2月の世界航空需要、コロナ前の85%まで回復/各国で新規路線開設・再開・増便【世界の航空便増減まとめ 3〜4月分】

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※この記事では、2023年4月12日時点における世界の航空便の運航情報をまとめています。以降の運行状況は変更されている場合があります。

IATA国際航空運送協会)によれば、2023年2月の世界のの航空旅客需要は前年同月比で55.5%増加し、コロナ禍前の2019年2月の84.9%の水準まで回復しています。

日本航空(JAL)の2023年2月の国際線利用率は70.7%、全日本空輸(ANA)は同72.5%で、いずれも旅客数は3か月連続で40万人を超えました。

また日本政府は4月5日、中国からの入国者への新型コロナウイルスの水際対策を緩和しました。中国本土からの直行便による全入国者に求めてきた、出国前72時間以内の陰性証明の提示は、ワクチン3回接種証明の提示を条件に不要となります。

中国南方航空や中国国際航空など、中国の航空各社では日本路線の新規開設や再開、増便が相次いでおり、日中間の航空便の回復が活発化しています。

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【東アジア】中国航空各社、日本路線の開設・再開・増便続々

東アジアでは、各国で日本路線の開設や再開、増便が相次いでおり、特に中国との往来再開が活発化しています。

日本 ZIPAIR、成田~サンフランシスコ線を6月開設へ

JALは成田〜大連線の一部便を運休し、3月26日〜4月5日に羽田発着で臨時運航します。いっぽうアラスカ航空とのコードシェアは5月10日から拡大する見通しです。

ANAは3月27日から羽田〜ミュンヘン線を週3往復で再開したほか、4月1日から羽田~北京・上海(浦東・虹橋)線を再開します。

ZIPAIRは4月7日、成田~サンフランシスコ線を6月2日に開設し、週5往復で運航すると発表しました。また1日1往復運航している成田~ソウル/仁川線を5月中は1日2往復に増便します。

さらに成田~バンコク(スワンナプーム)線を4月13日から5月7日まで、最大週10往復に増便しGW需要を取り込みます。

ジェットスター・ジャパンは3月26日、中部~マニラ線を1日1往復で再開しました。またスプリング・ジャパンは4月24日から、成田〜ハルビン・天津線を増便します。

ピーチ・アビエーションは上海(浦東)線について、関西線は5月11日から、羽田線は翌12日からいずれも1日1往復で再開します。また3月27日には中部~台北(桃園)線を就航させ、1日1往復運航します。

なおJR東日本は羽田空港アクセス線工事に本格的に着手し、起工式を6月に行い2031年度にも開業を見込みます。

中国 各社で日本路線の開設・再開・増便相次ぐ

中国南方航空は4月7日、関空初となる北京(大興)直行便を開設し、9月から週4往復で運航すると発表しました。

中国東方航空は4月11日から、羽田〜上海/虹橋線の運航を1日1往復で再開します。

中国国際航空は4月2日から関西〜杭州線を増便したほか、4月3日から成田〜上海/浦東線を週6往復に、4月7日から成田〜北京/首都線を1日1往復に増便します。

吉祥航空は、3月26日から成田〜上海/浦東線を1日1往復、4月9日から羽田〜上海/浦東線を週3往復で再開するほか、3月26日から関西〜南京線を1日1往復に増便します。

また天津航空は4月10日に、天津~中部線を週4往復で再開します。

台湾 エバー航空、小松~台北線を再開

エバー航空は4月1日から、小松~台北/桃園線の運航を1日1往復で再開しました。

スターラックス航空も同日から、仙台~~台北/桃園線の運航を1日1往復で開始しました。        

またチャイナエアラインは7月18日に、台北/桃園~プラハ線を開設し、週2往復で運航します。

香港 グレーターベイ、4/28関空就航

香港振興のグレーターベイ航空は4月28日に、香港~関西線を開設します。2023年1月の成田に続き、同社の日本路線は2路線目となります。

香港航空も、3月15日に香港〜北京/大興線、4月7日に福岡~香港線を開設したほか、那覇~香港線の増便を計画しています。

さらに香港エクスプレス航空も4月28日に、香港~ハノイ線を開設します。

キャセイパシフィック航空は、3月31日から中部〜香港線の運航を再開し、7月3日には1日1往復に増便します。

韓国 大韓航空、鹿児島チャーター便を4月も継続

大韓航空はソウル/仁川~鹿児島間で運行中のチャーター便を4月も継続するほか、4月28日から仁川~関西線を1日3往復に増便します。いっぽう夏スケジュールでは成田~ホノルル線など日本4路線を運休します。

アシアナ航空は4月28日に予定していた羽田~仁川線の運航再開を、5月1日に変更しました。また成田・中部・福岡~仁川線で、5月5日と7日にそれぞれ1往復の臨時便を設定します。

