中国人の43.6%「五輪きっかけに訪日を検討」JTB総研らの調査で

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

デジタルインサイト収集を手掛ける「Cint Japan株式会社」と株式会社JTB総合研究所(以下、JTB総研)は、中国オーストラリアイギリスからの訪日意向調査」の共同調査の結果を公表しました。

同調査は、「海外旅行の再開時期(国・時期別)」「訪日旅行への東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の影響(国・年代別)」「旅行先を選ぶ決め手(国別)」について訪日意向を調査しています。

調査手法は、2021年9月29日~同年10月4日までインターネットアンケート調査を利用し、以下の地域に居住し、海外旅行に全く関心がない人を除く20歳以上の男女を対象に回答を得ています。

  • 中国(578名)
  • オーストラリア(569名)
  • イギリス(572名)

【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】

会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。

ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。

海外旅行の再開時期:「近隣の国」へは「2022年」に旅行再開を検討

海外旅行の再開時期についての調査結果では、3か国とも「近隣の国」への旅行再開時期が早く、2022年の前半~後半に再開したい意向にあることが明らかになりました。

海外旅行の再開時期:プレスリリース
▲海外旅行の再開時期:プレスリリース

Cint Japan株式会社のプレスリリースによると、回答者の居住国が日本から近い地域のほうが再開時期が早いとしています。

また、今後海外への旅行予定のある中国人のうち、2022年末までに訪日意欲のある回答者は71.3%と多くの人が日本への旅行を検討している実態が浮き彫りになりました。

また、オーストラリアでは2023年以降の海外旅行を検討している人は42.4%と非常に高い割合となっており、海外旅行への慎重な姿勢がうかがえます。

訪日旅行への東京五輪の影響:五輪が訪日意欲にポジティブな影響

東京五輪は、特に若年層に高い訪日意欲をもたらしておりポジティブな影響となっています。

中国

中国人でみると、29歳以下が約6割(59.7%)、それ以外の層が約7割か7割以上の割合で訪日旅行への意欲を示しています。

中国人全体でみると「東京五輪を契機に行ってみたいと思うようになった」とする人は43.6%と半数近い割合を占めました。

訪日旅行への東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の影響(中国・年代別):プレスリリース
▲訪日旅行への東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の影響(中国・年代別):プレスリリース

オーストラリア

オーストラリア人は、40代以下の層全てで50%以上が訪日意欲を示しているものの、高年層が3割(30.9%)と日本への関心が非常に低いことが明らかとなっています。

また、オーストラリア人全体でみると「東京五輪を契機に行ってみたいと思うようになった」とする人は26.7%と、高年層の割合に引き続き3か国中で最も低い意欲であることが明らかとなりました。

訪日旅行への東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の影響(豪州・年代別):プレスリリース
▲訪日旅行への東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の影響(豪州・年代別):プレスリリース

イギリス

イギリス人の訪日への意欲は全体では50%以下、6割を超えたのは29歳以下の層のみと、オーストラリア同様低い水準となっています。

50歳以下に至っては、オーストラリアより低く3割を下回る26.4%という結果となりました。

イギリス人全体では30.2%が「東京五輪を契機に行ってみたいと思うようになった」としています。

訪日旅行への東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の影響(英国・年代別):プレスリリース
▲訪日旅行への東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の影響(英国・年代別):プレスリリース

旅行先を選ぶ「決め手」

回答者が旅行先を選ぶ「決め手」については、各国で異なる特徴が明らかになっています。

中国人の決め手として主に「買い物や食が楽しめるか」「自然・アウトドア環境の充実さ」に重きを置いています。

また、イギリスオーストラリアは「リゾートでリラックスした滞在が可能か」を旅行先の検討の際に決め手としていることが、以下の調査結果から判明しています。

旅行先を選ぶ「決め手」:プレスリリース
▲旅行先を選ぶ「決め手」:プレスリリース

関連記事:「コロナ後行きたい国」で日本が1位に 台湾人に聞いたワクチン接種後の海外旅行欲、約20%は年内に海外旅行を計画

インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
訪日ラボに相談してみる

<参照>
Cint Japan 株式会社:東京五輪の視聴経験が訪日旅行へ関心を持つきっかけに ~Cint Japan株式会社・株式会社JTB総合研究所 共同調査「中国・オーストラリア・イギリスからの訪日意向調査」~

【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」

インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。

<本セミナーのポイント>

  • 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
  • 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
  • 旅ナカの接客品質を高め、顧客満足度向上に繋がる実践的な対応を学べる
  • 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける

詳しくはこちらをご覧ください。

宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】

【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
特設ページを見てみる

【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。

「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。

「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに