金沢大学の先端観光科学研究所は8月9日、北陸3県の産官学からなる北陸インバウンド観光DX・データコンソーシアムを結成し、実証事業を開始すると発表しました。
先進的観光DXの推進により、旅行者の体験価値の抜本的な向上や、魅力的な地域の実現につながる先進モデルを構築します。
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金沢大学ら、北陸3県一体でのインバウンド観光を推進
金沢大学の先端観光科学研究所は8月9日、北陸3県一体でのインバウンド観光推進の取り組みについて発表しました。
同研究所は、文理医融合の観光科学による総合知をもとに、観光の未来変革を追及し、すべての人々がいつでも安心して観光を楽しめる共存社会の実現と発展への寄与を目的としています。
16機関協働での先進的観光DX推進事業を開始
金沢大学先端観光科学研究所を代表機関として申請した「北陸インバウンド観光DX推進事業」が、観光庁の令和6年度「観光DXによる地域経済活性化に関する先進的な観光地の創出に向けた実証事業」に採択されました。
これを受けて、北陸3県の産官学からなる北陸インバウンド観光DX・データコンソーシアムが結成され、実証事業が開始されます。
コンソーシアムに参画する機関は、以下の通りです。
- 国立大学法人金沢大学
- 富山県
- 石川県
- 福井県
- 北陸経済連合会
- 公益社団法人とやま観光推進機構
- 公益社団法人石川県観光連盟
- 公益社団法人福井県観光連盟
- 株式会社北陸銀行
- 株式会社CCイノベーション
- 株式会社福井銀行
- ふくいヒトモノデザイン株式会社
- 株式会社B Inc.
- 株式会社地域創生Coデザイン研究所
- 国立大学法人富山大学
- 国立大学法人福井大学
旅行者の体験価値向上、魅力的な地域の実現へ先進モデル構築
この事業は、以下の4つについて一体的に取り組み、旅行者の体験価値の抜本的な向上、魅力的な地域の実現につながる先進モデルを構築するものです。
- 旅行者の利便性向上・周遊促進
- 観光産業の生産性向上
- 観光地経営の高度化
- 観光デジタル人材の育成・活用
具体的な取り組みとしては、2024年9月から、北陸3県でのMACアドレスやAIカメラによる人流分析のほか、QRコードを使用した多言語対応アンケートによりデータを取得し、そのデータをもとにマーケティング手法の検討や実践が行われます。
またデータのオープン化も推進し、北陸エリア一体でインバウンドを含めた観光底上げを目指すとしています。
さらに観光の観点から、能登半島の生業再興や能登ブランドの強化などを通し、能登半島の創造的復興に貢献しつつ、北陸新幹線の敦賀延伸という好機を活かして、北陸エリアのさらなる観光振興のための取り組みを強化していくとしています。
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金沢大学 先端観光科学研究所:北陸3県が一体となりインバウンド観光を推進
【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
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