2022年12月にゼロコロナ政策が解除された中国では、2023年1月の春節連休で多くの人が旅行に出かけました。
海外旅行へ行った人は前年比約2倍と大きく増え、国内旅行もコロナ前の9割近くまで回復しました。
中国の春節連休、海外・国内旅行ともに回復
中国の春節連休(1月21日~26日)で、海外旅行は前年の2倍超と大幅に増加し、国内旅行もコロナ前の9割近くまで回復しました。
春節連休の出入境者は287.7万人、前年の2.2倍に
中国国家移民管理局は1月28日、国内各地の移民管理機関が春節の大型連休(1月21日~27日)期間中に審査した出入境者は前年同期比2.2倍の287.7万人で、1日当たり41万人だったと明らかにしました。国営の新華社通信が1月29日に報じました。
旅行予約サイトの携程集団(トリップドットコムグループ)によれば、海外旅行先としてタイやシンガポール、マレーシアなどの東南アジアが人気だということです。
特に中国人観光客からの人気が高いタイでは、政府観光庁(TAT)が中国人観光客の再来を歓迎する「CHINA IS BACK」キャンペーンを実施するなど、国を挙げて歓迎ムードを高めていました。
中国国内の旅行は3億人超、コロナ前の9割近くまで回復
中国文化観光省は1月28日、春節の大型連休中の国内旅行者数は3.08億人で、前年同期比23.1%増となり、2019年同期の88.6%まで回復したと明らかにしました。
国内観光収入は前年同期比30%増となる3,758億元(約7.2兆円)にのぼり、2019年同期の73.1%まで回復しています。
帰省して家族と過ごす人が増えたほか、国内の観光地も多くの人で賑わいました。中国の各地で伝統行事のイベントが復活し、北京の世界遺産「万里の長城」でも春節期間中にライトアップが行われました。
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<参照>
中华人民共和国文化和旅游部:2023年春节假期文化和旅游市场情况
Trip.com:Trip.com Group、春節需要で中国本土の旅行予約が急増と予測
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