またチェジュ航空は3月26日から、松山~仁川線の運航を再開しました。

【東南アジア】マレーシア航空、コタキナバル~成田線を8月再開

東南アジアでは、各国で日本路線の運航再開や増便が相次いでいます。

マレーシア マレーシア航空、コタキナバル~成田線を8月再開

マレーシア航空は3月22日、コタキナバル~成田線を8月3日に再開すると発表しました。GW後に運休を予定していましたが、高需要が見込まれる夏休みに再開させます。

またエアアジアXは3月30日から、中国政府が観光ビザの発給を再開したことに伴い、クアラルンプール~北京/大興線を週2往復で再開しました。    

ベトナム ベトナム航空、成田~ダナン線運航再開

ベトナム航空は3月26日から、成田~ダナン線の運航を再開しました。エアバスA321型機で運航し、6月末までは週4往復、7月からは1日1往復で運航します。

いっぽうベトジェットエアは、羽田~ホーチミン線の開設を延期し、7月26日の開設を計画しています。

タイ タイ・エアアジアX、成田・関西・福岡線を増便

タイ・エアアジアXは3月26日から、バンコク/スワンナプーム線について、成田線を週10往復から1日2往復に、関西線を週7往復から週11往復に増便します。

また福岡~バンコク/ドンムアン線も、週4往復から1日1往復に増便します。

【北・南米】アエロメヒコ、3年ぶり成田再開

北・南米ではアメリカのユナイテッド航空が国際線の供給量を25%増やすほか、メキシコのエアロメヒコが3年ぶりに成田線を再開するなど往来が活発化しています。

アメリカ ユナイテッド航空、国際線の供給量25%増

ノーザンパシフィック航空は6月2日に、オンタリオ〜ラスベガス線を開設し、6~7月は週1往復のみ運行します。

またユナイテッド航空は2022年比で国際線を25%増やし、急増する海外旅行需要に対応します。

カナダ エア・カナダ、成田~モントリオール線を期間減便

エア・カナダは冬スケジュール期間中、成田~モントリオール線を期間減便します。

冬スケジュール期間中は週4往復とし、ボーイング777-300ER型機で運航します。

メキシコ アエロメヒコ、3年ぶり成田再開

アエロメヒコ航空は夏ダイヤ初日の3月26日、メキシコシティ~成田線の成田発便の運航を再開しました。

2020年以来3年ぶりとなる再開で、週7往復(1日1往復)のデイリー運航となります。        

【ヨーロッパ】エールフランス、羽田増便しファーストクラスも復活

ヨーロッパでは、各国の航空会社で新規路線の開設や運航再開が行われ、往来が活発化しています。

イギリス ヴァージン、大韓航空とのコードシェア開始 

ヴァージン・アトランティック航空は3月25日、大韓航空とのコードシェアを開始しました。

同社はコードシェア対象路線を順次拡大しており、6月からは一部の日本路線でも開始します。

スカンジナビア3国(スウェーデン・デンマーク・ノルウェー) スカンジナビア航空、羽田~コペンハーゲン線再開

スカンジナビア航空は3月29日から、羽田~コペンハーゲン線の運航を再開します。

約1年1か月ぶりの運航再開で、3月と4月は一部の日に運航してイースター休暇前後の需要に対応し、6月からは週3往復で運航します。

また同社は旅行需要の増加に対応し、ヨーロッパ内の10路線の運航を追加します。

フィンランド フィンエアー、トゥルクとタンペレ線廃止しバス転換

フィンエアーは5月1日、ヘルシンキ〜トゥルク・タンペレ線を廃止します。

経済・環境的配慮から、短距離路線をバスに転換するもので、すでに昼間のフライトはバスに転換されています。

バスは両路線とも1日4往復を運航します。

ノルウェー ノースアトランティック空港、パリ~NY線開設

ノースアトランティック航空は3月26日、パリ/シャルル・ド・ゴール〜ニューヨーク/ジョン・F・ケネディ線を開設しました。

同社にとって初となるパリ就航で、ボーイング787-9型機で1日1往復を運航します。

フランス エールフランス、羽田増便しファーストクラスも復活

エールフランス航空は3月27日、パリ~羽田線の羽田発便を増便しました。

これまで週5往復でしたが、夏ダイヤでは最大週11往復運航します。

また夜便にファーストクラス「ラ・プルミエール」を再導入しました。

オランダ KLMオランダ航空、日本路線を増便

KLMオランダ航空は、夏スケジュールの日本路線の運航計画を変更し、成田〜アムステルダム線を週2往復で直行便を運航するほか、ソウル/仁川経由で週3便の計週5往復、関西〜アムステルダム線をソウル/仁川経由で週2往復を運航します。

また9月からは、成田〜アムステルダム線の直行便を週5往復に増便します。

なおオランダ・ハールレムの裁判所は4月5日、アムステルダム・スキポール空港での発着枠削減を差し止める決定を下しました。

【中東】エミレーツ航空、羽田~ドバイ線再開

中東では、エミレーツ航空が羽田~ドバイ線を再開したほか、エルアル・イスラエル航空が成田~テルアビブ線を開設するなど、日本との往来が活発化しています。

アラブ首長国連邦 エミレーツ航空、羽田~ドバイ線再開

エミレーツ航空は4月2日から、羽田~ドバイ線の運航を再開し、コロナ前に運航していたエミレーツ航空の日本路線がすべて再開したことになりました。

さらに3年ぶりにドバイ〜シドニー〜クライストチャーチ線の運航も再開したほか、3月30日にはユナイテッド航空とのコードシェアを開始したと発表しました。

またエティハド航空もフィリピン航空やオーストリア航空など、6社とのインターラインやコードシェアを開始します。

イスラエル エルアル、成田~テルアビブ線開設

エルアル・イスラエル航空は3月1日、成田〜テルアビブ線を開設しました。

新型コロナウイルスの影響で3年遅れでの就航となりましたが、日本とイスラエルを結ぶ唯一の路線となります。

週2往復で運航し、ANAとのコードシェアも計画中だとしています。

【アフリカ】エチオピア航空、成田~アディスアベバ線増便

アフリカでは、エチオピア航空が成田~アディスアベバ便を増便します。

エチオピア エチオピア航空、成田~アディスアベバ線を増便

エチオピア航空は5月7日から、成田〜アディスアベバ線を週4往復から週5往復に増便します。

機材はボーイング787-8型機を使用します。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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