主要旅行業者、令和3年度総取扱額は約1兆3,967億円 3月では国内旅行部門がコロナ前より22%取扱額増加

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観光庁が、「主要旅行業者旅行取扱状況速報」2022年3月分のデータ、および令和3(2021)年度総計を公表しました。

この調査では国内の主要旅行会社45社およびグループ会社の商品取扱額を集計し、「(日本人の)海外旅行」「外国人(の日本)旅行」「(日本人の)国内旅行」の3つのカテゴリーに分けて公表しています。

令和3年度総取扱額は約1兆3,967億円となり、前年比140.6%となりました。特に外国人旅行が537.8%増加するなど、2020年に受けた新型コロナウイルス感染拡大の影響と比較すると、徐々に回復傾向に向かっていることがわかります。

また2022年3月分のデータでは、外国人旅行を除き前年比2倍前後の伸びを見せました。国内旅行では、新型コロナウイルス感染拡大前、2019年比よりも取扱額が122.6%増加しています。


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主要旅行業者の令和3年度総取扱額は約1兆3,967億円、前年比140.8%増

「主要旅行業者旅行取扱状況速報」2021年度分のデータによると、主要旅行業者の総取扱額は約1兆3,967億7,419万円となりました。

海外旅行の総取扱額は約733億円、外国人旅行の総取扱額は約487億円、国内旅行の総取扱額は約1兆2,747億円でした。

新型コロナウイルス感染拡大の感染拡大当初、2020年と比較すると海外旅行が180.7%、外国人旅行が537.8%、日本人旅行が135.2%となりました。

国内旅行においては、2019年と比較しても49.8%と半数程度にまで回復してきています。

そして、公表された2022年3月のデータでは、主要旅行業者の総取扱額は約3,235億7,537万円でした。

海外旅行の総取扱額は約125億円、外国人旅行の総取扱額は約21億円、国内旅行の総取扱額は約3,088億円でした。

海外旅行、国内旅行部門では1か月分で1年の20%前後の取扱額となっており、まん延防止等重点措置や入国規制等の緩和により一気に取扱額が上がっていることが分かります。

特に3月の国内旅行の総取扱額は、2019年同月比122.6%となっており、旅行意欲が旺盛である様子がうかがえます。

▲主要旅行業者総取扱額の推移:観光庁より訪日ラボ作成
▲主要旅行業者総取扱額の推移:観光庁より訪日ラボ作成

旅行ブランド取扱状況、外国人旅行の取扱額が3月で増加

旅行商品ブランド(募集型企画旅行)の取扱状況も発表されました。

令和3年度では海外旅行の取扱額は1,442万円、外国人旅行の取扱額は336万円、国内旅行の取扱額は2,666億9,139万円でした。

3月分では海外旅行の取扱額は64万円、外国人旅行の取扱額は40万円、国内旅行の取扱額は344億5,874万円でした。

5月末から、訪日外国人観光客を受け入れるための実証実験が始まりましたが、3月でも前年同月比1060.5%となり大幅に増加したことが分かります。

6月から一般の外国人観光客も受け入れが再開されますが、当面、外国人観光客に関してはツアー客のみ受け入れる方針であり、今後も旅行商品ブランドで取扱額の増加が見込まれるでしょう。

旅行会社別の部門では、引き続きJTB(9社計)が外国人旅行、海外旅行、国内旅行すべての部門で月間、年間を通じて1位となりました。

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<参照>
観光庁:主要旅行業者の旅行取扱状況速報

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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