中国販売に特化した越境ECモールを開始
「京都優品跨境商城」は京都中央信用金庫がモールの構築やプロモーションなどの資金を拠出し、インタセクト・コミュニケーションズ株式会社が運営と販売に関わる形で、今年5月末より試験的にスタートしました。原則として、京都中央信用金庫営業エリア内の取引先企業をECモールの対象企業としています。
京都中央信用金庫のニュースリリースによると、今年3月30日の出品募集開始以降、多数の企業からの申し込みがあり「京都優品跨境商城」への商品掲載が完了した38社、241商品について、5月31日より試験的に販売をスタート、7月1日時点において67社、426商品を掲載しています。
対象商品は、食品では賞味期限が120日以上で、常温輸送可能なものとなっています。また、非食品では日用品、生活雑貨、工芸品、衣類などで航空輸送に適したものとなっています。
また、インタセクト・コミュニケーションズ株式会社のニュースリリースによると食品や酒が売れ筋で、中でも抹茶を使用したお菓子やバター、日本酒や梅酒、ふりかけやだしなどの調味料が売れ筋の商品となっており、練り香水やフェイスマスクなど、京都ならではのコスメも人気の商品となっています。

商品の販売促進には中国のインフルエンサーを活用
6月16日には、中国の動画配信サイトである「bilibili」で、中国人インフルエンサー(KOL)を起用したプロモーション動画の配信を行いました。同ECモールの宣伝と一部商品の紹介でファンの増加を図り、6月末までの販売実績として650点が購入されています。

中国を販売先国として「WeChat」上でのミニプログラムとして展開されており、1日あたりのユーザー数が4億人を超えるといわれているミニプログラムでは中国人をターゲットとしたプロモーションにおいて非常に有効であると考えられます。
プロモーション活動では商品の販売促進以外に出品企業や地域に関する情報発信を行い、新型コロナウイルス収束後の旅行先として来てもらうため認知度を上げる活動も行います。
「京都優品跨境商城:Kyoto Selection Mall(Global)」の出品企業
越境ECモール名:「京都優品跨境商城:Kyoto Selection Mall(Global)」(和訳:京都の優れたモノを集めた越境ECセール)出品企業は以下の通りです(インタセクト・コミュニケーションズ株式会社ニュースリリースより抜粋)。
- 下鴨茶寮(1856年創業の料亭)
- うね乃(京のほんだしポン酢等の食品)
- 宇治安(江戸時代末期創業の宇治茶)
- 伊藤屋(ギフト関連等の京都の総合商社)
- 一杢(京の水と和漢植物の自然派化粧品)
- くろちく(化粧品・和雑貨等の製造卸)
- キシシ正宗(1781年創業の酒造)
- 佐々木酒造(洛中に現存する唯一の酒造)
- 城陽酒造(京都府南部で唯一の造り酒屋)
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<参照>
インタセクト・コミュニケーションズ株式会社:ニュースリリース
京都中央信用金庫:ニュースリリース