海外渡航へ一歩前進 国別にマスク着用等のルールを整理「新型コロナ×海外旅行・海外出張情報サイト」開設

公開日:2020年08月11日

新型コロナウイルスの影響で、各国が海外との往来を制限していましたが、経済回復を主眼におき徐々に新たな動きが見られています。ビジネス目的の中国・台湾に向けての日本からの渡航も、一部再開されているようです。

また今後、海外旅行へのニーズも回復していくことが考えられます。

こうした動きや予測をもとに、今月、海外渡航や滞在を検討する際に必要となる情報を提供するウェブサイトが開設されました。本記事では「グローバルWiFi」を提供するビジョンが開設した新ウェブサイトについて、そして中国、台湾の現在の渡航解禁状況を紹介します。

海外渡航時の必須情報を提供「グローバルWiFi」を提供するビジョンが開設

8月4日、海外用Wi-Fiルーターレンタルサービス「グローバルWiFi」を提供するビジョンは、新たなウェブサイト「新型コロナ×海外旅行・海外出張情報サイト」を開設しました。

海外旅行や海外出張を検討している人に向けて、最新の海外渡航情報を提供するもので、コロナ禍で高まる旅行者の心配や不安を解決する一助となることを目的としているということです。

トップページから各国の感染状況や出入国情報を検索することができます。国名・都市名からのほか、3カ月後の規制・情勢から検索する機能も備わっています。


▲[新型コロナ×海外旅行・海外出張情報サイト、「中国」検索画面]:編集部キャプチャ
▲[新型コロナ×海外旅行・海外出張情報サイト、「中国」検索画面]:編集部キャプチャ

新型コロナ収束期の旅行需要を見据える

新型コロナウイルスの流行を受け、今後は「この国に行きたいから、この国の新型コロナウイルスの状況を調べる」ではなく、「この国は出入国制限が緩和されているから行こう」といったように、旅行先の選択・決定プロセスが変わり得る点に着目しているそうです。

こうした理念をベースに、ウェブサイトはユーザー目線に立ったデザインとなっています。3か月後の規制・情勢の予測から、渡航先を検索することもできます。この検索では「制限なし」「一部解禁(緩い規制)」「一部解禁(厳しい規制)」「渡航禁止」「調査中」の5段階を示す絵文字をもとに、直感的な操作ができます。

各国シーン別に、マスクやソーシャルディスタンスの要不要を整理

また、検索した国の滞在情報の詳細では、「空港・駅」「ホテル」などのシーン別に、マスクやソーシャルディスタンスの要不要が一目で分かるように工夫されています。


▲[新型コロナ×海外旅行・海外出張情報サイト、「中国」検索画面]:編集部キャプチャ
▲[新型コロナ×海外旅行・海外出張情報サイト、「中国」検索画面]:編集部キャプチャ

なお、サイト上では日本政府や各国政府、WHOや各機関からの様々な情報を独自に編集しており、3か月予測についても独自の見解・予測となっています。

この先の構想は「海外渡航情報コンソーシアム」

同サイトでは今後、「海外渡航情報コンソーシアム構想(Blue Travel)」をコンセプトとして、新時代における海外渡航情報のポータルサイトとしていく考えです。

一般ユーザーとのインタラクティブなコミュニケーションやウェビナー等のイベント・企画を展開し、情報の精度向上に加えて海外渡航についての感情の整理の場としても活用できるものにしていく方針が示されています。

またビジネス・レジャー問わず市況活性化へ貢献する取り組みに賛同する企業・団体を広く募集しており、参加企業・団体は「企業やサービスロゴの掲出」 「 同サイトの情報二次利用」「海外渡航に関する情報公開会への参加」 「ウェビナー等、海外旅行に関するイベントの共同開催 」「そのイベントで発生する版権の二次利用等」などのメリットを享受できるようになっています。

現在の渡航解禁の状況は?中国、台湾の場合

現在、日本は「新型コロナウイルスに関する水際対策」として146の国・地域からの入国を制限しており、7月29日にタイとベトナムに対する入国制限を一部緩和しました。

日本から海外への渡航に関して、中国と台湾への渡航の解禁状況をお伝えします。

【入国制限まとめ】9/19更新:シンガポール受け入れ再開/日本・世界のコロナ対策渡航制限 最新情報が一目でわかる一覧表

日本は現在、「新型コロナウイルスに関する水際対策」として、159の国・地域からの入国を制限しています。8月30日にはブータン、エチオピアなど13か国が新たに対象に追加されました。政府はこれまでに台湾、マレーシアなど5か国に対する入国制限を一部緩和していましたが、9月18日にはさらにシンガポールとの間で双方向の往来が再開しました。いずれも対象はビジネス目的の渡航者に限られています。基本的に入国後14日間の自宅待機は維持されますが、シンガポールに限り自宅待機期間中も行動範囲を限定した形でのビジ...

中国:商用チャーターの手配、招聘状の発行

日中間の航空便の就航はゼロになったわけではありません。7月上旬には成田から広州へチャーター便が運航されました。搭乗前には検温が実施され、中国到着後は14日間の政府指定のホテルでの隔離が要請されました。

JALは成田-大連線を週2便運航していますが、新型コロナウイルス流行後に日系航空会社によって中国へチャーター便が運航されたのは初めてのことです。

5月25日に中国民用航空局(CAAC)が公表した、中国国内の工場を稼働させるための商用チャーターに関する枠組みに基づいて運航されたもので、広東省に合弁工場がある日産自動車など日本企業50社以上の159人が搭乗しました。その多くは、1月の春節に日本に一時的に帰国したものの、中国で新型コロナウイルスが流行し、戻れなくなっていた人たちであることが伝えられています。

また、日中間の渡航は以前の状況に戻ったわけではないものの、招聘状の発行により、一部日本人の中国への渡航が始まっているようです。

台湾:ビジネス目的の渡航解禁も、隔離要請

台湾では、日本を含む感染リスクが中低度の国・地域からの滞在期間3ヵ月未満のビジネス目的の訪台者に対して、一定条件下で入国後の隔離期間の短縮を認め、隔離7日目の検査で陰性が確認されれば外出が認められていました。

しかし8月5日、日本で感染が拡大しているとして、隔離期間短縮措置の対象から日本が除外され、14日間の隔離が必要となりました。

条件付きで渡航が開始、「正確な情報」で渡航者支えるサービス

海外への渡航が徐々に再開している状況を受けて、情報収集に便利なサービスの提供が始まっています。

新型コロナウイルス収束に向けた動きと、経済回復に向けた機運の高まりにより、今後さらに人の往来が増大していくでしょう。

反対に海外から渡航先として日本を眺めて「必要十分な情報提供ができているか?」という目線で、現状を判断し、自社にできる情報発信に努めるとよいかもしれません。

<参照>

ビジョン:新型コロナ × 海外旅行・海外出張情報サイト

PRTIMES:「グローバルWiFi®」アフターコロナ時代の各国出入国情報をお届けする「新型コロナ×海外旅行・海外出張情報サイト」を設置

TRAICY:JAL、広州へチャーター便運航 駐在員など渡航、現地では14日間隔離

朝日新聞デジタル:現地社長が半年不在 駐在員、中国への高すぎるハードル

台北駐大阪経済文化弁事処:停留査証(観光、ビジネス(出張) 等)の申請

CLINIC FOR:台湾へ渡航のための新型コロナPCR検査についてご説明します

フォーカス台湾:台湾、ビジネス客の隔離短縮対象から日本除外 往来頻繁な都市で感染拡大

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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