4月の世界航空需要、中東情勢の影響で前年を下回る【IATA旅客需要データ 2026年4月】

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国際航空運送協会IATA)は、2026年4月の世界の航空旅客需要データを発表しました。

中東系航空会社の需要が紛争の影響で急落したことを受け、4月の総旅客需要(RPK)は前年同月比3.4%減と落ち込みました。総供給量(ASK)は同2.9%減、搭乗率は同0.4ポイント減の83.1%でした。

*RPK(Revenue Passenger Kilometers):有償旅客数×輸送距離
*ASK(Available Seat Kilometers):総座席数×飛行距離

関連記事:2026年3月の世界航空需要、中東情勢が影響するも全体では成長

【国際線】中東路線が約5割減も、他地域は堅調に推移

4月の国際線需要は前年同月比5.3%減となりました。減少の要因は中東市場の需要の落ち込みによるもので、中東を除いた地域での需要は1.9%増と堅調に推移しました。

中東市場の国際線需要は同48.1%減と大幅に落ち込みました。3月(同60.8%減)に比べて下落幅は縮小したものの、依然として前年を大きく下回る状況が続いています。

アジア太平洋地域は同3.0%増となり、搭乗率は87.5%(同1.9ポイント増)と4月として過去最高を記録しました。ただし日中路線では、政治的な緊張により旅客数の大きく減少しています。

そのほかの市場では、欧州は同0.9%増となりました。中東経由の乗り継ぎ便が直行便にシフトしたことで、欧州〜アジア間の直行便が15.3%増と前月に続き伸長しています。

中南米も同8.9%増と好調で、北米は同0.0%増と横ばい、アフリカは同2.2%増でした。

▲国際線のRPK伸び率(前年比):IATAより訪日ラボ作成
▲国際線のRPK伸び率(前年比):IATAより訪日ラボ作成

【国内線】全体横ばいも日本・中国・ブラジルは成長

4月の国内線需要は、市場全体で前年同月比0.0%と横ばいで推移し、3月の成長率(同6.5%増)を下回りました。IATAは、日本・中国・ブラジルでの成長が、オーストラリアインドアメリカでの落ち込みによって相殺されたとしています。

市場別では、日本が同3.7%増、中国は同1.2%増、ブラジルは同2.6%増となりました。 ブラジルは2025年12月以降二桁成長が続いていましたが、成長率が鈍化しています。

そのほかの市場は、インドは同2.9%減、オーストラリアが同0.4%減、アメリカが同0.6%減となりました。

▲国別国内線のRPK伸び率(前年比):IATAより訪日ラボ作成
▲国別国内線のRPK伸び率(前年比):IATAより訪日ラボ作成

航空運賃の高騰続く 今後数か月は減便傾向に

IATAの事務局長ウィリー・ウォルシュ氏は、中東情勢によって航空運送の状況は「依然として非常に不安定」と述べ、4月にはジェット燃料価格が2倍以上高騰し、航空運賃上昇を招いていると指摘しました。

また今後数か月間について、航空便数の減少が示されていることから、ウォルシュ氏は「航空会社は燃料費の高騰と需要の低迷とのバランスを取ろうとしている」とコメントしています。

関連記事:IATA、欧州のジェット燃料不足を警告 燃油高騰が加速して燃料危機の局面へ

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<参照>

国際航空運送協会(IATA):Middle East War Leads to 3.4% Fall in Air Passenger Demand in April

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訪日ラボ編集部

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