これだけは知っておくべき訪日フランス人 3つのポイント
- ヨーロッパ第2位のインバウンド消費額
- ハイシーズンは4月、7月、10月
- 観光目的では長期滞在する訪日フランス人が多数
フランスに関連するインバウンド年表
1858年 | 日本とフランス共和国の国交が樹立 |
1960年 | JNTOパリ事務所が開設 |
2013年 | 観光庁、JNTO、フランス観光開発機構の3者が「日仏間観光協力に関する声明」に調印 |
2019年 | 訪日フランス人数が史上最多となる33万人を達成 |
フランス基本データ
人口 | 約6,698万人 |
面積 | 約54万平方キロメートル |
首都 | パリ |
宗教 | キリスト教、イスラム教、ユダヤ教など |
公用語 | フランス語 |
時差 | UTC+1(-8時間) |
通貨 | ユーロ |
名目GDP | 約2兆7,789億米ドル |
経済成長率 | 約1.7% |
一人当たりGDP | 約41,358米ドル |
平均月収 | 2,152.06米ドル |
ビッグマック指数(経済力) | 4.58米ドル |
(参照)THE WORLD BANK Population, total、United Nations National Accounts - Analysis of Main Aggregates (AMA)、外務省 国・地域基礎データ、Numbeo Rankings by Country of Average Monthly Net Salary(After Tax)(Salaries And Financing)、The Economist The Big Mac index
フランス市場の訪日旅行(インバウンド)データ
訪日外客数推移(2014年~2019年):訪日フランス人は何人来ているのか
ここ6年間、訪日フランス人観光客数は伸び続けており、2014年においては178,570人だった訪日フランス人観光客数は、2019年には約1.9倍となる336,333人を記録しています。
月別訪日外客数:訪日フランス人に人気なのは何月?
ここ6年間、訪日フランス人が最も増加するのは4月です。併せて7月と10月も人気です。6月、9月の訪日客こそ落ち込みがちですが、年間を通して春、夏、秋と満遍なく訪日客が存在すると言えます。12月から2月の冬季は訪日客が減りますが、これにはキリスト教人口が多く、クリスマスは家族で過ごす傾向が強いことが関係しています。
インバウンド消費額推移(2014年~2019年):フランス市場全体の規模は?
ここ6年間、訪日フランス人のインバウンド消費額は伸び続けており、2014年においては348億円だった訪日フランス人のインバウンド消費額は、2019年には約2.3倍となる799億円を記録しています。
一人当たりインバウンド消費額推移(2014年~2019年):訪日フランス人は1人いくら使う?
訪日フランス人の一人当たりインバウンド消費額は2015年から2016年にかけて若干の減少を見せたものの全体としては増加しており、2019年には237,420円を記録しています。
旅行支出内訳:訪日フランス人には何を買い、消費している?
訪日フランス人の支出において、最も大きな割合を占めたのは宿泊費で、100,136円でした。2番目に大きな割合を占めたのは飲食費で、56,608円でした。宿泊への支出が全体の約4割を占めており、長期間滞在する観光客が多いことが分かります。
人気のお土産ものランキング:訪日フランス人は何をお土産に買っていく?
費目 | 購入率 | 購入者単価 | |
---|---|---|---|
1位 | 化粧品・香水 | 81.9% | 52,142円 |
2位 | 菓子類 | 76.6% | 9,639円 |
3位 | 医薬品 | 50.8% | 21,760円 |
4位 | 衣類 | 38.5% | 28,512円 |
5位 | その他食料品・飲料・たばこ | 37.1% | 10,440円 |
6位 | 靴・かばん・革製品 | 25% | 49,810円 |
7位 | 健康グッズ・トイレタリー | 22.2% | 20,203円 |
8位 | 電気製品(デジタルカメラ/PC/家電等) | 14.7% | 33,110円 |
(参照)観光庁 訪日外国人消費動向調査 2019年より
訪日フランス人に最も人気のある品目は「菓子類」で、一人あたり平均6,707円分購入されています。購入率順に並べると、「菓子類」を筆頭に、「衣類」「その他食料品・飲料・たばこ」「民芸品・伝統工芸品」「酒類」の順で続いています。
買い物場所ランキング:訪日フランス人はどこで買い物をしている?
買い物場所 | 購入率 | |
---|---|---|
1位 | コンビニエンスストア | 62.7% |
2位 | スーパーマーケット | 48.8% |
3位 | 百貨店・デパート | 45.5% |
訪日フランス人に最も人気の買い物場所は「コンビニエンスストア」で、62.7%が買い物をしました。続けて「スーパーマーケット(48.8%)」と「百貨店・デパート(45.5%)」がランキング上位に入っています。
年齢・性別構成比:訪日フランス人で最も多い属性は?
訪日フランス人の64.3%が男性、35.7%が女性です。また、男性で最も多い年齢層は20〜29歳で全体の19.6%を占め、女性で最も多い年齢層は20〜29歳で全体の11.0%を占めます。
滞在日数:訪日フランス人は何日間訪日旅行する?
訪日フランス人の滞在日数は、観光・レジャー目的の場合の場合、7〜90日間が最多です。また業務目的の場合、4〜6日間が最多です。業務目的では91日以上一年未満の滞在も見受けられます。
訪日経験:訪日フランス人は初訪日・リピーターどちらが多い?
2019年の訪日フランス人は、初来日が57.42%、リピーターが42.58%でした。
旅行形態:訪日フランス人は団体旅行と個別旅行どちらが多い?
訪日フランス人の旅行形態は、観光・レジャー目的と業務目的の場合、どちらも個別手配が最多です。団体ツアーは観光・レジャー目的の場合は5.8%、業務目的の場合は3.7%しか利用されておらず、ほとんどの訪日フランス人は個別手配を利用していることが分かります。
日本の観光情報の収集:訪日フランス人の訪日旅行の情報手段は?
訪日フランス人が旅マエに情報収集をする際、最も役に立ったのは「自国の親族・知人(27.1%)」でした。合わせて「口コミサイト(26.6%)」「旅行ガイドブック(25.2%)」と続いています。また、旅ナカで最も役に立った情報は「交通手段(63.6%)」でした。合わせて「無料Wi-Fi(46.2%)」「飲食店(32.8%)」と続いています。
フランス市場のアウトバウンド(海外旅行)データ
フランス人の海外旅行者数の推移(2012年〜2018年):フランス人の海外旅行需要は?
ここ6年間、フランス人の海外旅行者数は増減を繰り返しており、2012年には2,532万人だった海外旅行者数は2014年に2,792万人まで増加した後、2016年に2,648万人まで落ち込んでいます。しかし、2017年には2,906万人まで上昇し、全体で見ると約1.15倍の増加となっています。
フランスで人気の海外観光地ランキング:訪日旅行の競合となる国は?
国名 | 過去五年間で最多の外客数 | |
---|---|---|
1位 | スペイン | 11,503,609人(2015年) |
2位 | イタリア | 7,201,639人(2017年) |
3位 | イギリス | 4,171,000人(2015年) |
4位 | ポルトガル | 1,817,758人(2017年) |
5位 | ドイツ | 1,785,565人(2017年) |
フランス人に人気の海外旅行先は、スペイン、イタリア、イギリス、ポルトガル 、ドイツとなっています。全てヨーロッパ圏であり、イギリスを除いた4国は全てEU加盟国でもあることから相互に多くの交流があります。特に1位のスペインには2015年時点で約1,150万人のフランス人が訪れています。なお、日本は第30位でした。