上半期の中東からの訪日客数、情勢変化の影響受けるも前年を上回る 4-6月期消費単価は48万超え:中東市場の最新インバウンドデータを徹底解説【2026年上半期】

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日本政府観光局JNTO)がに発表した訪日外客統計によると、2026年6月の中東地域からの訪日客数は2万2,600人でした。

また、観光庁が発表したインバウンド消費動向調査によると、2026年4-6月期の中東地域からの訪日客の旅行消費額は404億円となっています。

本記事では、上半期の中東市場のインバウンド動向について解説します。

※ここでの中東地域とは、JNTOが重点対象国とするサウジアラビア、アラブ首長国連邦、バーレーン、オマーン、カタール、クウェート、イスラエル、トルコの8か国を指します。

中東地域からの訪日客数最新データ:6月は2.3万人

日本政府観光局JNTO)が発表している訪日外客統計によると、2026年6月の中東地域からの訪日客数は2万2,600人(前年同月比29.7%増)となり、6月として過去最高を記録しました。

2026年上半期(1〜6月)の累計は12万8,200人で、前年同期(11万5,790人)から10.7%増加しました。

2~4月については、ラマダン(イスラム教の断食期間)による旅行需要の減少や、中東情勢による航空便の減便・運休の影響で前年を下回りました。

5月は、前年は6月だったイスラム教の祝日が5月下旬になったことや、一部路線における航空便の再開を受けて、3万9,050人(前年同月比68.0%増)となり単月として過去最高を記録しました。

▲中東地域からの訪日客数2025年と2026年の比較:日本政府観光局(JNTO)訪日外客統計より訪日ラボ作成
▲中東地域からの訪日客数2025年と2026年の比較:日本政府観光局(JNTO)訪日外客統計より訪日ラボ作成

例年、中東からの訪日客は春季と秋季に多く訪日する傾向にあります。

航空便の動向については、JALの羽田〜ドーハ線の運休を除いて各社で紛争前の水準まで回復しており、訪日需要自体も堅調に推移しているとみられます。

そのため下半期も順調に推移すれば、2026年の中東地域からの訪日客数は前年を上回って過去最高を更新することも十分に考えられそうです。

関連記事:5月訪日外客数、中東が航空便増加により過去最高/民泊規制の方針転換に言及【観光庁長官会見】

▲中東地域からの訪日客数の推移:日本政府観光局(JNTO)訪日外客統計より訪日ラボ作成
▲中東地域からの訪日客数の推移:日本政府観光局(JNTO)訪日外客統計より訪日ラボ作成

中東地域からの訪日客の消費額最新データ:4-6月期404億円

続いて、観光庁が発表しているインバウンド消費動向調査です。2026年1-3月期の調査より、調査対象市場として中東が新たに追加されました。

2026年4-6月期の中東地域からの訪日客による旅行消費額は404億円で、1-3月期の160億円から244億円増加しました。4-6月期の消費額はインド(407億円)に近い水準です。

▲中東地域からの訪日客による旅行消費額2025年と2026年の比較:観光庁 インバウンド消費動向調査より訪日ラボ作成
▲中東地域からの訪日客による旅行消費額2025年と2026年の比較:観光庁 インバウンド消費動向調査より訪日ラボ作成

1人当たり消費額は48万2,836円

1人当たり消費額を見てみましょう。

2026年4-6月期の中東地域からの訪日客の1人当たり消費額(全目的)は48万2,836円でした。1-3月期の36万2,251円からは12万円以上増加しました。

全市場の1人当たり消費額(24万4,457円)と比較すると23万8,379円高く、全市場のなかでもメキシコに次いで2番目に高い金額となっています。

平均泊数を見てみると、4-6月期は12.5泊となっており、これはイタリア(12.4泊)やフィリピン(12.6泊)、北欧(12.8泊)と近い水準です。観光・レジャー目的では、平均泊数が13.0泊、1人当たり消費額が50万8,394円となっていることから、1泊当たりの消費額が高いことがうかがえます。

▲中東地域からの訪日客の1人当たり消費額:観光庁 インバウンド消費動向調査より訪日ラボ作成
▲中東地域からの訪日客の1人当たり消費額:観光庁 インバウンド消費動向調査より訪日ラボ作成

1人当たり消費額の構成を見ると、最も大きな割合を占めたのは宿泊費で18万7,179円でした。次いで買物代が13万8,962円、飲食費が8万7,241円、交通費が4万9,461円、娯楽等サービス費が1万9,993円でした。

5つの費目のうち、買物代は全市場のなかでロシアに次いで2番目に高くなりました。

中東地域の訪日客数の規模は比較的小さいものの、人口に占める富裕層の比率が高く、旅行消費意欲が旺盛である市場として知られています。

訪日未経験者が多くを占めているポテンシャルの高い市場として、訪日客数と消費額ともに今後の伸びが期待されます。

関連記事:2025年の中東からの訪日客数は25.7万人で過去最高を更新

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以上、中東の最新インバウンドデータを解説しました。訪日ラボでは、中東インバウンド動向に関する情報を日々発信していますので、ぜひご覧ください。

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※本記事では、以下のデータを用いて記事内容・グラフを作成しています。

  • 観光庁:訪日外国人消費動向調査およびインバウンド消費動向調査(※1人当たり消費額は全目的で算出、速報値を含む)
  • 日本政府観光局(JNTO):訪日外客統計(※速報値を含む)

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

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