訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。
この記事では、2024年6月後編版のレポートから、6月のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。
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会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。
ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。
知っておきたい!インバウンドニュース
富士山の登山規制・通行料の徴収 7/1から開始
近年、富士山では来訪者の増加による「オーバーツーリズム」が顕在化するようになりました。
そこで山梨県は、オーバーツーリズムの対策として、富士山五合目登山道で歴史上初めてとなる通行料(1人2000円)の徴収と、1日あたりの登山者数やゲート通行時間を制限する取り組みを7月1日より開始します。
7月1日から行われる対策は以下の3つで、過度な混雑やゴミの不法投棄、さらには「弾丸登山(十分な休息を取らずに登山を続けること)」などを規制し、安全確保に取り組みます。
- 富士山五合目にゲートを設置、通行規制:PM4:00 〜 AM3:00の時間規制 / 1日あたり4,000人を超えた場合に規制
- 通行料1人2,000円の義務化
- 富士山登山適正化指導員の設置
また、この取り組みに先立って6月19日には、富士山五合目ゲート完成のお披露目と現場運営の予行演習を紹介するプレスツアーが開催され、さまざまなケースを想定した演習が行われました。
<関連記事>
- 訪日ラボ:【山梨県】富士山の登山規制・通行料の徴収 7/1から開始 今後は「富士山登山鉄道」構想も
- 訪日ラボ:【富士山のオーバーツーリズム対策】通行料1人2,000円、登山規制も 現場オペレーションはどうなるのか、予行演習の様子を取材した
姫路城、入城料の「二重価格」検討 外国人の料金は地元市民の6倍に?
各社報道によると、兵庫県姫路市は世界遺産・姫路城の入城料金について、外国人観光客の入城料を地元民や日本人観光客と差をつけるなどの対応も含め、料金設定の見直しを検討していることがわかりました。
17日夜、兵庫県姫路市の清元市長が市内で記者団の取材に応じ、明らかにしたものです。
市長は16日にも「外国の人には30ドル払っていただき、市民は5ドルくらいにしたい」と話していたということで、実現すれば外国人観光客は地元市民の6倍の入城料がかかる「二重価格」となります。これにより得られた費用は、漆喰壁の修繕など城の維持管理費に充てるとしています。
この内容に関して、メディアによる報道やSNS上では「どうやって外国人と日本人を見分けるのか」といった課題が指摘されており、今後の動きが気になるところです。
<参照>
- 神戸新聞:姫路城の入城料、外国人の値上げ検討 数倍程度、市長が示唆 市民は値下げ? 実現は不透明
- NHK NEWS WEB:姫路城の料金見直し検討へ 外国人観光客と市民の間で差も?
夏に向けてインバウンド需要はどうなる?
2024年に入ってさらに活況を見せるインバウンド需要。日本政府観光局(JNTO)が6月19日に発表した最新データによると、5月の訪日外客数は304万100人で、2019年同月比9.6%増を記録。3か月連続で300万人を超えており、訪日外客数も外国人旅行消費額も好調に推移しています。
過去の訪日データによると、夏のインバウンド動向は例年、7月のピークに向けて春先から訪日客数が増加する傾向にあり、今後も市場が拡大することが予想されます。
夏にピークを迎えるインバウンド需要を上手く取り込むには、夏の旅行シーズンに向けて梅雨前から先んじた対策を行うことが重要です。そこで、訪日ラボがおすすめする夏本番を迎える前にインバウンド対策としてやっておくべきことは、「デジタルマーケティングの強化」です。
SNSや口コミサイト、広告などさまざまな施策があるデジタルマーケティングを、これから始める方には、「Googleマップ」と「大衆点評」の活用を推奨します。
「Googleマップ」と「大衆点評」の詳しい集客ノウハウや活用法を知りたい方は、以下の記事をぜひご覧ください。
<関連記事>訪日ラボ:夏に向けてインバウンド需要はどうなる?2024年の最新情報をチェック!
政府「骨太の方針」決定、インバウンドに関わる記述は
政府は6月21日、「経済財政運営と改革の基本方針 2024」(通称「骨太の方針」)を閣議決定しました。
政権の重要課題や翌年度予算編成の方向性を示す方針として、毎年6月ごろに策定されるものです。以下にインバウンドに関わる方針を紹介します。
- 観光DXの推進
- 大阪・関西万博の推進
- 持続可能な観光立国の実現
また、今回閣議決定された基本方針の中で、観光やインバウンドに関連するキーワードとして「地方誘客」や「持続可能な観光」が中心に挙げられていました。
特に地方誘客については、6月18日に発表された令和6年(2024年)版の観光白書でも、中心の一つとして取り上げられており、政府が主体的に取り組む姿勢がうかがえます。
<関連記事>訪日ラボ:政府「骨太の方針」決定、インバウンドに関わる記述は:「持続可能な観光立国の実現」に向けた取り組みを推進
ここに注目!インバウンド関連データ
5月の訪日外国人数304万人、3か月連続で300万人超え
日本政府観光局(JNTO)は6月19日、2024年5月の訪日外客数推計値を発表しました。
2024年5月の訪⽇外客数は304万100人、2019年同月比9.6%増でした。3か月連続で300万人を超えています。
また、国別では韓国が2019年同月比22.4%増の73万8,800人で、前月から引き続き1位となっています。
<関連記事>訪日ラボ:【速報】5月の訪日外国人数304万人、3か月連続で300万人超え
旅行者に人気のコンテンツ、ニセコや有馬温泉が選出:トリップドットコム
グローバルオンライン旅行サービスプロバイダーのトリップドットコムは、6月6日のプレスリリースで、2024年の「Trip.Best GLOBAL 100」と「ASIA 100」ランキングを発表しました。
実際のユーザーレビューと通年のセールス人気に基づき、旅行者が最高の体験をできるホテルやアトラクション、ナイトライフ、レストラン、デスティネーションをランク付けしたものです。
このうち世界の温泉ランキングでは、首位の「ブルーラグーン」(アイスランド)に続き、2位に兵庫県神戸市の「有馬温泉」、3位に大分県の「湯布院山灯館」がランクインしました。
さらにスキーリゾートのアジアランキングでは、「札幌国際スキー場」と「GALA湯沢スキー場」、「富良野スキー場」、「ニセコ東急グラン・ヒラフ」がトップ5のうち4つを占め、上位を独占しています。
このほかホテルランキングでは、ラグジュアリーホテルランキングの4位に「アマン東京」が、絶景ホテルのアジア首位に「星のや富士」が選出され、グローバルランキングでも2位にランクインしています。
<関連記事>訪日ラボ:トリップドットコム、2024年「Trip.Best GLOBAL」&「ASIA」トップ100ランキングを発表
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その他にも、レポートでは
- 知っておきたい!インバウンドニュース
- ここに注目!インバウンド関連データ
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【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。
<本セミナーのポイント>
- 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
- 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
- 旅ナカの接客品質を高め、顧客満足度向上に繋がる実践的な対応を学べる
- 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける
詳しくはこちらをご覧ください。
→宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
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詳しくはこちらをご覧ください。
→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
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