訪日香港人の特徴を解説!親切・個人主義・せっかち|インバウンド動向も解説

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訪日外国人市場の中で香港人の存在は大きく、2018年の訪日香港人数では4位に位置付けています。

訪日香港人のさらなる誘致に取り組む上で、香港人の特徴について理解を深めることは大切でしょう。

この記事では香港人の特徴や、訪日香港人に関するデータ、訪日香港人のリピーターを増やすための対策について解説します。

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香港人の特徴

中国の特別行政区である香港は、イギリス領であった期間が長く、中国人とは異なる国民性を持ちます。

訪日外国人観光客数の中でも上位に位置する香港人の特徴を知り、インバウンド対策にも役立てたいところです。

あくまで傾向であることは考慮すべきですが、香港人の特徴としてよくいわれているものについて紹介します。

親切

初対面の場合は無愛想で笑顔がない人が多い香港人ですが、顔見知りや友人になるとニコニコしてこちらが困っていることにも対応し、助けてくれようとします。

それは観光客に対しても同じで、困っていると思えば自ら話しかけてきて道案内をしてくれたり、重い荷物を運んでくれたりと手を差し伸べてくれる人が多い傾向にあります。

個人主義

日本人は仕事場やプライベートの人間関係にしても、「和」を重んじる傾向にあります。

しかし香港人は対照的に個人主義の人が多く、良い意味で遠慮もしません。

相手の顔色をうかがう風習がないため、ストレートに自分の思ったことを伝えたり、質問してきたりする傾向にあります。

せっかち

せっかちな人が多いのも香港人の特徴です。道を歩く速度が速く、エスカレーターに乗った際も日本より速い速度で歩きます。

エレベーターのボタンも、誰かが一度押していてランプが光っているにもかかわらず何度も押し、後から来た人も同じようにボタンを押していく光景もみられるといいます。

上記のような行動から、香港人はせっかちな人が多いイメージを持たれているようです。

訪日香港人のデータを解説

訪日香港人数は中国や台湾など東アジア諸国と同様、上位に位置しています。インバウンド対策を考える上で、訪日香港人の特徴を知ることは重要です。

訪日香港人の特徴について、2018年の訪日外国人消費動向調査観光庁調査)をもとに解説します。

訪日香港人観光客の特徴

香港は中国の特別行政区ですが、インバウンドマーケティングを行ううえでは同国とは別途対応が必要な地域です。歴史的な事情からイギリスの強い影響を受けており、香港人は中国とは異なる習慣、感性を持っているためです。


220万人超えの訪日香港人

日本政府観光局(JNTO)のデータによると、2018年の訪日香港人は220万人を突破しました。

年によって若干の増減はあるものの、2014年の訪日数と比較すると2倍以上となっており、増加傾向にあることが分かります。

また訪日外国人の総数は約3,120万人であり、訪日香港人は全体の約7%と大きなウェイトを占めます。

リピーターが多い

訪日香港人は、日本旅行のリピーターが多い傾向にあります。その数値は初回訪問が14.4%であるのに対し、2〜5回目の来訪が42.3%です。

香港人は個人主義である人が多いためか、団体旅行よりも家族や親族とともに訪日する人が多いのが特徴です。

滞在日数の平均泊数は6.3泊で、観光・レジャーを目的にする人は4〜6日の滞在が多く、3日以下の訪日旅行をする香港人はほとんどいません。

旅行支出内訳

訪日香港人の1人当たり旅行支出は15万4,581円で、前年比1%増でした。

特徴的な点として、香港人は買い物に多くのお金を使うことが挙げられます。旅行支出の32.5%を買い物に費やし、菓子類、衣類、化粧水・香水をよく購入しています。

中国人が面子を気にして他人にお土産を買う傾向があるのに対し、香港人は自分たちに買うお土産の購入率が高い傾向にあります。

訪日香港人の情報収集の手段はというと、個人のブログ、日本政府観光局ホームページ、旅行専門誌をよく参考にしているようです。

訪日香港人のインバウンドを増加させるには

2018年に220万人を記録した訪日香港人へのアプローチは、インバウンド対策にとって欠かすことができないともいえるでしょう。

すでに日本へのリピーター率が高い訪日香港人を集客するためには、どんなことに取り組むべきなのかについて解説します。

SNSや個人ブログでPR

先述したように、訪日香港人が旅マエの情報源として活用しているのが、個人ブログや日本政府観光局のホームページ、そしてSNSです。

SNSを利用するならば、香港で有名なインフルエンサー(世間で影響力の大きい人)を起用し、日本のPRとなるような情報を伝えてもらうことも効果的です。

旅行専門誌を情報源にする香港人も多いため、日本の魅力を伝える手段として旅行専門誌に情報を掲載するのも一つの手段になります。

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富裕層に向けた旅行プラン

香港人にとって、日本は人気No.1のスポットとして、定番の海外旅行先になりつつあります。

アジアの中でも富裕層率が高い香港人は、価格より価値を重視した旅行を好みます。

訪日香港人は旅行中、満足度の高いサービスや商品を求めていて、食事に対しても比較的高級なものを好む傾向にあるようです。

関西が旅行先として人気

香港人に人気な日本の都市は大阪や京都です。特に京都へのリピーター率は高く、春の桜と秋の紅葉の時期には多くの訪日香港人で賑わっています。

香港は冬でもあまり気温が下がらないため、日本の冬を体験する目的で訪日する人もいます。日本の四季に魅力を感じる訪日香港人も多くいることが分かります。

四季以外にも、香港人は食に対する関心も高いため、SNSなどを通じて食のPRができればインバウンド誘致に弾みがつきそうです。

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訪日香港人の特徴を掴み、インバウンド増加を図る

香港人に人気の旅行先は、2015年にそれまで首位だった台湾を逆転して以来、日本が人気NO.1として定着しています。リピーターが多い点も特筆すべき点です。

香港人を誘致するためには、四季を味わえるプラン作りや価値のある日本食の提供が欠かせないでしょう。

経済的にゆとりのある人が多い香港人は、旅行を充実させるためであれば食費や宿泊費にかける費用を惜しみません。

訪日香港人の特徴をつかみ、更なるリピーターの獲得を図りましょう。

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【セミナーレポート】「桜シーズン」に向けたインバウンド施策のポイント


2023年は2,500万人の外国人旅行者が訪れた日本のインバウンド市場。コロナ前の2019年に迫る勢いの回復をみせており、2024年の訪日外国人数は3,000万人を上回るとの予想もあります。

日本を訪れる外国人旅行者の間で、特に人気が高いアクティビティが「桜の鑑賞」です。桜の開花時期に合わせて日本を訪れる外国人も多く、日本の重要な観光資源の一つとなっています。

そこで訪日ラボでは、「『桜シーズン』に向けたインバウンド施策のポイント」と題したセミナーを開催しました。
登壇者としては、インバウンドの動向に詳しい訪日ラボ インバウンド事業部長 川西哲平に加え、台湾に本社を置くビッグデータカンパニーVpon JAPAN株式会社営業本部 会田健介氏をお呼びし、「桜」に関するインバウンドデータをもとに、訪日外国人旅行者の最新動向と、「桜のシーズン」に集客を向上させるためのポイントを解説しました。

本セミナーは大好評につきアーカイブ配信を行っておりますので、ぜひご覧ください。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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