2024年の訪日英国人数は43.7万人、消費額は1,665億円でともに過去最高:英国市場の最新インバウンドデータを解説【2024年年間】

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日本政府観光局JNTO)が発表した2024年年間の訪日外客統計(年間推計値)によると、2024年年間の訪日英国人数は43万7,200人でした。

また、観光庁インバウンド消費動向調査によると、訪日英国人旅行消費額は1,665億円となり、訪日客数、消費額ともに過去最高を記録しました。

本記事では、英国市場のインバウンド動向について解説します。

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訪日英国人客数最新データ:年間43.7万人

日本政府観光局(JNTO)が発表した訪日外客統計によると、2024年の訪日英国人数は43万7,200人でした。コロナ前の2019年比で3.0%増、前年比では36.0%増となり、コロナ前の水準を上回って過去最高を記録しました。
▲訪日英国人客数の推移(2014〜2024):日本政府観光局(JNTO)より訪日ラボ作成
▲訪日英国人客数の推移(2014〜2024):日本政府観光局(JNTO)より訪日ラボ作成

2023年の英国市場については、ロシアによるウクライナ侵攻の影響により航空便がロシア上空を迂回する必要があったため、移動の長時間化や航空券の高騰などが日本への渡航のハードルになっていました。

2024年もその状況は続いたものの、直行便数の増加やクルーズ船の利用者増加などにより、結果的に訪日客数が拡大したと考えられます。

訪日英国人消費額最新データ:年間1,665億円

続いて、観光庁が発表しているインバウンド消費動向調査によると、2024年年間の訪日英国人旅行消費額は1,665億円でした。コロナ前の2019年比で66.7%増、前年比では58.5%増となり過去最高を更新しました。

▲訪日英国人消費額の推移(2014〜2024):観光庁 インバウンド消費動向調査より訪日ラボ作成
▲訪日英国人消費額の推移(2014〜2024):観光庁 インバウンド消費動向調査より訪日ラボ作成

また四半期別で見ると、各期において2019年と2023年を上回っていることがわかります。これまでは特に春季や秋季に訪日需要が高まっていましたが、2024年は1-3月期においても消費額を大きく伸ばしています。

2023年の10-12月期は、暖冬によるスキー需要の落ち込みや移動の長時間化、航空券の価格高騰などの影響を受けて消費額が落ち込みましたが、2024年は増加に転じました。

▲訪日英国人消費額の年間推移(2019・2023年比):観光庁 インバウンド消費動向調査より訪日ラボ作成
▲訪日英国人消費額の年間推移(2019・2023年比):観光庁 インバウンド消費動向調査より訪日ラボ作成

1人当たりの消費額は38万2,829円

訪日英国人客の消費額について、さらに詳しく見ていきましょう。2024年年間の訪日英国人の1人当たり消費額は、38万2,829円でした。全市場の1人当たり平均消費額(22万7,242円)と比較すると15万円以上高くなり、全市場で最も高額となりました。

消費額の構成をみると、最も大きな割合を占めたのは宿泊費で17万948円。次いで飲食費が8万1,901円、買物代が5万6,253円、交通費が5万4,282円、娯楽等サービス費が1万9,410円でした。

▲費目別 1人当たり訪日英国人消費額:インバウンド消費動向調査より訪日ラボ作成
▲費目別 1人当たり訪日英国人消費額:インバウンド消費動向調査より訪日ラボ作成

特に宿泊費については、2019年からは7万円近く、2023年と比較しても2万円以上増加しており、全市場の中で最も高くなりました。そのほかにも、娯楽等サービス費はオーストラリア(3万214円)に次いで2番目に高くなっており、コト消費への意欲が高まっていることがうかがえます。

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以上、英国の最新インバウンドデータを解説しました。ほかにも訪日ラボでは、英国のインバウンド動向や英国人観光客の特徴などをまとめていますので、ぜひご覧ください。

→訪日英国人観光客について詳しく見る

※本記事では、以下のデータを用いて記事内容・グラフを作成しています。

  • 日本政府観光局(JNTO):訪日外客統計(※速報値を含む)
  • 観光庁:訪日外国人消費動向調査およびインバウンド消費動向調査(※1人当たり消費額は全目的で算出、速報値を含む)

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日本政府観光局(JNTO):訪日外客統計

観光庁:訪日外国人消費動向調査 / インバウンド消費動向調査

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

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