IATA(国際航空運送協会)は、IATA Ground Handling Conference (IGHC)において、グランドハンドリング(航空輸送における地上支援作業)に関する3つの優先事項について強調して述べたと発表しました。
旅行需要の増加が見込まれるなか、旅行者や荷物を安全かつ効率的に輸送するため、グランドハンドリングの重要性が高まっています。
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IATA、グランドハンドリングの優先事項を強調
アイスランド航空は5月7日、レイキャビクでIATAグランドハンドリング会議を開催しました。
この会議でIATAは、グランドハンドリングに関する3つの優先事項について強調して述べました。
1.安全性
最優先事項となる安全性においては、オペレーショナルリスク低減に取り組んでいる3つの分野が取り上げられました。
1つ目は、地上での安全です。フライト数の増加が予想されるため、地上での損害費用は、2035年までに100億ドル(約1兆5,601億円*)に達する可能性があります。
これに対しIATAは、専用の特殊車両(GSE)を強化することで、車両制御とドッキングの精度を高め、地上での損害コストを42%削減できるとしています。
2つ目は、ケガの予防です。IATAのデータを活用して特定した、スリップやつまづき、転倒などのケガを防ぐために安全キャンペーンを実施し、業界標準を順守することの重要性を強調しています。
3つ目は、積み込み時のエラーの軽減です。ネットが適切に配置されていない、荷物の固定が不十分といった問題が生じています。この対策として、IATAでは積荷管理チームと積載チーム間のコミュニケーションをデジタル化しました。
これにより積み込みエラーが最大80%、遅延が30%減少し、ペーパーレス化も推進されました。
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2.グローバル標準
2つ目の優先事項は、グランドハンドリングプロセスの標準化です。この標準化により、効率と安全性を向上させることができます。
IATAは、グランドハンドリングサービスプロバイダーにとって重要なツールとして、IATA地上業務マニュアル(IGOM)ポータルと、IATAの地上業務安全監査(ISAGO)ネットワークへの参加を呼び掛けています。
さらに標準化は、ロストバゲージ対策などの手荷物管理にも役立つと強調しました。
3.サステナブルな取り組み
今後の運営と成長に欠かせないサステナブルな取り組みを進めるため、IATAではグランドハンドリングにおけるサステナビリティロードマップを策定しました。
このロードマップは「人(People)」「地球(Planet)」「繁栄(Prosperity)」という3つの柱を中心としています。
スタッフの定着や航空業界の炭素排出量実質ゼロに向けた取り組み、収益性向上などといった内容が盛り込まれています。
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