止まらないタイ人の訪日旅行ブーム!「さっぽろ雪まつり」コンクール優勝も影響?親日的思考の一方で「英語通じない」ネガティブなイメージも

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成長する日本のインバウンド市場において、今回は訪日旅客数6位を記録するタイに注目します。

タイの人々は穏やかで笑顔を絶やさない印象があり、そんなイメージからか、タイを海外旅行先に選ぶ日本人も多くいます。

タイ人にとっても日本は旅行先として人気であり、訪日タイ人の数は年々増加しています。

この記事では、タイ人の特徴や日本に対するイメージについて紹介します。

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なぜ多くのタイ人が日本を訪れるのか?

訪日タイ人の人数は年々増加しており、2018年には1,132,160人を記録しました。国籍別の訪日客数ではアメリカに次ぐ6位に位置しています。

日本のインバウンド市場にとって存在感を増し続けるタイですが、なぜここまで訪日客が伸びているのでしょうか?

まずは訪日タイ人の特徴や、日本旅行への人気が高まった経緯について解説します。

訪日タイ人の特徴 

タイ人にとって日本は人気の旅行先で、2016年時点で人気の旅行先4位(901,525人)にランクインしています。

滞在日数は4〜6日間最も多く、次に7〜90日間です。訪日する時期では4月が一番人気で、10月から12月にかけても人気が出てきているようです。

訪日タイ人はリピーターが多い傾向があり、その割合は67%を占めます。

団体旅行よりも個別旅行で訪日する人が多くなっています。

日本が人気となった理由と、その後も支持されている理由

タイ人の日本旅行ブームに火が付いたきっかけは、タイ国際航空によるバンコクー札幌間の直行便が開始したことでした。

札幌便の就航により、さっぽろ雪まつりがテレビで報道され、その翌年には短期ビザ(15日以内の滞在)の免除も実施されることになりました。 

日本に行きやすくなったことでタイ人観光客は増加し、タイで人気な電子掲示板「Pantip」では日本旅行の魅力について下記のように評価されています。

  • 交通システムが分かりやすい 
  • インターネットでの情報が多い
  • 地方の観光地も魅力的
  • 入国を断られることが少ない

ビザ免除や日本のイメージの良さから、訪日タイ人数は増加傾向にあり、2014年に約66万人だった訪日タイ人旅客数は2018年には約110万人を超えました。

タイ人の情報収集:SNSをフル活用、掲示板サイトもチェック

タイ人のネットユーザー数は。人口の82%に相当する5,400万人といわれています。SNS利用者の割合も高く、ネットユーザーの内およそ7割が利用しています。

FacebookやLINE、YouTubeが人気で、若い世代を中心に日本への旅行についてもSNSで情報収集していることが分かっています。

タイで人気の電子掲示板「Pantip」も訪日観光時に役立つ口コミや写真が出てくる便利なツールとして利用者が多いようです。

タイのSNS利用状況まとめ

近年の訪日市場で東南アジアは増加傾向にあり、現在のインバウンドでは重要な位置付けとなっています。国別のランキングではアメリカにつぐ6位となっており、毎年約100万人のタイ人が日本を訪れています。インバウンド市場においてはすでに無視できない存在となったタイ人ですが、集客のためのプロモーションを行うにはタイ人が訪日に際しどのように情報収集をしているのか押さえておく必要があります。そこで今回は、タイにおけるインターネットやSNSの利用状況について見ていきます。インバウンド対策にお困りですか?「訪...


タイ人は日本で何をしているのか?

