主に中間~低所得者層をターゲットとした中国のECプラットフォーム「拼多多(ピンドゥオドゥオ)」が5月26日、2021年第1四半期(1~3月)の収益を発表しました。
ユーザー数は8億人を超え、第1四半期の売り上げは前年同期比239%増の221億7,000万元(約3,800億円)となりました。
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拼多多、第1四半期は高成長
拼多多は2021年5月26日、第1四半期の売り上げとして市場予測を上回る約3,800億円の売り上げを達成したことを発表しました。
また、2021年3月までの1年間で、年間アクティブバイヤー数が8億2,380万人を達成したことも発表されました。
売上好調に加え、営業損失と純損失も縮小したことも受け、拼多多の株価は取引開始前に3.5%以上値上がりしました。
オンラインマーケティングサービスの増収が高成長につながる
今四半期の拼多多の売上高を押し上げたのはオンラインマーケティングサービスの増収です。
同事業の売上高は前年同期比157%増加の141億1,150万元(約2,400億円)となりました。
同社のプラットフォームに出店する事業者は累計860万店を超え、依然ハイペースで増加を続けています。
また総額100億元(約1,700億円)の補助金キャンペーン「百億補貼」に参加した公式旗艦店は10倍以上に増加しており、小型家電ブランドの旗艦店では前年同期に比べて600店以上が新規出店しています。
拼多多は2021年1月から補助金対象の出店業者から手数料を徴収し始めたものの、手数料は1~3%と中国大手ECモール「天猫(Tmall)」の手数料と比べると半分の水準であることから、出店が続いていると考えられます。
このように、出店事業者数の増加が続いていることから次の四半期に向けてさらなる成長が見込まれるでしょう。
農業技術革新を強化
また同日のニュースリリースで、拼多多は動物性タンパク質を植物性タンパク質に置き換えることによる健康への影響調査をシンガポール科学技術研究庁と共同で行うことを発表しました。
さらに、将来に適したロジスティクス情報システムと、農業に焦点を当てたインフラ型プラットフォームについても開発を進めることが明らかにされました。
増収増益を背景に農業分野においての技術革新がどこまで進むのか注目されます。
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