国土交通省は2月28日、2024年の訪日クルーズ客数とクルーズ船の寄港回数(速報値)を発表しました。
訪日クルーズ客数は前年比約4倍となる143.8万人で、コロナ前のピーク水準(2017年)と比較すると約57%にとどまりました。またクルーズ船の寄港回数は前年比約1.3倍の2,479回で、コロナ前ピーク水準(2018年)の約85%まで回復しました。
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国土交通省、2024年の訪日クルーズ客数と寄港回数を発表
国土交通省は2月28日、2024年(1月~12月)の訪日クルーズ客数と寄港回数の速報値を発表しました。調査では船内で1泊以上するクルーズ船の寄港回数を対象にしており、日帰りクルーズは対象外とされています。
訪日クルーズ客数は143.8万人、コロナ前ピークの約57%まで回復
先述の通り、訪日クルーズ客数は前年比約4倍となる143.8万人で、コロナ前のピーク水準(2017年)の約57%となっています。

またコロナ前に訪日クルーズ旅客数全体の8割強を占めていた中国発クルーズは、ピークだった2017年の217.3万人と比較すると約44%(95.1万人)にとどまり、回復の遅れが目立っています。
一方で日本発クルーズによる訪日クルーズ旅客数は、過去最高を記録しました。日本発のクルーズ船は主に日本の港を発着港として全国の港を周遊するため、経済効果が全国に波及しています。
クルーズ船の寄港回数は2,479回、コロナ前ピークの約85%まで回復
日本へのクルーズ船の寄港回数は前年比約1.3倍の2,479回で、コロナ前ピーク水準(2018年)の約85%まで回復しています。
寄港回数の内訳は、外国船社が運航する外国クルーズ船が1,923回、日本船社が運航する日本クルーズ船が556回となりました。
このうち、外国クルーズ船の寄港回数をグラフにしたのが以下の画像です。

外国クルーズ船はコロナ前ピーク水準(2017年)の約96%まで回復しましたが、日本クルーズ船は同水準(2018年)の55%にとどまっています。
港湾別の寄港回数、最多は博多港の204回
港湾別の寄港回数は博多港(204回)が最多で、那覇港(175回)、長崎港(160回)と続いています。
外国クルーズ船の寄港回数が最も多かったのも博多港(193回)、那覇港(169回)、長崎港(157回)でした。対して日本クルーズ船の寄港回数は、ベラビスタマリーナ(91回)、横浜港(69回)、神戸港(29回)と続いています。
2025年は訪日クルーズ客数250万人目標
2023年3月に閣議決定された「観光立国推進基本計画」では、日本におけるクルーズ再興に向け2025年の目標として、コロナ前ピーク水準である「訪日クルーズ客数250万人」が掲げられ、さらに「外国クルーズ船の寄港回数2,000回超」「外国クルーズ船が寄港する港湾数100港」が目標とされています。
クルーズ観光は地方への観光客誘致の足がかりとしても期待されており、観光客数や消費額の向上に向けて、今後の取り組みに注目が集まっています。
関連記事:クルーズ船での訪日客、2025年に250万人目標 地域活性化につなげるための課題は?
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<参照>
国土交通省:訪日クルーズ旅客数及びクルーズ船の寄港回数(2024年速報値)
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