存在し、政府の模倣品に対する取り組みもあったため本格的にポケモンを展開するための海外拠点、ポケモンコリアも設立されました。
ポケモンコリアとは?
ポケモンコリア(Pokémon Korea, lnc.)は、ポケモンブランドをマネージメントする株式会社ポケモン(The Pokémon Company・本社東京)の海外拠点のひとつです。
2006年に設立され、韓国内でのポケモン関連事業のプロデュースやライセンス管理事業、それに付随する事業を担っています。
ソウルの東川(トンチョン)駅近くにオフィスがあり、オフィスの一階ではポケモングッズの販売や週末のポケモンカード教室の開催なども行っています。
アニメも日本と同時放送中
韓国では、ポケモンアニメも日本と同様に放送されています。2019年8月30日現在では、「ポケットモンスターサン&ムーン」シーズン3を5局で放送中です。
日本と違うのは、キャラクターの名前です。「サトシ」は「ジウ」、「カスミ」は「イスル」と韓国風の名前になっており、「ピカチュウ」は「ピカチュ」とほぼ同じですが「フシギダネ」は不思議な種という意味の「イサンヘッシ」、「ゼニガメ」は亀という意味の「コブギ」など、韓国名になっているポケモンもいます。
韓国でも冷めない「ポケモンGO」人気
2016年に登場したポケモンGOは空前のヒットとなり、日本だけでなく韓国でも社会的なブームを引き起こしました。当初に比べれば下火になったポケモンGOですが、いまだに根強い人気があります。
2019年5月に韓国で行われたイベントでは、日本では現れないポケモンを捕まえることができたり限定グッズを購入することができ盛況を呼びました。
ポケモンGOは韓国でも人気に
ポケモンGOが韓国でリリースされたのは、アメリカよりも6ヶ月遅れた2017年1月でした。
さらにGPSを操作することで動かなくてもポケモンを捕まえることができるアプリなど、さまざまな便乗アプリも出回りました。
ポケモンをたくさん捕まえたアカウントが高額で取引されたり、ポケモンを捕まえることでお金を稼ごうとする書き込みもネット上にあふれたりと、その白熱ぶりが社会現象にもなりました。
ポケモンGOイベントin韓国
2019年5月3日~5月12日には、ポケモンGOのリアルイベント「WEEK IN KOREA」がソウルで開催されました。
イベント開催中は韓国全域でポケモンGO内でのポケモン出現率がアップ、色違いのポケモンや日本では入手できない「ソルロック」が出現するなどユーザーにとって特別なイベントとなりました。
この期間限定でオープンしたポケモンストアの出張所では、韓国限定グッズの販売もあり入場制限がかかるほどの大盛況でした。
その他にもチームリーダーのパネル展示やGOスナップショットのコンテストが開催されるなど、ポケモンGOファンにはたまらないイベントとなりました。
また2019年11月14日~2019年11月17日に開催された「Global Game Exhibition G-STAR 2019」ではポケモンGO「WEEK IN KOREA」が開催されました。
G-STAR 2019の会場であるBEXCO(Busan Exhibition and Conbention Center)周辺、釜山市民公園では、5月の「WEEK IN KOREA」とは違うポケモンが入手できるチャンスとして大いに盛り上がったようです。
SNSで人気のピカチュウパレードも
イベント期間中はスターフィールドCOEX MALLとスターフィールド江南でピカチュウパレードも開催されました。
たくさんのピカチュウが練り歩く様子はとても可愛らしく、度々SNSに挙げられ拡散されました。
パレードの他にはピカチュウフォトタイム、名探偵ピカチュウフォトタイムのイベントも開催され、モール内はたくさんの人で賑わいました。
日韓関係悪化でポケモンも不買運動の対象に
一方で日韓関係の冷え込みにともない、韓国では日本製品の不買運動が起こっています。
不買運動サイト「NONOJAPAN」には2019年8月19日現在、ポケモンやドラえもん、ハローキティ、クレヨンしんちゃんなどの韓国内でも老若男女問わず認知度の高いキャラクターを不買運動の対象に追加しました。
韓国では子供の関心に興味を持つ大人が増えているため、キャラクターとのコラボグッズなども人気です。
しかし今回、不買運動サイトにこれらのキャラクターが追加されたことによりコラボグッズの不買運動に繋がる可能性があり、流通業界関係者は「不買運動の基準が厳しくなっただけに、キャラクターとのコラボレーションも慎重にならざるを得ない」とキャラクターマーケティングにも影響があると見ています。
激化する韓国「ボイコットジャパン(不買運動)」影響インバウンドにも:訪日消費第3位の市場を失う可能性
7月4日に日本政府が韓国向け半導体材料への輸出管理厳格化に踏み切った影響で、現在韓国では日本製品の不買や日本旅行キャンセルといった「ボイコットジャパン運動」が激化しています。 [com_category_dl_btn name="調査・リサーチ(総合)" slug="research"] [cta_toc_upper_banner] 目次 関係悪化の発端、韓国と日本で主張に相違 徴用工問題とは? 慰安婦問題とは? ボイコットジャパンの開始 インバウンドにおける韓国市場の位置づけ ...
ポケモンの韓国人気はインバウンドにも
日韓関係の悪化により、今まで好調だった国内外の市場に暗い影を落としています。実際に不買運動の対象になる可能性があるとして、人気だったコラボグッズの生産も慎重になっています。
一方で世間体を考慮し日本製品の購入を控えたり、日本旅行の中止をせざるを得ない人々もいます。日韓関係は両政府の方針により先行きが不透明となっていますが、マーケティングやアプローチの仕方を工夫することで韓国人の日本誘致は不可能ではないでしょう。
訪日ラボ 最新版セミナー&インバウンド情報まとめ
訪日ラボおすすめの記事をご紹介します。
Google「飲食店・ホテルサミット」11/14開催!飲食・ホテルに特化した最新機能やここだけの情報を入手しよう
Google は 11 月 14 日、「飲食店・ホテルサミット」を東京・渋谷で開催します。オフライン・オンラインのハイブリッド開催で、参加費は無料です。
今、国内客・インバウンド客向けの集客手法として注目される「Google ビジネス プロフィール」を中心に、飲食・ホテル向けの最新機能やトレンドといった情報を、Google の担当者から直接聞くことができる貴重なセミナーイベントとなっています。
また、イベントの最後には会場参加者限定で交流会も実施します。Google ビジネス プロフィールを運用されている / これから運用したいと考えている飲食店・ホテル担当者の方、この機会にぜひお申し込みください!
※訪日ラボ/口コミアカデミーを運営する株式会社 mov は、Google 主催「飲食店・ホテルサミット」のメディアパートナーです。
※会場の座席には限りがございますのでお早めにお申し込みください。来場希望者が多い場合は抽選となる場合がございます。
詳しくはこちらをご覧ください
→Google「飲食店・ホテルサミット」11/14開催!飲食・ホテルに特化した最新機能やここだけの情報を入手しよう
【インバウンド情報まとめ 2024年9月後編】中国「国慶節」延べ19.4億人移動、海外旅行先の人気1位は日本 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。
この記事では、主に9月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→中国「国慶節」延べ19.4億人移動、海外旅行先の人気1位は日本:インバウンド情報まとめ 【2024年9月後編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」
スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!