7割以上がリピーター!訪日タイ人にとっての日本の魅力は「四季」「日本古来の風景」「テーマパーク」注意したい2つのマナーとは?

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近年、訪日タイ人市場が新たなマーケットとして注目されており、訪日タイ人数の増加や消費を促す対策が必要となっています。

この記事では、タイ人のインバウンド情報、タイ人から人気の観光スポット、タイ人向けのインバウンド対策について解説します。


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訪日タイ人のインバウンド情報

訪日外国人客の中でも国や地域ごとにさまざまな国民性や特徴、消費傾向がありますが、訪日タイ人のインバウンドはどのような状況なのでしょうか。

以下では、訪日タイ人の特徴、消費傾向について解説します。

訪日タイ人の特徴は?

訪日タイ人の訪日経験の内訳を見ると、約7割が2回目以上の訪日経験者です。

また、性や年齢別の内訳では、観光客の約6割は女性で男女ともに30代が最も多い結果となっており、菓子類の購入率がもっとも高くなっています。

訪日タイ人の滞在日数は、観光・レジャー目的の場合と業務目的の場合、どちらも4〜6日間が最多です。

訪日タイ人の旅行形態は、観光・レジャー目的の場合と業務目的の場合、どちらも個別手配が主流ですが、観光・レジャー目的で訪日するタイ人の方が団体ツアーを利用する傾向です。

データでわかる訪日タイ人観光客

タイ人は1人あたりGDPが6,000ドル弱で(世界94位)程度で、インバウンドが盛んな国の中ではそこまで経済力があるほうとは言えません。しかしながら、訪日タイ人は、そのあまり高くはない経済力に対してかなり高額の支出をしています。「豊かさ」を表すGDPを例にとって見てみましょう。


日本に関連したテレビも多く放送

タイでは、日本を舞台としたドラマやバラエティなども多く放送されており、中でも「Majide Japan(Japan X)」は人気の旅行番組です。

毎週、日本各地の観光名所を巡り、周辺の観光情報を紹介する同番組は、タイにおける訪日旅行ブームを支えています。

テレビ番組で取り上げられることも多いため、タイでは日本の観光に関する認知度が高く、旅行番組から旅行前の情報収集するタイ人も少なくありません。

一方で、タイ人向けの旅行計画や予約手配のための案内やサイトが充実しておらず、受け入れ体制が十分整っていないという課題も残されています。

訪日タイ人の人気スポット

以下では、訪日旅行でタイ人から人気の旅行先について解説します。

人気都道府県1位は北海道

株式会社アジア・インタラクション・サポートが実施した「タイ人の訪日旅行に関する意向調査」(2019)によると、もっとも人気な都道府県は北海道でした。

訪日タイ人のハイシーズンは4月、10月、12月となっており、年間を通して気候が温暖なタイでは経験できないウィンタースポーツや花見などを楽しんでいるようです。

また寿司、ラーメンなどのグルメが多いことも人気の理由となっています。

2位以下には、2位に東京都、3位大阪府、4位 山梨県、5位静岡県の順にランクインしています。

人気スポット1位は富士山

スポットごとの人気調査の結果では、富士山が1位となっており、2位に白川郷、3位に東京ディズニーランドがランクインしています。

日本の象徴とも言える富士山は、タイ人をはじめ、多くの訪日外国人客から人気を獲得しており、富士山周辺の観光スポットである富士吉田市の新倉浅間神社も人気を集めています。

また、2位の白川郷で見られる合掌造りの家々が立ち並ぶ風景は、日本古来の風景であり、他では味わえない日本らしさを楽しめるとして人気となっているようです。

テーマパークの人気も高い

人気スポット4位にユニバーサル・スタジオ・ジャパン、27位富士急ハイランド、56位サンリオピューロランドもランクインしており、日本を代表するテーマパークや日本発のキャラクターが人気のようです。

人気の観光地名についての調査では、1位に大阪、2位に富士山、3位に京都がランクインしており、4位以下には白川村、舞浜と続いています。

ユニバーサルスタジオジャパンのある大阪、ディズニーリゾートのある舞浜が上位にランクインしており、テーマパークへの来園を訪日旅行の目的の1つに据えている外国人客も多いと考えられます。

タイ人向けのインバウンド対策

インバウンド市場において、タイからの訪日客に対する注目の高まりに伴って、タイ人向けのインバウンド対策も徐々に注目されています。

以下では、タイ人向けのインバウンド対策について解説します。

タイ人とのマナーで注意すべきこと

インバウンド誘致をする際に気をつけるべきは、各国の文化の違いです。日本では一般的なことでも、訪日外国人観光客にとっては必ずしもそうではありません。

タイ人とのコミュニケーションでは、相手に不快な思いをさせないよう、タイにおける基本的なマナーをおさえておく必要があります。

例えば、タイ人にとって頭は神聖な部位であるため、たとえ相手が小さな子であっても頭をなでてはいけないとされています。また、右手は浄、左手は不浄であるという教えがあり、物を手渡す際や手を差し伸べる際に左手を差し出すことは失礼にあたります。

いずれも日本では全く馴染みのないマナーのため、意識的に注意する必要があるでしょう。

訪日タイ人の特徴・国民性・旅行スタイル

2013年のビザ発給要件緩和以降、円安効果とバーツ高効果もあり、近年急激にインバウンド消費において存在感を放つ訪日タイ人観光客。中国や台湾をはじめとした訪日ブームが加速している東南アジアの中でも、成長率が最も著しい国の一つです。タイは熱帯に位置しているため、年間を通じて気温が30℃ぐらいが平均です。


交通手段の拡大が大切

タイ人は、ツアーではなく宿泊施設や移動手段を自分で手配することが多い傾向です。

訪日中の移動には鉄道各社が発行しているフリーパスを使用することも多いようですが、新幹線や特急には乗れるのか、バスには乗れるのかなど、パス使用の際にわかりにくい点も多いようです。

また地方の観光地では、電車だけではアクセスが不十分となることも考えられるため、路線バスとも連携してパスを使用した交通手段を拡充させれば、フリーパスの利便性をアピールできるでしょう。

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タイ語の対応

外国語対応は主に英語・中国語がメインのため、英語や中国語などを母国語としないタイなどの訪日外国人にとっては不便を感じることでしょう。

訪日タイ人旅行者が多い北海道観光振興機構は、多言語対応の一環として「タイ語指さし会話集」を作成しました。

指さし会話集は、手軽なインバウンド対策として注目されている方法で、基本的なあいさつやシチュエーションに応じて使えるフレーズを列挙した会話集の中から、任意のフレーズを指でさすことによって外国人とのコミュニケーションを可能とします。

これまでにもさまざまな言語に対応した会話集が作成されていましたが、タイ語に対応した会話集が作られたのは全国初のことで、約800の単語やフレーズを掲載しています。

このようにタイ人をさらに誘致をするためには、ターゲットとなるタイのタイ語対応も充実させる必要があります。

タイ人は日本らしさや四季が好き

タイでは、日本を舞台とした旅行番組が放映されており、日本の観光地や文化に興味を持っているタイ人は少なくありません。

また、赤道に近いタイには日本のような四季の移り変わりがないため、季節折々の風景や気候を楽しめる日本を訪れてみたいと日本を訪れる訪日タイ人が多いようです。

タイ人向けインバウンド対策の重要性は注目されており、タイ語に対応した接客サービスや案内板の充実などの対策が必要です。

タイ人から人気の観光スポットを分析することにより、積極的なインバウンド対策に取り組むことでタイからの訪日客の増加が期待できるでしょう。


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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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