中国発の新型コロナウイルス流行、タイの施策や市民の反応は?首都バンコクでも残る「アジア人」に向けられる物騒なまなざし

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新型コロナウイルスの感染拡大を受け、各国がイベントの自粛や、入国後の隔離施策に踏み切っています。

中国の南西部からもほど近く、中国人旅行者にも人気の目的地となっているタイでは、人々はこの事態をどのように受け止めているのでしょうか。

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罰金制で水際の拡大を防ぐタイ王国

タイ中国以外では初めて新型コロナウイルスの感染者が見つかった国です。これまでに114人の感染が確認されています。(タイ保健省、3月16日日本時間18時過ぎ確認)

▲[タイ保健省 疾病管理局]:3月16日日本時間18時過ぎ確認
▲[タイ保健省 疾病管理局]:3月16日日本時間18時過ぎ確認

また同じくタイ保健省はCOVID-19の感染疑いを自分で調べることができる簡易型のセルフスクリーニングサイトを開設しています。

サイトはタイ語、英語中国語で表示され、「発熱の有無」「症状」「過去14日間の中国や流行発生地域での滞在歴の有無」「感染疑いのある人との接触の有無」を選択すると、感染の疑いが判定されるものです。

現在、新型コロナウイルスに感染した疑いのある人を見つけた場合、3時間以内に保健当局への報告が義務付けられています。違反者には最大2万バーツ(約7万円)の罰金が科されます。この政策がタイ王国の市民への感染防止に大きく貢献しているようです。

▲[COVID-19の感染疑いを自分で調べることができる簡易型のセルフスクリーニングサイト]
▲[COVID-19の感染疑いを自分で調べることができる簡易型のセルフスクリーニングサイト]

在タイ邦人は一安心?

タイ政府は今月5日に、新型コロナウイルスの感染が広がっている危険な地域として、中国香港、マカオ、韓国イタリア、イランの6カ国・地域を指定しました。

日本はその対象に含まれなかったため、タイ在住で日本と行き来する機会の多いビジネスパーソンらは少し胸をなでおろしているところでしょう。

タイの感染症法に基づき、対象地域から入国した人は宿泊施設や自宅での待機を義務付けられる見通しとなっています。2月22日の時点では日本もその対象に含まれていたので、在タイの日本人にとって危険地域免除は少々明るい話題です。

タイも日本も政治的混乱やデマ発生の状況は変わらない

中国武漢での発症者の発表を機に、世界的な規模で広がりを見せる新型コロナウイルスですが、報道の影響もあり、中国発のウイルスと認識している人も多いのかもしれません。

日本でも政治的混乱から市民生活にかなり影響が出ていますが、この混乱はタイでも同じです。政治家の発言も二転三転し、それに惑わされたデマが横行し、日本大使館がそのデマを収めるためのメールを在住者のメーリングリストに配信するなど、在タイの日本人にとっても神経を使う日々が続いており安心はできません。

新型コロナウイルス流行以前のタイの状況は?

さて、新型コロナウイルス流行の報道がされる直前のタイの状況はどうだったでしょうか。

2月8日にタイ軍政府の上官への逆恨みから部下が発砲するという事件があり、発砲した場所が民間人のいる商業施設で、市民への被害もありました。

この発砲事件は後追い事件も相次いだため、日本大使館からの情報にはかなり敏感になっていた人も多かったはずです。タイに住むすべての人が身の安全を案じて報道に一喜一憂する日々だったと思います。

大気汚染問題でみんなマスクをしていた

そんな「むやみに出歩いては危ないムード」の最中、新型コロナウイルスのことが話題になりました。また、発砲事件以前はどうだったかというと、体感的には大気汚染の問題の方がかなり深刻でした。

すでにマスクを着用している人が街中で数多くみられました。2018年頃から深刻化したバンコクのPM2.5の被害ですが、人によっては頭痛や吐き気、めまいなどを伴うため、積極的にマスクの着用がすすめられています。

特に子どもや高齢者の大気中の物質に対する感受性が高く、場合によっては重症化し最悪の場合死亡するともいわれており、日本人御用達のサミティベート病院では自社メディアで「PM2.5の影響する症状だと思われる症状がひどくなったら、病院に行きましょう」と促す記事が公開されるなど、注意喚起がいたるところでされていました。

タイの現在のマスク事情

タイでは「国内で生産されているマスクでは細かい粒子を防ぎきれないからダメ」とか、「日本産のマスクの方が防いでくれる」など、様々なことがいわれています。

バンコク市内には、日本の百均ショップやドラッグストアで日本産マスクを売っていますが、新型コロナウイルスが騒がれる前は日本産マスクは割高感はあったものの、お金を出せば簡単に手に入れることができました。

この続きから読める内容

  • 二重にマスクをしている女性や、会社支給のマスクをしている人も!
  • 中華街や地方の観光地から中国人が消えた
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この記事の筆者

平澤晴花

平澤晴花

バンコク在住フリー記者。80年新潟生まれ大学生時代は京都。高校時代にカリフォルニア州に留学経験あり。業界新聞、広告、福祉教育系オウンドメディアなどを経験。市場と料理が好きです。

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