2021年6月15日、令和3年版(2021年)観光白書が発表されました。
訪日ラボでは、全10回にわたりこの観光白書を基に説明しています。
第7回となる今回は、「第Ⅳ部第2章第1節 外国人が真の意味で楽しめる仕様に変えるための環境整備」から「観光資源整備・業界改革編」と題し、観光庁の取り組みについて紹介します。(一部第3節も含みます。)
この記事では、優れた景観の保全と活用から始まり、観光経営人材の育成と強化、DMO(観光地域づくり法人)を核とする観光地域づくりなどをみていきます。
訪日需要が回復する時期を見据えた政府の取り組みでは、インバウンド客を満足させる観光資源の整備だけでなく、DMOとJNTO(日本政府観光局)の強固な連携も非常に重要です。
この記事では観光資源を有効活用した政府のこれからの取り組みや、観光経営人材の育成などを踏まえて、新たに観光振興を図ることを狙いとします。
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1. 景観の優れた観光資源の保全・活用による魅力向上
政府が講じる施策の観光資源面の1つ目は、景観の優れた観光資源の保全、活用と地域資源を生かした観光産業の振興です。
また、国営公園における魅力的な観光資源を活用するため、案内サインや発券機の多言語化などの環境整備をはじめ、周辺の観光資源と連携したインバウンド客向けガイドツアーの開催、国営公園事業である首里城の復元に向けた取り組みも進めていくということです。
以下では優れた景観形成に向けた取り組みや、美しい自然の景観を生かした観光振興についてみていきます。
《注目ポイント》
- 街並みの質の向上に向けた無電柱化の促進
- 森林景観を生かした観光資源として国有林を整備
景観計画などの策定および無電柱化の促進
ここでは、観光地の魅力ある景観づくりとそれらを維持していくための取り組み、支援についてみていきます。
観光白書では、歴史的な街並みや自然景観など、地域の個性や特性を活かした景観形成を目的とした「景観改善推進事業」の実施を通じ、観光地における景観計画やそれに基づく重点的な景観形成の取り組みを促進し、国内外の観光客にとって魅力あるものにするとしています。
また、歴史的な街並みの阻害を防止するため、歴史まちづくり法(地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律)を通して、同法律の重点区域などで無電柱化を推進していくとしています。
無電柱化については、観光地などにおける良好な景観の形成や観光振興のため、「新設電柱の抑制」「徹底したコスト削減」「事業のスピードアップ」を基本方針とした上で、2021年5月には「無電柱化推進計画」、また京都府では「京都府無電柱化推進計画」が策定されています。
京都府無電柱化推進計画内では無電柱化の目的として、以下の3つが挙げられています。
- 防災対策

- 安全・円滑な交通確保
電柱が歩行者や自転車、車いすの通行の妨げとなる箇所において、歩道を広く使え、ベビーカーや車いすの人など誰もが安全で利用しやすくなるよう、電線の地中化などによる無電柱化によって、歩行空間のバリアフリー化を図ります。

- 景観形成・観光振興
地域の良好な景観を阻害している電線については、地中化などによる無電柱化で、美しい街並みの良好な景観の形成を図ります。
この続きから読める内容
- 美しい自然・景観などの観光への活用
- 奄美群島や小笠原諸島における観光産業の振興
- 2. 民間のまちづくり活動:「観光・まち一体再生」の推進
- 民間資金を活用した都市公園内の整備
- 道路空間と観光の連携の推進
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