東京都は6月25日、観光産業振興に向けた施策を推進するための基礎資料として、「国・地域別外国人旅行者行動特性調査」を発表しました。
このデータは、訪都外国人旅行者の行動特性を国籍または地域別に四半期ごとに調査したもので、今回の調査は令和元年1月から12月までの訪都外国人旅行者を対象に、12,797票の有効回答数をもとに集計されました。
調査の結果、東京での観光についての満足度が9割を超え、衛生的な街並みが魅力として高い評価を得る一方で、多言語対応の不十分さやナイトライフ観光・繁華街などの魅力の不足が長期的な課題として認識されました。
本記事では、この調査の結果を紹介するとともに、今後のインバウンド対策に活かせるデータや今後のインバウンド対策のポイントについても解説します。
《注目ポイント》
- 東京観光の満足度は9割超
- 訪都外国人旅行者が考える東京の魅力、1位は「衛生的」
- 多言語対応・新たな魅力の創出が課題
関連記事
2019年東京都観光客数等実態調査
訪日外国人に人気の東京都がとるインバウンド対策とは?
「初めて訪問」が4割超、全国よりも多い結果に
![▲[これまでの訪都回数]:平成31年・令和元年 国・地域別外国人旅行者行動特性調査 訪都外国人旅行者のこれまでの訪都回数](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/7114/main_c78c5d984a2c5745da2de15469417241.png?auto=format)
これまでの訪都回数についての調査では、「1回目(初めて)」が43.3%、「2回目」以上(リピーター)が56.4%という結果となりました。
国・地域別に見ると、「1回目」の割合が高い国・地域はスペイン(78.8%)、カナダ(67.0%)、イタリア(64.4%)でした。一方で「2回目」以上の割合が高いのは、香港(79.8%)、台湾(70.8%)、シンガポール(69.0%)となっています。
観光庁が発表した訪日外国人消費動向調査2019年版では、訪日が「1回目(初めて)」と答えた回答者が35.8%、「2回目」以上と答えた回答者が64.2%だったことから、東京は全国と比較して初訪問の割合が高いといえます。
東京は日本の首都として外国人にも知名度が高く、羽田や成田など主要空港からのアクセスが良いため、初めて日本を訪れる訪日客にとって定番の観光地なのでしょう。
6割超の「訪日リピーター」はどこへ行く?温泉・スキーなど「コト消費」が人気だった!
観光庁によれば、訪日回数が2回以上の訪日リピーター(訪日外国人観光客)の数は、1,761万人(61.4%)に達することがわかりました。2016年に比べて300万人近く増加しています。 さらに、日本を訪れている国籍ごとの割合を見てみると、韓国が最多の30%で、続いて台湾が25%、中国18%、香港13%です。韓国、台湾、中国、香港の4つの国や地域で、日本を繰り返し訪れているリピーターの数は86%を占めています。 また、日本を10回以上訪れているヘビーリピーターも13.1%いることがわかりま...
個人手配(FIT)が8割超
![▲[旅行形態]:平成31年・令和元年 国・地域別外国人旅行者行動特性調査 訪都外国人旅行者観光客の旅行形態](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/7116/main_a76f024437855b0bc9f15071a42d2333.png?auto=format)
旅行形態については、「ツアーは利用していない(個別手配)」と回答した人の割合が全体の8割を占める結果となりました。
国・地域別にみると、以前からFITでの訪日が多い欧米豪は、この調査でもほとんどの国でFITの割合が9割を超えました。
団体ツアーを利用する割合が大きい中国や台湾、タイ、ベトナムでもFITが約7割を占めており、旅行形態としてFITが定着し主流になっていることがうかがえます。
この傾向とともに、外国人旅行者の集客を図る地域や施設では、万人受けするものや定番の観光スポットだけではなく、個人手配の旅行においても集客が見込める、個々のニーズに合ったコンテンツの創出・提供が求められています。
万人受けするコンテンツとすることは難しくとも、クオリティの高いサービスを提供することで特定の層を集客し、東京とリンクする存在としてポジションを確立すれば、訪日旅行の認知拡大が期待できるでしょう。
FITとは?個人旅行が増加
近年、観光客のニーズの多様化により、パッケージツツアーを利用せずに個人で旅行を手配をする人が増加しています。こうした個人手配の海外旅行のことを
訪問先:過半数が新宿・大久保を訪れている
![▲[訪問した場所(複数回答)]:平成31年・令和元年 国・地域別外国人旅行者行動特性調査 訪日訪都外国人旅行者が都内で訪問した場所](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/7110/main_f303ff0e2edd937c4d2f4b472e629dfe.png?auto=format)
訪都外国人旅行者の訪問先としては、「新宿・大久保」が53.8%、「銀座」が52.0%、「浅草」が43.7%で上位に入りました。
この結果を国・地域別で分析すると、インド、ベトナム、ロシアを除くすべての国・地域で「新宿・大久保」が3位以内にランクインしています。
また、20の国・地域のうち、スペイン(84.1%)、フランス(80.9%)など、半数を超える11か国で「渋谷」が1位になっています。
歴史や風情といった「伝統的な日本」を感じられる場所よりは、ショッピング施設が充実していて高層ビルなどが立ち並ぶ、都市としての東京に魅力を感じているようです。
この続きから読める内容
- 都内で行ったこと「日本食を楽しむ」が9割超
- ウィズコロナ時代に「日本食」が世界で注目される理由とは?オンラインでの海外向け日本食料理教室3事例を紹介
- 満足度は95.4%と高水準、一方多言語対応は課題
- 一人あたり支出額は137,403円、中国がトップ
- 訪都外国人旅行者が考える東京の魅力:1位は「衛生的」
訪日ラボ無料会員
登録すると…
50,000ページ以上の
会員限定コンテンツが
読み放題
400時間以上の
セミナー動画が
見放題
200レッスン以上の
インバウンド対策の
教科書が学び放題
\無料・1分で登録完了/
今すぐ会員登録する









