オンライン旅行会社のTrip.com Group(以下:トリップドットコム)が、第2四半期の営業実績を発表しました。
総売上高は前年同期比86%増、前期比43%増となる912米ドル(約1003.2億円)となり、中国国内の旅行市場が急速に回復していることがわかりました。
トリップドットコムの共同創業者兼取締役会長であるJames Liang氏は、国内旅行に続き、国際旅行の需要回復にも期待感を示しています。
訪日ラボのメールマガジン登録はこちら>(無料)トリップドットコム、第2四半期営業実績を発表
トリップドットコムは、9月27日に2021年第2四半期営業実績を発表しました。
国内の旅行市場が確認できる結果となっており、共同創業者兼取締役会長はこれを踏まえたうえで国際旅行市場にも期待を寄せています。
主要実績
主要実績のハイライトとしては、第2四半期の総売上高が前年同期比86%増、前期比43%増の912米ドル(1003.2億円)となりました。
売上総利益率は79%で、2021年第1四半期の75%、2020年第2四半期の72%と比較しても増加が見られます。中国国内の旅行市場回復が表れる結果となりました。
部門別ハイライト
トリップドットコムは、部門別の実績も発表しています。各部門の実績は以下の通りです。
部門 | 売上高 | 前年同期比 | 前期比 |
宿泊 | 3憶8,000万米ドル(418億円) |
96%増 | 55%増 |
交通チケット |
3憶2,000万米ドル(352億円) |
80%増 |
37%増 |
パッケージツアー |
5,700万米ドル(62.7億円) |
182%増 |
117%増 |
法人旅行部門 |
6,000万米ドル(66億円) |
141%増 |
55%増 |
前年同期、前期と比較して最も増加したのはパッケージツアー部門で、それに続いて法人旅行部門も伸びを見せています。中国国内で旅行が戻ってきていることが読み取れます。
中国は国内旅行回復期か、国際旅行にも「大きな可能性」
トリップドットコムの発表から、中国の国内旅行回復が目覚ましいことがわかります。
実際に、ホテルと航空券の流通取引総額が前年同期比150%増、予約件数も前年同期比2桁増となったということです。
また、現地ホテルの予約件数が2019年比較して80%近くに増加したことも発表されており、コロナ前からの変化が見られます。この結果について、トリップドットコムは「ステイケーションは中国国内旅行業界の回復の鍵」と表現しました。
トリップドットコムのJames Liang共同創業者兼取締役会長は、国内旅行市場回復の確信に加え、国際旅行への期待もにじませています。
「中国の国内旅行市場は全体的に好調」としたうえで、「国際旅行市場にも大きな可能性を感じています。」とコメントを寄せました。
アフターコロナにおいて絶えず変化する旅行市場のニーズや動向を踏まえ、今後も柔軟に対応していきたいとの展望を示しています。
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