9月1日、香港の無寄港クルーズ船「ゲンティン・ドリーム(雲頂夢号)」が、日本をテーマにした13本のツアーを開始しました。
ツアーは日本政府観光局(JNTO)の協力を得て、日本の自治体が地元の魅力を伝えるプログラムを展開するなど、日本を楽しめるバラエティ豊かな内容で人気を集めています。
香港の無寄港クルーズ、日本テーマのツアー開始
9月1日、マレーシアカジノ大手ゲンティン傘下のクルーズ船運営会社「ゲンティン香港」が手がける「ドリーム・クルーズ(星夢郵輪)」が展開するクルーズ船、「ゲンティン・ドリーム(雲頂夢号)」が、日本をテーマにした13本のツアーを開始しました。
香港で無寄港旅行クルーズに人気集まる
ゲンティンドリームは、全長335m、幅40m、18のデッキ、総トン数15万695トンのクルーズ船で、アジア向けにデザインされた大型クルーズ船です。
7月31日から香港で運航を再開し、ワクチン接種や事前のPCR検査などを条件として、1回約1,000人の乗客を乗せて香港周辺海域をクルーズするプランを展開しており、再開以降これまで約2万人が乗船しています。
2泊コースは水曜・金曜の夜、3泊コースは日曜夜に出発し、現在のところ12月まで、バルコニーのある部屋のみ販売されています。
料金は、1人あたり1,188香港ドル(約1万6,800円)に、港湾施設利用税500香港ドル(約7,000円)を加えた1,688香港ドル(約2万3,800円)から予約でき、3~4人目はクルーズ料金の50%引きで利用できるなど、以前のクルーズと比較してリーズナブルな価格設定となっています。
日本をテーマとしたクルーズ、9月に13本実施
クルーズツアーは「日本」をテーマとして、乗船時に浴衣を着たスタッフが出迎えたり、エレベーターの扉に「海上日本祭」の大きなサインが貼られるなど、船内の各所に日本の要素が盛り込まれています。
船内モニターには日本各地の動画が流され、「日本小食街」では日本の餃子やたこ焼き、お好み焼き、北海道チーズケーキなどを楽しむことができます。
船内の各レストランでは、沖縄ポークを使ったメニューのほか、沖縄のシークヮーサーやパイナップルなどのジュース類も販売されます。
さらにプログラムには、インストラクターによるラジオ体操も組み込まれ、船内に日本人になじみのある音を流すなど、さまざまな場所に日本の要素がちりばめられています。
9月に合計13本のクルーズを予定しており、日本政府観光局(JNTO)の協力を得て、香港内に事務所や拠点を持つ自治体のプログラムも展開されます。
3日出発の第1弾では、高知県と青森県のプログラムが行われ、高知県は6蔵の土佐酒を味わう「高知土佐酒品酒工作坊」を用意し、土佐酒を通じて高知を知ってもらう機会を設けました。
青森県は、黒石市の「手作り雑貨体験工房IRODORI(いろどり)」の体験プログラムを進化させた、オリジナルねぶた灯籠を作るワークショップを実施しました。
いずれのプログラムも、想定した40席が満席となり好評を博しました。
高知県、青森県を皮切りとして、今後は19日出発便は宮崎、22日は長崎、24日は福岡、26日は佐賀と続きます。
29日の最終船は、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」の世界自然遺産登録の正式決定を受けて、沖縄と鹿児島が泡盛や焼酎を楽しむプログラムを共同で実施する予定となっています。
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<参照>
香港経済新聞:香港で無寄港クルーズ旅行人気に 9月は日本をテーマに13本
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