観光庁は6月7日、訪日外国人旅行者の周遊促進および消費拡大を図るため、「インバウンド受入環境整備高度化事業」の三次公募を開始しました。
訪日外国人にとってストレスフリーで快適な旅行環境を構築するため、観光地における受入環境の高度化を支援するものです。
公募受付の締切りは10月31日で、予算がなくなり次第、公募受付が終了するとされています。
観光庁が「インバウンド受入環境整備高度化事業」の三次公募を開始
観光庁は6月7日、インバウンド受入環境整備高度化事業の三次公募を開始しました。
インバウンド受入環境整備高度化事業において、観光庁が支援する補助対象事業は、以下の通りです(一部を抜粋)。
- ナイトタイムエコノミーの環境整備
- 混雑状況の「見える化」と推奨ルートの表示
- 飲食店や小売店などを含めた地域における多言語対応、先進的決済環境の整備
- 手ぶら観光カウンターの機能向上
- 観光スポット情報・交流施設の整備・改良 など
ナイトタイムエコノミーとは、夜間における観光やエンターテイメント、医療、インフラなどを含むさまざまな経済活動のことです。
たとえば、ナイトタイムエコノミーの環境整備として夜間の地下鉄やバスの増便、美術館や博物館の夜間活用などがあげられ、消費や体験の選択肢が増加することで周遊促進および消費拡大が期待できます。
関連記事:ナイトタイムエコノミーとは:意味、コロナ禍の最新事例、推進理由
応募要項
「インバウンド受入環境整備高度化事業」の応募の流れや概要は以下の通りです。

締切り
インバウンド受入環境整備高度化事業の三次公募では、公募受付の締切りが3回に分けられています。具体的なスケジュールは以下の通りです。
- 第1回締切り:7月14日(金)17時(必着)
- 第2回締切り:8月31日(木)17時(必着)
- 第3回締切り:10月31日(火)17時(必着)
予算がなくなり次第公募受付が終了となります。
3番目の「交付申請書の提出」の手続きには、GビズIDプライムが必要で、申請から取得まで2〜3週間を要します。スムーズに申請手続きを進めるためにも、事前にアカウント発行申請サイト「GビズID」でIDを取得してください。
補助対象事業者(高度化計画策定者)
補助対象事業者は、高度化計画に記載された事業を実施する者としています。具体的には以下の通りです。
- 当該特定観光地に係る指定市区町村(※)
- 当該特定観光地において事業をおこなう都道府県や観光地域づくり法人(DMO)、民間事業者、観光拠点施設の設置・管理者
※指定市区町村については、観光庁の「指定市区町村一覧」をご覧ください。
補助率
補助率は、補助対象経費の2分の1以内です。ただし、拠点機能強化事業のみを実施する場合は、補助対象経費は3分の1以内となります。
補助対象事業によって補助対象経費の詳細は異なります。観光庁の「交付要領」をあらかじめ確認してください。
提出資料
- 受入環境整備高度化計画
- 各事業における要望書
提出資料は最寄りの地方運輸局などに提出する必要があります。
インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
<参照>
観光庁:「インバウンド受入環境整備高度化事業」の三次公募を開始します | 2023年
観光庁:インバウンド受入環境整備高度化事業 - 国際観光
観光庁:令和4年度 訪日外国人旅行者受入環境整備緊急対策事業費補助金【応募要領】
観光庁:令和4年度訪日外国人旅行者受入環境整備緊急対策事業費補助金交付要綱附則第3条2項に基づく指定市区町村一覧
【9/18開催】ホテルトレンドLIVE! Vol.3 〜ホテル内レストランのお悩み解決編〜
今回は「ホテル内レストランのお悩み解決編」として、レストランの認知向上と衝動来店につなげるためのGoogleマップ活用法を解説します。
ホテル内レストランでは、
- 「宿泊者以外の集客が難しい」
- 「メディアや広告に頼らざるを得ない」
といった課題の声を多く耳にします。
宿泊者以外の利用を広げていくためには、レストランを利用者が見つけやすくし、検索から来店までの導線を整えることが重要です。
本セミナーでは、宿泊業界のデジタルマーケティングに特化したキャリアを持つエキスパートの徳永が、Googleマップを活用してお客様の衝動来店を促すための実践的なポイントをわかりやすくご紹介します。
<セミナーのポイント>
- ホテル内レストランが取り組むべき課題を整理できる!
- “衝動来店”を促すGoogleマップの実践的な工夫が学べる!
-
宿泊業界のデジタルマーケティングに精通したエキスパートに直接質問できる!
詳しくはこちらをご覧ください。
→【9/18開催】ホテルトレンドLIVE! Vol.3 〜ホテル内レストランのお悩み解決編〜
訪日ラボ主催「THE INBOUND DAY 2025」アーカイブ配信中!
訪日ラボを運営する株式会社movが8月5日に開催した、日本最大級のインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」のアーカイブ動画が公開中です。
アーカイブ配信では、元大阪府知事の橋下 徹氏と大阪観光局理事長の溝畑 宏氏による基調講演のほか、脳科学者の茂木 健一郎氏、日本文学研究者のロバート・キャンベル氏、アパグループ 社長兼CEOの元谷 一志氏などの貴重な講演の様子を一挙公開(一部を除く)。
参加できなかった方はもちろん、もう一度議論を見直したい方も、ぜひご覧ください。
【インバウンド情報まとめ 2025年9月前編】PayPayが中国「WeChat Pay」と連携 / 観光庁予算要求814億円、人手不足対策などの予算増 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に9月前半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→PayPayが中国「WeChat Pay」と連携 / 観光庁予算要求814億円、人手不足対策などの予算増 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年9月前編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!