日本時間31日未明、WHO(世界保健機関)は中国を中心に拡大している新型コロナウイルス感染に対し、「緊急事態宣言」を発表しました。
WHOのテドロス事務局長は、現在の感染は限定的なものとしながらも、医療制度が十分ではない国に広がった場合の危険性を考慮し宣言に踏み切ったことを発表しています。
これ以上の感染拡大を阻止するために、世界が一丸となって取り組むべきとの発言もあり、今回の宣言が問題解決にあたっての世界各国の協調や視点合わせを後押ししていくことが期待されます。
実はすでに、感染が拡大している中国からの渡航者や、中国人はじめとするアジア人に対しての差別が起こってしまっているようです。
関連記事
韓国版「マスクマップ」登場!
アメリカ、フランスのディズニーも続々閉鎖!
【速報】WHO「新型コロナウイルスはパンデミック」
新型コロナマップまとめ
【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】
会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。
ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。
コロナ差別「#私はウイルスじゃない」タグが拡散
今週、Twitterで「#私はウイルスじゃない(#IamNotAVirus)」というタグが広がっています。

Twitter:「#IamNotAVirus」のハッシュタグが付けられた投稿(https://twitter.com/michx15/status/1223020020701257731)
英語でつづられたこのツイートは、香港人による発信のようです。どこの地域での出来事かには言及していませんが、乗り合わせた10代と思しき人物に「コロナウイルス」と呼びかけられ、この差別にショックを受けたことが記されています。
日本でもこのタグが注目され、多くの人が心を痛めています。

Twitter:「#私はウイルスじゃない」のハッシュタグが付けられた投稿(https://twitter.com/OBtarooooccaas2/status/1222820556262633472)

Twitter:「#私はウイルスじゃない」のハッシュタグが付けられた投稿(https://twitter.com/ciotan/status/1222813591771869184)
身近で起こる差別トラブル
同じくTwitterには「中国から帰国した」という理由で、面会を断られ、その対応に違和感を抱いたという感想も見られました。
また、中国に向かう航空便への武漢人への搭乗をめぐり、空港でも混乱が起こっているようです。

Twitter:空港で起きた差別トラブルに関する投稿(https://twitter.com/fangyori/status/1222872603964006400)
北欧の風刺画「やりすぎ」でも謝罪なし
中国での新型肺炎流行に対し、マスクなど支援物資を送り感謝されている日本ですが、応援どころか悲しみをえぐるようなイラストも、残念ながら発表されています。
北欧のデンマーク紙ユランズ・ポステンに掲載された「風刺画」のイラストは、中国の国旗に描かれている星を新型コロナウイルス(COVID-19)に置き換えたものであり、日本国内でも少なからぬ衝撃をもって受け止められました。

Twitter:デンマークの中国風刺画に関する投稿(https://twitter.com/shoetsusato/status/1222486604771512326)
中国は同紙に対し謝罪を求めたようですが、同紙は謝罪を拒否しただけでなく、デンマーク首相もこの見方を指示しているようです。ただし、在中国デンマーク大使館からは非難の声明が出ているとの情報もあります。
新型コロナで広がる差別問題
感染者の数が日々更新されています。新型のウイルスとあり、リスクの見積もりが今後変わる可能性もあり、こうした現実は人々に不安感を募らせることでしょう。
不安から「予防」と「差別」を混同してしまうケースがあるようです。
日本にも、東日本大震災で国内・国外ともに原発に関する風評被害や差別的な扱いに現在でも苦しむ人々がいます。これも今回の新型肺炎と同じく、原発事故がどれほどの被害をもたらすのかが不明瞭だったこと、正しい情報が何なのか判断が難しかったこと、正しい情報が社会に均質に伝わらなかったことが主な原因だと考えられます。
不安に駆られてしまう際には、当時、誤解に基づく行動がどのような結果に終わったのかを振り返ることで、自身の知らず知らずのうちの差別的な振る舞いを防ぐことができるかもしれません。また、未知の存在に対峙する不安感を払しょくするためには、予防やリスクに関して信頼に足る専門家の情報にアクセスすることに努めるべきでしょう。
<参照>
厚生労働省:中華人民共和国湖北省武漢市における新型コロナウイルス関連肺炎に関する世界保健機関(WHO)の緊急事態宣言
【7/16開催】【Next Food Vision 2025】食の最新トレンドを発信〜大型オンラインイベント〜※好評につき再放送※
外食店舗、支援サービス、業界のトップ企業が集結!
さらに、有名飲食店や外食産業を牽引する企業による特別基調講演も開催。
成功企業のリアルな戦略や、これからの外食業界を生き抜くヒントがここに詰まっています!
最新のトレンドを知り、トップ企業の成功ノウハウを学びたい方、
業界の最前線で活躍する企業とつながり、新たなビジネスチャンスを掴みたい方にぴったりのイベントです。
今こそ、業界の未来を共に創る一歩を踏み出しませんか?
皆さまのご参加をお待ちしております!
<応募者特典>
-
イベント登壇企業の各種お役立ち資料
※口コミアカデミー内でのアーカイブ配信は予定しておりません -
本イベントのアーカイブ動画(1週間)
<本セミナーのポイント>
- 有名飲食店&業界をけん引する企業の基調講演 - 成功企業の戦略や実例を直接学べる貴重な機会!
- 外食業界の最新トレンド&成功ノウハウが手に入る - 変化の激しい市場で勝ち残るための最前線情報をキャッチ!
- 外食業界を支える最新サービス&ソリューションの紹介 - 飲食業界の課題解決につながるアイデアが満載!
- トップ経営者や専門家が語る「成長の秘訣」と「業界の未来」
- 業界をリードする企業が実践するプロモーション戦略やDX事例を公開!
- 効率化や売上向上につながる最新ツール・サービスを知るチャンス
詳しくはこちらをご覧ください。
→【Next Food Vision 2025】食の最新トレンドを発信〜大型オンラインイベント〜※好評につき再放送※【7/16開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!