訪日タイ人を集客する上で、訪日タイ人が日本旅行に期待していることや、人気のある観光スポットを把握しておくことは大切でしょう。

一昔前までは、タイ人の多くは東京や大阪といった定番のゴールデンルートを巡る旅行を楽しんでいました。

しかしLCC普及などにより、より簡単に海外に行けるようになった今日では、日本を何度も訪れる訪日タイ人のリピーターは増加の一途をたどっています。

続いては、近年の訪日タイ人の旅行動向について解説します。

訪日タイ人に人気の観光地

株式会社アジア・インタラクション・サポートが実施した「タイ人の訪日旅行に関する意向調査」(2019)によると、人気スポット、人気都道府県は下記の通りでした。

  • 人気スポット:富士山、白川郷、ディズニーランド
  • 人気都道府県:北海道、東京、大阪 

人気都道府県のランキング上位は北海道、東京、大阪が常連のようです。4位以下では「名古屋」「仙台」「青森」「長野」の人気が伸び始めています。

タイ人が日本旅行に期待すること:和食や四季の体感に関心

タイ人が日本を訪れる目的の一つに、温泉や着物、寿司といった日本文化を体験することが挙げられます。

タイ現地にも日系レストランチェーンが多く展開されていていますが、日本旅行の際にも、本場の日本食を試したいと考える人も多いようです。

また年間を通して気候が温暖なタイでは経験できない、雪や桜の花見などの自然を満喫したいタイ人も多くいます。

さっぽろ雪まつりでの「国際雪像コンクール」でタイは優勝経験もあり、こうした事情も手伝って、北海道は日本の雪景色を代表する存在として知名度が高くなっています。

タイ人にとって北海道は、人生で一度は訪れたい場所の一つとなっています。

変化する訪日タイ人の旅行先

何度も日本を訪れるリピーターの外国人たちが、観光地よりも地方など未開拓な場所を求めることはよく耳にするのではないでしょうか。

訪日タイ人らも、はじめて日本を訪れる外国人が行かないようなマニアックな場所に行きたがる人が増えています。

LCCの就航で海外に安く簡単に行けるようになったことが影響し、多くのタイ人にとって日本は身近な存在となりました。

飛行機で何度も訪日旅行に来るタイ人リピーターも多くなり、最初は団体旅行で来ていた人も個人で訪日し、新たな観光スポットを探しているようです。

タイ人の性格・日本への印象

タイ人はどういった人柄が多く、また日本に対してどのようなイメージを持っているかを先に知っておくことは、訪日タイ人とのコミュニケーションの際に役に立つことでしょう。

最後に、タイ人の性格や日本、日本人に対するイメージについて解説します。

タイ人の性格:明るくおだやか、家族思い

暖かい地域には、細かいことは気にしない人が多いというステレオタイプがあります。

実際タイには、どんなことが起きても笑顔で前向きに対応していこう、といった気質を持つタイ人が多いと言われています。

仏教徒が多く、幼い頃から思いやりの気持ちを持って相手に接する精神が身に付いています。

また気軽なスキンシップは受け入れられないことも知っておいた方が良いでしょう。

家族を大切にする人が多く、自分の親や家族を訪ねて日本旅行をするタイ人も多いと言われています。

タイ人の日本に対するイメージは?

タイ人は日本に対して信頼度や好感度が高く、親日国であると言われています。

特に日本製品に対する信頼度が高く、お土産に100円ショップの商品を渡しても喜ばれるということもあります。

またタイ人の日本人のイメージには、礼儀正しく真面目な性格や、裕福である印象があると言われています。

実際に、日本の大卒初任給は約20万円なのに対し、タイは約1万5千バーツ(約54,000円)であることから、タイ人と比較して裕福に映るのは間違いではないでしょう。

その他、タイ人が接する「日本文化」のイメージを持つものには日本食があります。日本食はタイでも人気が高く、日本食レストランの数は急増しています。

日本食をはじめ居酒屋や寿司、ラーメン店など店舗の種類も豊富のようです。

タイ人が日本に対して抱く、ネガティブなイメージ

タイ人は日本に対して基本的に良いイメージを抱いていると考えられますが、同時に日本に対する「ネガティブなイメージ」もタイ社会では共有されています。

それは日本人が英語を話せなかったり、小さな土産ショップでクレジットカードが利用できなかったりする点です。

またタイを訪れる日本人が、羽目を外し犯罪を犯すという出来事も増えており、日本のイメージを悪くする原因となっています。

タイ人の特徴を知って、効果的なインバウンド対策を

タイではSNSを使って情報収集する人が多いといった特徴があります。

そのため、タイ人の誘致にはFacebookやLINEなどのSNSを活用してPRするのが効果的でしょう。

誘致の際は、タイ人の性質や仏教を尊重する文化をよく知り、彼らを尊重する姿勢も大切です。

訪日タイ人に、また日本に来たいと思えるような旅行体験をしてもらうことで、タイ市場のさらなる成長が見込めることでしょう。

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2023年は2,500万人の外国人旅行者が訪れた日本のインバウンド市場。コロナ前の2019年に迫る勢いの回復をみせており、2024年の訪日外国人数は3,000万人を上回るとの予想もあります。

日本を訪れる外国人旅行者の間で、特に人気が高いアクティビティが「桜の鑑賞」です。桜の開花時期に合わせて日本を訪れる外国人も多く、日本の重要な観光資源の一つとなっています。

そこで訪日ラボでは、「『桜シーズン』に向けたインバウンド施策のポイント」と題したセミナーを開催しました。
登壇者としては、インバウンドの動向に詳しい訪日ラボ インバウンド事業部長 川西哲平に加え、台湾に本社を置くビッグデータカンパニーVpon JAPAN株式会社営業本部 会田健介氏をお呼びし、「桜」に関するインバウンドデータをもとに、訪日外国人旅行者の最新動向と、「桜のシーズン」に集客を向上させるためのポイントを解説しました。

本セミナーは大好評につきアーカイブ配信を行っておりますので、ぜひご覧ください。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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